【2024年版】これから伸びる製薬会社は?ノボとイーライリリーが肥満症治療薬で2028年世界ランキングトップ10入りへ

.
.

将来性のある製薬会社に転職を考えています。会社の将来の売上予測や製品の売上についての情報がとても役立ちます。そのような情報はどこで見つけられますか?具体的な製薬会社の将来予測について教えてください。

製薬業界の将来予測、今日は海外の調査会社が発表した2028年世界の売り上げランキングトップ10と医薬品売上ランキングをもとに、世界の製薬業界の将来像をより具体的に見ていきます。

転職を考えている人にとって、次のキャリアを計画する上で不可欠な情報と言えます。

以下のような情報がわかります

  • 2028年の売上ランキングトップ10と各製薬会社の売上予測
  • 今後伸びる将来性のある製薬会社は?あらたにランキングインする会社は?
  • 2028年の医薬品の売上予測ランキングは?

外資系の製薬会社も含めて、製薬会社への転職には、製薬業界で実績のある転職エージェントの活用が必須です。製薬業界でしっかりと実績のある転職エージェントはこちらでまとめています。

2028年の世界の製薬会社の売上ランキングトップ10

2028年
ランキング
会社名2028年売上予測2023年売上(順位)2022年売上(順位)
ロシュ650億ドル672.7億ドル(1位)663.2億ドル(2位)
メルク640億ドル601.2億ドル(2位)592.8億ドル(3位)
アッヴィ630億ドル543.2億ドル(5位)580.5億ドル(4位)
J&J(医薬)600億ドル547.6億ドル(4位)525.6億ドル(5位)
ファイザー590億ドル585億ドル(3位)1,003.3億ドル(1位)
ノバルティス580億ドル454.4億ドル(8位)505.5億ドル(6位)
アストラゼネカ550億ドル458.1億ドル(7位)443.5億ドル(9位)
サノフィ540億ドル466億ドル(6位)453.5億ドル(8位)
ノボノルディスク500億ドル336.8億ドル(12位)251.3億ドル(16位)
10イーライリリー480億ドル341.2億ドル(11位)285.4億ドル(12位)
出典:ワールドプレビュー 2023|Evaluate Pharma 23年売上は24年6月に更新 ◎ 順位、売上ともに上昇、◯ 順位、売上が上昇もしくは維持 △ 順位、売上いずれかが上昇 

ロシュ、メルク、アッヴィのトップ3の差はごくわずか

コンセンサス予測に基づいた2023年の予測では、ロシュが僅差ながら2028年のトップと予測されています

ロシュの抗がん剤テセントリク、多発性硬化症治療薬オクレブス、眼科の治療薬バビースモの評判も高く評価されています。

しかしながら、ロシュに続くメルク、アッヴィらの予測される売上は、630億ドルから650億ドルと20億ドルしか差がありません。

予測をした調査会社も、どの会社が5年後にトップについても全く不思議ではないと述べています。

例えば、アッヴィのヒュミラですが、ジェネリック医薬品の浸透度の具合で大きく売上も上下します。このように順位に影響する、予測を難しくする要素が多くあります。

いずれにしてもこの3社の中の1社がトップをとるものと予測しています。

新たにノボ社とイーライリリー社がランキングトップ10入り

  • 新たにトップ10入りする会社:ノボ・ノルディスク、イーライリリー
  • トップ10から去る会社:ブリストル・マイヤーズスクイブ、GSK

ランキングからノボとイーライリリーの伸びと将来性が期待されていることがわかります。

同2社が新たにトップ10入りします。23年時点の売上ランキング、ノボは12位、イーライリリーは11位から順位を上げる予測です。

この躍進の原動力となる医薬品が、「持続性GLP-1受容体作動薬」で2型糖尿病と肥満薬です

ノボノルディスクは「オゼンピック」「リベルサス」「ウゴービ」(いずれも同じ成分のセマグルチド)、イーライリリーは「マンジャロ」

どちらも2028年の売上予測が150億ドル以上です。これら肥満効果が期待される糖尿病理跳躍がトップ10入りを支えます。

ファイザーは、コロナ特需からコロナクリフへの対策

2022年に1000億ドル強の売上でランキングトップのファイザーは今回の予測では5位まで順位を下げます。

1000億ドルの記録的な売上も半分以上の売上がコロナ関連の医薬品です。2028年にはコロナの特需は過ぎ去っているものと予想されます。

ファイザーとしては、コロナクリフへの対策を打って入るものの、特需で得たランキングトップの地位は維持は出来ないようです。

なお、21年にコロナ特需でトップ20にまで新たに食い込んだモデルナ社、ビオンテック社ですが、今後数年は順位を上げるどころかコロナクリフへの対応に追われます

2028年の世界の医薬品売上予測ランキングトップ10

医薬品名順位28年売上予測製薬会社疾患・領域22年順位22年売上
キイトルーダ1309メルクオンコロジー3238
デュピクセント2190サノフィアトピー性皮膚炎10100
オゼンピック3180ノボノルディスク2型糖尿病ランク外87
マンジャロ4170リリー2型糖尿病ランク外
ダラザレックス5165J&J多発性骨髄腫ランク外79
オプジーボ6157BMS
小野薬品
オンコロジーランク外99
スキリージ7150アッヴィ乾癬ランク外13
ビクテグラビル8120ギリアド・サイエンシズHIV8134
ガーダシル9100メルク・CSLHPVワクチンランク外60
トライカフタ1095バーテックス嚢胞性線維症治療薬ランク外60
GLP-1受容体作動薬セマグルチド参考値330ノボノルディスク2型糖尿病、肥満オゼンピック
リベルサス
ウゴービ
同成分で3剤をまとめた場合
売上単位:億ドル|ソース:アンサーズニュース、Statistia Projected best selling pharmaceutical drugs worldwide in 2022、Evaluate Pharma ノボノルディスク社HP ◎は2022年でランク外だった医薬品

2028年の最も売れている医薬品トップはキイトルーダ

2028年、キイトルーダの売上予測が、300億ドルの大台に達するとEvaluate Pharmaは予想しています。売上高200億ドルを達成する治療薬すら他にないダントツのトップです。

同じがん免疫療法のオプジーボの売上予測は157億ドルと2028年もランキング6位ですが、売上規模ではキイトルーダに大きく引き離されます。

さらに、このキイトルーダの売上には、皮下注製剤は含まれていません。皮下注製剤は現在フェーズ3試験中で、承認された場合には、2028年の売上高は24億ドル増えると予測されています。

ちなみに、2022年の世界の医薬品の売上では、キイトルーダは3位にランクインしています。

2022年の世界の医薬品売上トップ3

22年ランク医薬品名会社売上高
1位ヒュミラアッヴィ349億ドル
2位エリキュースBMS/ファイザー240億ドル
3位キイトルーダメルク239億ドル
出典:アンサーズニュース「2022年に世界で最も売れた薬は?」から抜粋の上編集

肥満薬「GLP-1製剤」の躍進

2023年時点でも大きな躍進を遂げているGLP-1製剤がさらに市場での存在感を増します。

GLP-1製剤は、2型糖尿病と肥満の治療薬ですでに承認されています。

イーライリリーのマンジャロ売上予測は170億ドルに今後も急成長します。

ノボノルディスクのGLP-1製剤3剤「オゼンピック」「リベルサス」「ウゴービ」(同じ成分のセマグルチド)の売上予測は合計で330億ドルの売上が予想されています。この金額はキイトルーダを凌ぎます。

HPVワクチンの後進国での需要への対応

2006年に子宮頸がんワクチンとして承認されたメルクのガーダシルが2028年に9位の売上が見込まれています。

ガーダシルは20年以上市場で接種されているHPVワクチンであるが、最近は、途上国でのHPVワクチンへの需要の高まりから、売上が増加しています

2028年の製薬業界売上予測のまとめ

海外の市場調査のデータやランキング情報をもとに2028年の世界の製薬市場の姿をみてみました。

2028年の医薬品の売上予測のランキング、10位のトライカフタが95億ドルと現在の交換レート(1ドル約150円)で、1兆円を大きく超えます。

2022年時点でもすでにそうですが、世界の医薬品の売上ランキング、100億ドルを超える医薬品が数多くあります。

もはや、一つの医薬品で100億ドルを超えないと世界のトップ10ランキングには食い込めない市場になってきています。

2028年には、ロシュ、アッヴィ、メルクが上位3社を占めると予想されます。

それぞれがやはり大型の医薬品を持ち、現時点の予測の差が20億ドル内という僅差、現時点ではロシュが1位ですが、入れ替わりは十分にありそうです。今後5年間の動向も含めて興味が湧きます。

新たにランクインする2社にも注目です。

9位と10位にランクインするノボとイーライリリーですが、今後5年間で大きく売上を伸ばす肥満治療薬が牽引します。特許切れもまだ先ですので、まだまだ成長が見込まれます。

  • コメント: 0
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


  1. ADAで注目は肥満症治療薬、ライセンス契約ニュース、米メルクの肺炎…

  2. リリー社ドナネマブ承認へ近づく、ファイザー社DMD、アッヴィ抗TL1A…

  3. 【全130社製薬会社年収ランキング】外資系、バイオテック、国内製薬…

  4. 【2024年版】これから伸びる製薬会社は?ノボとイーライリリーが肥…

  5. 製薬業界【薬剤師の資格】を活かすおすすめ転職エージェント5選|…

  6. 日本の製薬業界5年間でどう変わった?|40社の売上ランキング分析…

  7. 【詳細解説】製薬業界の転職|転職開始から入社までの10の手順と…

  8. 製薬業界で転職を考えたらするべき「5つの準備」とは?基本的なセ…

  9. アンサーズってどうなの?求人数やサポート、製薬特化の転職エージ…

  10. 【インタビュー】モランダCEOのフィリップ・カリガンさん|20年以上…

  1. 【2023年版】米国で特許切れの大型医薬品ランキングTOP10|ヒュミラ…

  2. 製薬会社部署別求人数「比較ランキング」と転職前に読みたい「職種…

  3. 【キャリアアップの近道】TOEICスコア800点以上を目指す人に「役に…

  4. 【研究職の転職】アンサーズのデータでみる失敗しない製薬業界の転…

  5. 【MRの転職】アンサーズのデータでみる失敗しない製薬業界の転職「…

  6. 【開発職の転職】アンサーズのデータでみる失敗しない製薬業界の転…

  7. 製薬・医薬品業界のおすすめ転職エージェント一覧|成功する転職の…

  8. 日本の製薬業界5年間でどう変わった?|40社の売上ランキング分析…

  9. 【英語コーチング】3つのメリットとデメリット解説|得られる5つ…

  10. 【詳細解説】製薬業界の転職|転職開始から入社までの10の手順と…

  1. 日本の製薬業界5年間でどう変わった?|40社の売上ランキング分析…

  2. 【詳細解説】製薬業界の転職|転職開始から入社までの10の手順と…

  3. ビジネスパーソンにおすすめの英語コーチングスクール6選|キャリ…

  4. 【英語コーチング】3つのメリットとデメリット解説|得られる5つ…

  5. 製薬会社部署別求人数「比較ランキング」と転職前に読みたい「職種…

  6. 製薬業界で英語力を活かす転職の手順とは?はじめてでも失敗しない…

  7. 転職エージェントは「得意分野」で選ぶ|製薬業界の転職に使える5…

  8. アンサーズで「製薬業界の転職トレンド」を押さえる|転職トレンド…

  9. MRがオワコンというのは本当か?MRの転職で成功するためのポイント…

  10. 【研究職の転職】アンサーズのデータでみる失敗しない製薬業界の転…

おすすめ転職エージェント

ロバート・ウォルターズ
type転職エージェントハイクラス

おすすめ英語学習

RIZAP ENGLISH 点数保証
ベルリッツ
バナー
【Insights4 Pharma】ランキング・データで見る製薬業界発行の「無料メルマガ」ご利用ください
無料メルマガ登録はこちら
メルマガ登録はこちら