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真性多血症のdivesiran、siRNA治療薬で第II相達成

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Silence Therapeuticsは2026年8月10日、真性多血症を対象としたsiRNA治療薬divesiranについて、第II相SANRECO試験が主要評価項目を達成したと発表しました。

2027年上半期には、12週間隔投与を検証する第III相試験を開始する予定です。

今回公表されたのは36週間のプラセボ対照期間におけるトップライン結果です。奏効率、瀉血回数、安全性に加え、次の開発段階へ進む根拠となった12週間隔投与のデータを中心に確認します。

ニュースのポイント

  • SANRECO試験の主要評価項目と奏効率
  • 6週間隔と12週間隔投与の違い
  • 瀉血回数と安全性に関する結果
  • 第III相試験の開始予定と検証項目

真性多血症、divesiranのsiRNA治療薬結果

divesiranの遺伝子サイレンシング研究をイメージしたDNA二重らせんと検査データ
divesiranは、肝臓で発現するTMPRSS6を標的とするsiRNA治療薬です。

第II相SANRECO試験では、標準治療を受けても瀉血を必要とする真性多血症患者48人を対象に、divesiran 6mg/kgの6週間隔投与、12週間隔投与、プラセボを比較しました。

SANRECO試験の奏効率

主要評価項目は、18~36週に瀉血を必要とせず、ヘマトクリット値を45%未満に維持した患者の割合です。臨床的レスポンダーはdivesiran群で88%、プラセボ群で19%となり、プラセボ調整後の奏効率は69%でした(p<0.0001)。

6週間隔投与の奏効率は93.8%、12週間隔投与では81.3%でした。Silence Therapeuticsは、両投与群で主要評価項目に対する有効性が確認されたと説明しています。

重要な副次評価項目である0~36週の平均瀉血回数は、divesiran群が患者1人当たり0.2回、プラセボ群が2.1回でした(p<0.0001)。ヘマトクリット値、フェリチンを含む鉄関連指標、MPN-SAF総症状スコアでも改善が報告されています。

(出典:Silence Therapeutics「SANRECO第II相試験トップライン結果」)

副作用と安全性の結果

同社によると、divesiranの忍容性は良好で、過去の試験と異なる新たな安全性所見は確認されませんでした。注射部位反応は少なく、発生しても自然に軽快したとしています。一方、治験担当医の報告によるグレード1の貧血が2例ありました。

今回の発表はトップライン結果であり、有害事象の全体像や患者背景別の解析は示されていません。全データは今後の医学学会で発表される予定です。

真性多血症、divesiranのsiRNA治療薬開発

divesiranはTMPRSS6の発現を抑え、ヘプシジン産生を増やすことで骨髄への鉄供給を制限する設計です。第II相結果を受け、開発の焦点は12週間隔投与による第III相試験へ移ります。

TMPRSS6を標的とする仕組み

TMPRSS6はヘプシジンを負に調節します。divesiranは肝臓におけるTMPRSS6の発現を抑制し、ヘプシジンの産生と放出を増加させます。

これにより、赤血球産生に必要な鉄が骨髄へ届く量を減らし、ヘマトクリット値と瀉血需要の抑制を目指します。

Silence Therapeuticsが独自のmRNAi GOLDプラットフォームから開発した自社保有品であり、真性多血症を対象に米FDAのファストトラック指定と希少疾病用医薬品指定を受けています。(出典:Silence Therapeutics「Divesiran開発情報」)

第III相試験はいつ始まるか

Silence Therapeuticsは、divesiranを12週間に1回投与する第III相プラセボ対照試験を2027年上半期に開始する見通しです。

第II相試験の参加者はプラセボ対照期間を完了し、現在は3年間の二重盲検および非盲検延長期間へ移行しています。

第III相試験の詳細なデザイン、症例数、主要評価項目、実施地域は今回の発表に含まれていません。また、承認申請時期についても公表されていない段階です。

真性多血症、divesiranのsiRNA治療薬要点

第II相SANRECO試験では、divesiran群の奏効率が88%となり、プラセボ群の19%を上回りました。平均瀉血回数は0.2回まで減少し、12週間隔投与でも81.3%の奏効率が報告されています。

安全性について新たな所見は報告されていませんが、グレード1の貧血が2例確認されました。今後は医学学会での全データ発表と、2027年上半期に予定される第III相試験の開始が主な動きとなります。