「Konovoへ海外市場調査を相談したいものの、海外企業なので不安がある」
「必要な医師や患者を集められるのか、依頼前に確認したい」
海外の医師・KOLや患者を対象とする市場調査では、対象者を確保できるか、回答品質をどのように管理しているか、日本語で相談できるかが調査会社を選ぶ重要な判断材料になります。
Konovoは、AIを活用した調査プラットフォームと医師・患者パネルを組み合わせ、医療市場調査を支援するグローバルなヘルスケア・インテリジェンス企業です。200万人を超える医療従事者(HCP)と、20万人以上の患者・家族介護者へアクセスできる調査基盤を公表しています。
Konovoは、海外の医師・KOLや患者・介護者を対象に、対象者選定から調査設計、実査、分析までを相談したい企業に向いています。一方、実査可能人数、納期、費用は案件条件によって異なるため、公表されているパネル規模だけで依頼の可否を判断することはできません。
本記事では、Konovoの全体像とともに、自社の調査に適しているか、どの機能やパネルを利用すべきか、相談前に何を整理すべきかを解説します。各テーマの詳細は、関連する専門記事から確認できます。
Konovoの特徴が分かる早見表
| 確認項目 | 要点 |
|---|---|
| どのような会社か | 医療・ライフサイエンスに特化した市場調査会社 |
| 主な顧客 | 製薬会社、バイオ企業、医療機器メーカー、市場調査会社など |
| 調査対象 | 医師、KOL、看護職、薬剤師などのHCP、患者、家族介護者、保険支払者など |
| 医療従事者基盤 | 200万人超、20カ国以上、150を超える専門領域 |
| 患者・介護者基盤 | 20万人超、9カ国、1,500疾患以上 |
| 主な機能 | Intelligent Platform、Custom Audiences、Strategy & Services |
| AIの用途 | 調査設計、プログラミング、対象者選定、品質確認、自由回答の処理など |
| 日本での対応 | 日本語による相談、実施可能性の確認、見積もりに対応 |
| 注意点 | 対象者数、納期、料金は案件ごとの確認が必要 |
Konovoとは医療・ライフサイエンスに特化した市場調査会社

Konovoは、医師をはじめとするHCPと患者・家族介護者の声を集め、医療分野の意思決定を支援する会社です。
製薬会社、バイオテクノロジー企業、医療機器メーカー、市場調査会社などに対し、対象者の選定、調査票の作成、実査、翻訳、データ処理、分析などを提供しています。単に回答者を紹介するだけでなく、AI、医療パネル、専門スタッフによる支援を組み合わせている点が特徴です。
Apollo Intelligenceから社名変更し3社を統合
Konovoの前身はApollo Intelligenceです。2025年4月28日に社名をKonovoへ変更し、傘下にあったInCrowd、Survey Healthcare Global(SHG)、GlocalMindを単一ブランドへ統合しました。
この再編は名称だけの変更ではありません。各社が持っていた迅速調査の技術、医療従事者パネル、国際調査のネットワーク、専門サービスを一つのブランドと基盤で提供するための統合です。各社の役割と統合の理由は「Apollo IntelligenceからKonovoへの社名変更とグループ統合」で詳しく解説しています。
Konovoには日本語で無料相談できる窓口がある
Konovoには、日本の製薬会社、医療機器メーカー、市場調査会社などを対象とした相談窓口があります。海外企業と直接やり取りすることに不安がある場合でも、日本語で対象者、実施国、調査方法、期間、費用などを相談できます。
25年以上の市場調査経験を持つ担当者が対応
日本窓口では、ライフサイエンス分野の市場調査に25年以上携わってきた前田静吾が対応します。海外調査が初めての場合や、調査方法・対象条件がまだ整理できていない場合も相談可能です。
対象国、診療科や疾患、必要人数などが決まっている場合は、条件に合う対象者の実施可能性、想定期間、費用を確認できます。要件が未確定の場合は、現時点で分かる範囲を伝え、調査設計から相談するとよいでしょう。
海外の医師・KOL、患者・介護者を対象とする調査について、実施可能性や費用を日本語で確認できます。
Konovoが向いている調査と事前確認が必要なケース
Konovoが自社の調査に適しているかは、対象者、実施国、調査方法、依頼したい工程によって判断します。
Konovoが向いている可能性がある調査
- 海外の医師・KOLへ定量調査やインタビューを実施したい
- 複数国で同じ調査を行い、国ごとの違いを比較したい
- 希少疾患を含む患者・家族介護者を募集したい
- 医師の認識と患者の経験を同じテーマで確認したい
- 対象者募集から実査、分析までまとめて相談したい
- 短時間調査で仮説を確認してから詳細調査へ進みたい
- 日本語で海外医療市場調査を相談したい
実施可能性を特に確認したいケース
- 日本国内だけで大規模な医師調査を実施したい
- 希少疾患や特定治療歴など、条件が非常に限定されている
- 限られた期間で多数の対象者を確保する必要がある
- 固定料金や一律の標準納期が必要である
- 自社指定の運用方法や成果物へ細かく合わせる必要がある
- 募集、実査、分析の一部だけを依頼したい
これらのケースでも依頼できないと決まっているわけではありません。対象条件と依頼範囲を伝え、実査可能人数、期間、見積もりを個別に確認する必要があります。
Konovoはどのような医療市場調査に利用できる?

Konovoは、医薬品や医療機器の開発初期から上市後まで、製品ライフサイクルの各段階における市場調査に利用できます。
- 治療実態、処方行動、アンメットニーズの把握
- 新薬・医療機器の市場性評価
- 製品コンセプトやメッセージの検証
- KOL・専門医へのインタビュー
- 患者ジャーニーや治療負担の調査
- 患者向けウェブサイトや情報提供資材の評価
- 海外の医師・患者を対象とした複数国調査
調査方法が決まっていなくても、「どのような意思決定のために、誰から何を確認したいのか」という段階から相談できます。短時間アンケート、オンライン定量調査、個別インタビュー、フォーカスグループなどから、目的に合う方法を検討します。
調査目的と主に利用する機能
| 調査で必要なこと | 主に利用する機能 |
|---|---|
| オンラインで調査を実施したい | Intelligent Platform |
| 条件に合う医師・患者を募集したい | Custom Audiences |
| 調査票作成、翻訳、分析を依頼したい | Strategy & Services |
| 対象者募集から分析まで任せたい | 3つの機能を組み合わせる |
| 調査票の設計・プログラミングを効率化したい | Survey Studio |
Konovoでは医師・HCP・患者・介護者へ調査できる

Konovoの特徴は、医療従事者と患者・家族介護者の双方へアクセスできることです。ただし、公表されている総登録数と、特定案件で実際に調査できる人数は異なります。
| パネルの特徴 | 公表データ |
|---|---|
| 認証済みの医療従事者 | 200万人超 |
| HCPコミュニティの展開 | 20カ国以上 |
| 治療・専門領域 | 150超 |
| 米国医師への接触可能範囲 | 約80% |
| HCPのプロフィール項目 | 200以上 |
| 患者・家族介護者 | 20万人超 |
| 患者パネルが扱う疾患 | 1,500以上 |
約200万人の医療従事者基盤
約200万人という数字は医師だけの登録数ではありません。
医師、KOL、ナースプラクティショナー、医師助手、薬剤師、歯科医師、看護職、病院管理者、臨床検査スタッフ、保険支払者など、複数の医療関連職種を含む規模です。
実査可能人数は、国、職種、診療科、役職、施設区分、担当患者数、治療経験などによって異なります。対象者の範囲、対応領域、認証、品質管理は「Konovoの医師・KOLパネルを解説」で詳しく確認できます。
20万人を超える患者・家族介護者パネル
Konovoは2026年2月、患者リクルーティングを手がけるRare Patient Voiceを買収しました。
これにより、9カ国、20万人を超える患者・家族介護者と、希少疾患を含む1,500以上の疾患を対象とする調査基盤が加わりました。
患者本人だけでなく家族介護者にも接触できるため、小児疾患、認知機能に影響する疾患、症状が重い疾患などでも、治療・介護の実態を補足できます。
対象疾患、調査方法、事例については「Konovoの患者・介護者パネルと希少疾患調査」で解説しています。
医師の見解と患者の実体験を同じテーマで調べれば、治療負担、情報ニーズ、治療選択などにおける両者の認識差も確認できます。
Konovoを支える3つの市場調査機能

Konovoでは、オンライン調査の基盤、対象者の選定、専門スタッフによる支援を目的に応じて組み合わせます。
| 機能 | 主な役割 | 利用例 |
|---|---|---|
| Intelligent Platform | 調査票作成、配信、回答収集、結果確認、品質確認 | オンライン定量調査、短時間調査 |
| Custom Audiences | プロフィール情報から条件に合う対象者を選定・募集 | 専門医、KOL、患者、介護者の募集 |
| Strategy & Services | 調査設計、翻訳、管理、データ処理、分析などを支援 | 複数国調査、フルサービス調査 |
自社で調査票や分析を用意し、対象者募集と実査だけを依頼する方法もあります。反対に、調査目的の整理から設計、翻訳、実査、分析までを一括して委託することも可能です。
どの機能を利用するかによって、費用、期間、発注側の作業量が変わります。各機能の違いと依頼範囲は「Konovoを支える3つの機能と活用ポイント」をご覧ください。
AIとSurvey Studioで効率化できる工程

医療市場調査では、質問票の作成、条件分岐の設定、対象者の選定、調査画面のプログラミング、実査管理、回答品質の確認などに時間がかかります。
Konovoは、調査設計、対象者のマッチング、自由回答の分類、回答品質の確認などにAIと自動化技術を取り入れ、登録済みの医師・患者パネルと組み合わせています。
Survey Studioが設計からプログラミングまでを支援
Konovoが2025年11月に発表したSurvey Studioは、質問文、条件分岐、回答ロジックなどを反映し、調査票の設計からプログラミングまでを支援する機能です。
同社は、従来は数週間かかる場合があった前工程を数分へ短縮すると説明しています。
ただし、数分へ短縮されるのは主に調査票の設計とプログラミングです。回答者の募集、実査、集計、分析、報告までが数分で完了するわけではありません。
対象者の出現率、質問数、必要回答数、翻訳、成果物によって調査全体の期間は変わります。短縮できる工程と見積もりで納期を比較する方法は「Konovoの市場調査が早い理由と調査期間の考え方」で解説しています。
期間と作業負担の軽減が期待できる
AIによる自動化と登録済みパネルを利用すれば、対象者を一から募集する場合と比べ、調査準備や実査管理にかかる時間を短縮できる可能性があります。
調査票作成、対象者選定、回答確認が効率化されれば、発注側の作業負担軽減にもつながるでしょう。
ただし、工程が効率化されても、調査費用が必ず安くなるとは限りません。Konovoの標準料金は一般公開されておらず、費用は対象条件、回答数、調査方法、翻訳、成果物、支援範囲によって異なります。
Konovoの回答品質を支える認証と監視

医療市場調査では、登録人数だけでなく、回答者が実在する医療従事者や患者であるか、調査条件を満たしているか、不正回答をどのように除外しているかが重要です。
Konovoの資料では、医療従事者について専門職登録番号、資格、専門領域などを確認し、必要な検証が完了するまで調査へ参加できない仕組みを採用しています。
実査では、本人・端末・位置情報の確認、Proxy・TOR・BOTの検出、パネル間の重複確認などを行います。回答開始後も、不自然な回答速度、同じ選択肢の連続、矛盾した回答、短すぎる自由回答などを、自動判定と人による確認を組み合わせて監視する方針です。
依頼前には、本人確認や医療資格の照合方法だけでなく、無効回答の基準、再回収の条件、有害事象報告の手順も確認しましょう。
Konovoの評判を判断する際の注意点

Konovoは法人向けの市場調査サービスであり、一般消費者向けサービスのような第三者口コミは多くありません。
公式サイトでは、担当者の返信速度、案件の進行管理、スクリーナーや調査票の仕上がり、日程変更への対応などを評価する顧客コメントが紹介されています。
ただし、公式サイトのコメントはKonovoが選定した情報であり、独立した第三者レビューとは性質が異なります。
また、HCP会員の平均在籍年数や推奨意向などの数値は、発注企業ではなくパネルへ参加するHCP会員を対象とした調査結果です。
公開情報だけで依頼先を決めず、自社条件での対象者確保数、費用、納期、支援範囲を確認することが重要です。
現在確認できる評価と口コミの読み方は「Konovoの口コミ・評判と依頼前の確認ポイント」にまとめています。
Konovoへ見積もりを依頼する前に整理したい条件
Konovoでは、すべての調査に共通する標準料金や一律の納期を公表していません。実施可能性と見積もりを確認するには、自社案件の条件をできる範囲で整理しておくことが大切です。
- 調査目的:どのような意思決定に利用するのか
- 対象国:単一国か複数国か
- 対象者:医師、KOL、HCP、患者、介護者など
- 対象条件:診療科、疾患、役職、診断歴、治療歴など
- 必要人数:国別・対象者別の希望サンプル数
- 調査方法:定量調査、個別インタビュー、フォーカスグループなど
- 調査内容:質問数、インタビュー時間、提示物の有無
- 依頼範囲:翻訳、実査管理、集計、分析、報告書など
- 希望時期:調査開始日と納品希望日
- 予算:概算予算または上限
条件がすべて確定していなくても相談できます。まず調査目的と対象者を伝え、実施可能な方法を提案してもらう方法もあります。
他社と相見積もりを取る場合は、各社へ同じ対象条件、回答数、調査方法、成果物を提示しましょう。条件をそろえることで、費用、納期、対象者の確保可能性、支援範囲を比較しやすくなります。
まとめ:KonovoはAIと医師・患者パネルで海外市場調査を支援する
Konovoは、AIを活用した調査プラットフォームと、200万人を超える医療従事者、20万人以上の患者・家族介護者からなるパネルを組み合わせた医療市場調査会社です。
海外の医師・KOL調査、患者・介護者調査、希少疾患調査、複数国調査などに利用できます。Intelligent Platform、Custom Audiences、Strategy & Servicesを組み合わせ、対象者選定から調査設計、実査、品質確認、分析まで支援できる点が特徴です。
一方、公表されているパネル規模は、個別案件で確保できる人数を保証するものではありません。
AIによって前工程を短縮できる可能性はありますが、調査全体の納期と費用は対象条件、必要回答数、実施国、調査方法、成果物によって異なります。
したがって、Konovoが自社の調査に適しているかは、口コミや公表値だけで判断せず、具体的な条件を提示して実施可能性、費用、納期、支援範囲を確認することが大切です。
日本には経験豊富な担当者が対応する相談窓口があります。自社の調査に利用できるか分からない段階でも、日本語で相談できます。
対象国、診療科や疾患、必要人数などを伝えると、対象者の実施可能性、想定期間、費用を確認できます。
