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GSK、抗TSLP抗体felcorekibartのCOPD第III相試験2件を開始へ

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GSKは2026年8月、長時間作用型抗TSLP抗体felcorekibart(GSK5784283/AIO-001)について、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を対象とする第III相PERSIST COPD-1試験とPERSIST COPD-2試験を登録しました。

両試験は2026年8月31日に開始し、2029年7月20日に主要評価を完了する予定です。

各試験には624例、合計1,248例の患者を登録します。対象は好酸球性表現型を持ち、標準的な吸入治療を受けても増悪を繰り返す中等度から最重度のCOPD患者です。

試験設計と評価項目、患者選択の条件、競合するTSLP標的薬の開発状況を確認します。

  • felcorekibartの第III相試験開始時期
  • PERSIST COPD試験の患者数と評価項目
  • 対象となる好酸球性COPD患者の条件
  • Tezspireとlunsekimigの開発状況

GSKのfelcorekibart、COPD第III相試験2件の患者数と主要評価項目

GSKが進めるfelcorekibartのCOPD第III相試験をイメージした肺の木製パズル
COPDを対象とする新たな生物学的製剤の開発イメージ

GSKは、ほぼ同じ設計を採用した2件の検証試験を並行して実施します。

いずれも標準治療へのfelcorekibart追加が、プラセボ追加と比べてCOPD増悪を減らせるかを検証する試験です。

PERSIST COPD-1とCOPD-2は各624例を登録

PERSIST COPD-1とPERSIST COPD-2は、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間、多施設共同の第III相試験です。

40~80歳の中等度から最重度のCOPD患者を各624例登録し、felcorekibartまたはプラセボを標準治療へ追加します。

ClinicalTrials.govでは、両試験とも2026年8月21日時点で「募集前」とされており、開始予定日は2026年8月31日、主要評価完了予定日は2029年7月20日、試験全体の完了予定日は2030年3月15日です。

2試験の合計登録予定数は1,248例です。同一設計の試験を並行して進め、一部の副次評価項目では両試験のデータを統合して解析します。(出典:ClinicalTrials.gov「PERSIST COPD-1試験」)

主要評価項目は中等度・重度COPD増悪の年間発生率

主要評価項目は、78週までに発生した中等度または重度COPD増悪の年間発生率です。

中等度増悪は、経口または全身性ステロイド、抗菌薬の投与を必要とする臨床的に重要な増悪と定義されています。重度増悪は、24時間以上の入院または死亡に至る事象です。

副次評価項目には、52週時点までのSGRQ総スコアのベースラインからの変化、52週時点の気管支拡張薬投与前の1秒量、救急受診または入院を要する増悪の年間発生率、初回の中等度・重度増悪までの期間が含まれます。

また、スクリーニング時の血中好酸球数が高い患者における増悪率も評価します。

救急受診・入院を要する増悪率などについては、PERSIST COPD-1とPERSIST COPD-2を合わせた統合解析が計画されています。

対象は好酸球性表現型を持つ頻回増悪患者

登録対象は、血中好酸球数が高い好酸球性表現型を持ち、増悪を繰り返している中等度から最重度のCOPD患者です。

CATスコアが高く、現在または過去に紙巻きたばこの喫煙歴があることも主な組み入れ条件となります。

患者は原則として、吸入ステロイド薬、長時間作用性抗コリン薬、長時間作用性β2刺激薬による3剤併用療法を受けています。

吸入ステロイド薬が適切でない患者については、2剤の吸入治療でも登録できる設計です。

felcorekibartは炎症反応の上流に位置するTSLPを阻害しますが、今回の試験はCOPD患者全体ではなく、好酸球性表現型と頻回増悪歴を持つ患者に対象を絞っています。

一方、現在または過去に喘息と診断された患者、スクリーニング前4週間以内に肺炎、COPD増悪または下気道感染症があった患者、1日16時間を超える酸素療法を受ける患者などは除外されます。

GSKのfelcorekibartはCOPDのTSLP阻害薬開発でどの製品と競合するのか

COPDに対する生物学的製剤では、SanofiとRegeneronのDupixent(dupilumab)と、GSKのNucala(mepolizumab)が承認されています。

TSLPを標的とする後期開発では、GSKに加えてAstraZeneca、Amgen、Sanofiが臨床試験を進めています。

GSKはAiolos Bio買収でfelcorekibartを獲得

GSKは2024年、Aiolos Bioを契約一時金10億ドルで買収し、felcorekibartを獲得しました。

同薬はGSK5784283およびAIO-001の開発コードでも知られる長時間作用型抗TSLPモノクローナル抗体です。

GSKはCOPDの2試験に加え、コントロール不良の喘息患者514例を対象とする第III相PERSIST ASTHMA-1試験も登録しました。

同試験では、felcorekibartを標準治療へ追加した場合の臨床的に重要な喘息増悪の年間発生率を、プラセボと比較します。

Tezspireは好酸球性COPDの第III相試験を実施

AstraZenecaとAmgenは、抗TSLP抗体Tezspire(tezepelumab)をCOPDに拡大するため、第III相EMBARK試験とJOURNEY試験を進めています。

各試験には中等度から最重度のCOPD患者990例を登録し、結果は2029年初めに公表される見通しです。

Tezspireの第II相COURSE試験では、COPD患者全体を対象とした主要評価項目を達成できませんでした。

そのため、EMBARK試験とJOURNEY試験では好酸球性患者に対象を絞り、増悪抑制効果を検証しています。

SanofiはTSLPとIL-13を同時に標的化

Sanofiは、TSLPとIL-13を同時に標的とする二重特異性抗体lunsekimigを開発しています。第IIb/III相PERSEPHONE試験とTHESEUS試験では、既存治療で十分に管理できない好酸球性COPD患者を各942例登録する計画です。

felcorekibart、Tezspire、lunsekimigはいずれもTSLP経路に関係しますが、作用標的や試験対象は同一ではありません。

今後は増悪率に加え、対象となる血中好酸球数、投与間隔、標準治療への追加効果が各開発品の比較項目となります。

呼吸器領域の臨床開発やメディカル部門に関する求人動向にも関係する後期開発の動きです。

GSKのfelcorekibartによるCOPD開発で今後確認される予定

GSKが今回登録したPERSIST COPD-1とPERSIST COPD-2は、好酸球性表現型を持つCOPD患者を対象とし、標準治療にfelcorekibartを追加した場合の年間増悪率を評価します。

発表済みの予定は、2026年8月末の試験開始、各624例の患者登録、78週の評価期間、2029年7月の主要評価完了です。

今後確認される情報は、患者登録の進捗、試験実施地域、felcorekibartの投与方法と投与間隔、および主要・副次評価項目の解析結果となります。(出典:ClinicalTrials.gov「PERSIST COPD-2試験」)

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