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Boulevard Bio、IgA腎症治療薬BLVD101で3カ月に1回投与を支持する第1相中間データを発表

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Boulevard Bioは2026年8月12日、IgA腎症を対象に開発する二重特異性抗体「BLVD101」について、12週間に1回の投与間隔を支持する第1相試験の中間データを発表しました。

同時に、Deerfield Managementから総額約6,500万ドルを調達し、ステルスモードを終了したことも明らかにしています。

今回示された結果は健康成人を対象とした単回漸増投与試験の途中経過です。IgA抑制や安全性に関する発表内容に加え、週1回または月1回投与を想定するBAFF/APRIL標的薬との違いを確認します。

  • BLVD101が目指す12週間隔の投与
  • 第1相試験で公表された中間結果
  • BAFFとAPRILを阻害する分子設計
  • 競合薬との投与頻度の違い

IgA腎症のBLVD101は3カ月に1回投与へ

BLVD101を含む抗体医薬の研究開発をイメージした製薬研究者
B細胞が関与する自己免疫疾患を対象とした抗体医薬の研究イメージ

Boulevard Bioは、BLVD101を長期治療の負担軽減につながる候補として開発しています。

ただし、現時点で公表されているのは健康成人における初期データであり、IgA腎症患者での有効性を示した結果ではありません。

第1相試験の中間データ

進行中の第1相単回漸増投与試験では、BLVD101は全般に忍容性があり、良好な安全性プロファイルを維持したと同社は説明しています。

中間の薬物動態・薬力学解析では、IgAの持続的な抑制が認められ、12週間隔での投与を支持する結果が得られたとしました。

公表資料には被験者数、投与量別のIgA低下率、有害事象の内訳などは示されていません。また、単回投与後の健康成人データから、IgA腎症患者における蛋白尿減少や腎機能への効果を判断することはできません。

BAFFとAPRILを個別に結合

BLVD101は、BAFFとAPRILを同時に標的とする二重特異性抗体で、旧開発コードはDFX-1092です。Deerfield Discovery and Developmentで創製されました。

Boulevard BioのMahesh Karande CEOによると、BLVD101は各標的に専用の結合部位を持ちます。単一の受容体断片で両方のサイトカインを捕捉する融合タンパク質とは異なり、BAFFとAPRILを均等かつ持続的に阻害する設計だと説明しています。

なお、この設計上の差がIgA腎症患者の臨床転帰に及ぼす影響は、今後の患者試験で検証される項目です。(出典:Boulevard Bio「Precision Immunology Pipeline発表」

IgA腎症のBLVD101競合薬との比較データ

IgA腎症では、BAFF/APRILを介したB細胞系の働きを標的とする開発競争が進んでいます。BLVD101の投与間隔は差別化要素になり得ますが、承認薬や後期開発品との直接比較試験は実施されていません。

競合薬との投与頻度

薬剤標的投与頻度2026年8月時点
BLVD101BAFF/APRIL12週間に1回を想定第1相試験中
TrutaknaBAFF/APRIL週1回米国で迅速承認
povetaciceptBAFF/APRIL月1回を想定FDA審査中

Vera TherapeuticsのTrutaknaは、成人の原発性IgA腎症を対象に2026年7月7日付でFDAの迅速承認を取得し、150mgを週1回皮下投与します。

一方、Vertex Pharmaceuticalsのpovetaciceptは月1回投与で開発され、FDAの審査期限は2026年11月30日です。

したがって、BLVD101で12週間隔が患者試験でも成立すれば投与頻度は少なくなります。

ただし、開発段階、評価対象および公表データの範囲が異なるため、現段階で有効性や安全性の優劣は比較できません。

BLVD101の今後の確認点

今後の焦点は、健康成人で観察されたIgA抑制がIgA腎症患者でも再現されるか、12週間の投与間隔で薬理作用を維持できるかという点です。

蛋白尿、血尿、腎機能に関する患者データの提示時期は、今回の発表に記載されていません。

Boulevard BioはBLVD101に加え、CD19/BCMA/CD3を標的とする三重特異性T細胞エンゲージャー「BLVD201」をIND申請準備試験で進めています。また、B細胞性自己免疫疾患を対象とする「BLVD301」を2026年6月に開発候補として選定しました。

IgA腎症のBLVD101は3カ月に1回を検証へ

Boulevard Bioが発表したのは、BLVD101の12週間隔投与を支持する健康成人の第1相中間データです。

安全性は全般に良好で、IgA抑制も確認されたとしています。IgA腎症患者における投与間隔、臨床効果および安全性は未確定であり、次の患者データが今後の確認事項となります。