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AI創薬のBeyang Therapeutics、約3,000万ドル調達で2候補品の開発を加速

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Beyang Therapeuticsは2026年8月12日、応募額が募集額を上回ったシリーズAで約3,000万ドルを調達したと発表しました。

資金はAI創薬基盤「ExCEED」の改良と、眼科候補品BT01001および血液がん候補品BT01002の開発に充てられます。

今回の発表で確認すべき点は、資金調達額だけではありません。新規分子骨格を生成するExCEEDの設計範囲、臨床段階に入ったBT01001、耐性変異への対応を掲げるBT01002について、公表済みの結果と今後の予定をまとめます。

  • 約3,000万ドルの資金使途
  • AI創薬基盤ExCEEDの特徴
  • BT01001の第I相試験結果
  • BT01002の開発状況

AI創薬を進めるBeyang Therapeutics

Beyang Therapeuticsは、分子設計から薬としての適性評価、生物学的評価までをExCEEDに統合しています。シリーズAには中国の医療・バイオ分野を中心とする複数の投資会社が参加しました。

約3,000万ドルの資金使途

今回のラウンドはLegend CapitalとShanghai Healthcare Capitalが共同で主導しました。China Medical System Holdings、Fenglei Capital、Shanghai Sci-Tech Innovation Center Capital、Harbor & Canton Capitalも参加しています。既存投資家のRoot Venture PartnersとYuanBio Venture Capitalも出資を継続しました。

調達資金の主な用途は、ExCEEDの技術改良、主要候補品の臨床・前臨床開発、海外の研究開発・事業開発チームの拡充です。

Beyangは2021年設立。創薬と計算シミュレーションで20年以上の経験を持つ人材が経営を担い、中核チームにはPfizer、Merck、Hengruiなどで研究開発に携わった科学者が加わっています。

(出典:Beyang Therapeutics「Series A Financing」

AI創薬による分子設計をイメージした化学構造式と医薬品錠剤
化学構造式と医薬品錠剤のイメージ

ExCEEDは何を設計するのか

ExCEEDは、独自データベース、AI、計算シミュレーションを組み合わせた分子設計・最適化基盤です。既存の中心骨格を修正するだけでなく、新しい分子骨格を一から生成できると同社は説明しています。

さらに、OpenADMETのブラインド予測課題では350超の参加者中、世界8位だったと公表しました。ただし、この順位は予測課題における成績であり、各候補品の臨床的有効性を示す結果とは区別する必要があります。

AI創薬のBeyang Therapeutics候補品

資金投入の対象となる主な候補品は、非侵襲的な投与を目指す点眼薬BT01001と、第2世代menin阻害薬BT01002です。両候補品では開発段階と公表データが異なります。

BT01001とBT01002の進展

BT01001は、網膜疾患を対象とする低分子点眼薬です。Beyangによると、直接比較した前臨床試験では眼組織への曝露量が同種薬で最高水準となり、有効性はアフリベルセプト硝子体内注射と同程度でした。

健康成人を対象とした第I相の単回投与試験と反復投与試験は完了し、安全性と忍容性を確認したとしています。次の予定は、網膜疾患患者を対象とする初回試験です。作用機序や患者試験の開始時期などは、今回の発表に記載されていません。

BT01002は、KMT2A再構成またはNPM1変異を伴う急性白血病を対象とした第2世代menin阻害薬です。同社は、新規骨格の採用により既知の獲得耐性機序に対応すると説明しています。現在はIND申請を可能にするための試験段階で、ヒトでの有効性・安全性データはまだ公表されていません。

BT01001のアフリベルセプトとの比較は前臨床試験の結果です。また、BT01002の耐性克服に関する記述はBeyangによる説明であり、患者を対象とした臨床結果ではありません。

AI創薬のBeyang Therapeuticsまとめ

Beyang TherapeuticsはシリーズAで約3,000万ドルを調達し、ExCEEDの改良と海外体制の拡充、2候補品の開発を進めます。

BT01001は健康成人での第I相試験を終え、次に網膜疾患患者での試験を予定。BT01002はIND申請に向けた試験が進行中です。今後の確認事項は、患者試験の開始時期、試験設計、BT01002の申請日程と初回臨床データとなります。