【徹底解説】製薬業界の転職、成功する人が実践している5つのポイントとは?

【製薬業界】転職で成功する5つのポイント|はじめてでも安心、失敗しない転職完全ガイド

  • はじめての転職、不安でこわいけど、失敗したくない。なにをすればいいの?
  • 製薬業界の転職ってむずかしい?転職サービス活用や手順で注意することはある?
  • まだ転職をするかどうか決めていないけど、いまからでもするべきことはある?

はじめて転職を考える方々にとって、不安や疑問がつきもの

製薬業界での転職で成功するには、製薬業界ならではの転職のポイントやコツをおさえることが必要です

私は、25年以上外資系調査会社のコンサルタントとして製薬会社で実際に転職でキャリアップをしている多くの方々と仕事をしてきました。

転職でキャリアアップをしている人たちを見てきた中で、成功している人がおさえている共通するポイントがあります。

この記事では、製薬業界の転職で成功している人たちが実践している5つのポイント解説します。製薬業界での転職は決して難しいものではなく、不安や怖さを感じることなく、具体的で実践的な転職の方法を始めることができます。

アンサーズビズリーチJACリクルートメント
製薬業界特化
業界内の非公開多数
製薬業界の実績多数
スカウト型でハイクラスに強い
英語にも強い総合型
製薬業界での実績も多数
公式ページ公式ページ公式ページ

製薬業界の転職とは?

製薬業界の転職は、医薬品や医療機器などの製品やサービスに関連する会社間、もしくは他の業種から製薬業界の会社に移ることを指します。

製薬業界の転職は、他の業種とは異なる特徴があります。いくつかを整理して説明します。

  • 求人数は決して多くない
  • 極めて専門性の高い求人が多い
  • 平均年収は他業種より高い傾向
  • 他業種から未経験の人材の流入は少ない
  • 規制産業である

製薬業界と他の業界の求人数を比較した場合、製薬業界の求人数は決して多くないことが言えます。そのうえで、極めて専門性の高い求人が多いことが大きな特徴です。

平均年収は他業種と比較して高い傾向です。製薬業界の高い専門性から、その分給与水準も高めの傾向があります。

その専門性のため、他業種から未経験の人材の流入は少ないことも特徴と言えます。ただ、職種の多様性や、未経験でも医師や薬剤師の資格を活かせる求人も増えており、一定数の流入は今後も続くと予想されます。

製薬業界は医薬品の製造や販売に関する規制が厳しい規制産業として知られています。これは業界内での仕事や転職に影響を与える要因の一つです。

製薬業界は、業界自体のグローバル化や外資系製薬会社の日本への積極的な進出などもあり、転職市場も活性化しています。

一般的に転職においては、厚生労働省の調査結果によると35.9%の人が転職によって年収が上がったと回答しているものの、年収が変わらない、下がったという人もいます。(出典:厚生労働省の令和2年上半期雇用動向調査結果「転職入職者の賃金変動状況」

そのため、しっかりとした準備や転職に対する傾向と対策をしっかりとすることが大切です。

それでは、製薬業界の転職で、成功しているは人が実践しているポイントをそれぞれ詳しく解説します。

  • 転職エージェントを「効果的」に活用している
  • 「時間」がかかることを認識している
  • 製薬業界の情報を徹底的に収集している
  • 有利なスキルである「高い英語力」を活用

成功のポイント:転職エージェントの「効果的」活用

他の業界の転職同様に、製薬業界でも転職エージェントの活用は非常に重要です。そのような中で、製薬業界の転職で成功するためにいくつかのポイントがあります。

製薬業界で転職エージェントを利用する場合、まず「業界で実績のある」転職エージェントを選ぶことが不可欠です。その上で、転職エージェントの「得意分野・タイプ」を考慮し、自分の強みを生かせる「複数」の転職エージェントに登録することが重要です。

製薬業界で「実績のある」転職エージェントを活用する

製薬業界で転職で失敗しないためには、実績のある転職エージェントを活用することが不可欠です。

なぜなら、製薬業界は専門性が高く、製薬業界での実績があり、専門性と経験のある転職コンサルタントのサポートが必要だからです。

求人数が多いから、テレビでよく宣伝されているからといって、そのエージェントやコンサルタントが製薬業界の転職に強いとは限りません。

製薬業界の転職では、業界の転職でしっかりと実績がある転職エージェントの活用がとても重要です。別記事で、製薬業界で実績のあるおすすめの転職エージェントを紹介しているのでご活用ください。

転職エージェントの得意分野・タイプで効果的に使い分ける

製薬業界の転職で転職エージェントを選ぶ際に、そのエージェントがどの分野に強いのか得意分野やタイプを把握することが大切です。

製薬業界の転職で主に活用されるいくつかのタイプをまとめています。

タイプ代表的なエージェント特徴おすすめな人詳細記事
製薬業界特化アンサーズ
MRBiz
業界の求人情報多数
専門のコンサルタント
非公開求人多数
製薬業界で転職希望の人詳細記事
ハイクラス型ビズリーチ
モランダ
ランスタッド
高年収の求人情報多数
スカウト型併用も
管理職、これから管理職を目指す人作成中
英語につよい
外資系につよい
JACリクルートメント
ロバート・ウォルターズ
エンワールド・ジャパン
英語を使う求人多数
ネイティブの
コンサルタント
TOEIC高得点取得済み
800点以上
詳細記事
総合型Doda求人数が多い
全国対応
知名度が高い
20代
第2新卒
作成中
出典:【必読】転職エージェントは「得意分野」で選ぶ|製薬業界の転職に使えるタイプを徹底解説

自分の目標と経験、さらには年齢などの条件によって最も効果的な転職サポートをしてくれるエージェントをタイプで絞り込むことで、効果の高い転職エージェントを選択することが出来ます。

例えば、強い英語力を活かした事を希望する場合、英語型や外資系につよい転職エージェントの活用がおすすめです。

なぜなら、英語型の転職エージェントには、英語を使う求人、国際業務関連の求人が多く集まる傾向があります。英語を活用する機会が高い求人を紹介される可能性が高くなります。

転職エージェントの得意分野、タイプと選び方に関しては別記事で更に詳しく解説しています。

複数の転職エージェントを活用する

製薬業界で転職でキャリアップをするには、転職エージェントの「複数登録」が効果的です

製薬業界に強く食い込んでいる「製薬業界特化」、外資系製薬会社で実績、ハイクラスでスカウト型が得意、未経験の資格保持者につよいなど、それぞれの特徴や強みを活かしたの転職エージェントを活用することで効果を高めることができます。

自分が希望する仕事やつよみ、そして適正などをしっかりと把握、最も適切と考える転職エージェントに複数登録しましょう。このことで、転職で求める結果により効率よく近づくことが出来ます。

なお、複数登録はおすすめですが、活用方法には注意も必要です。

エージェントへの登録が多すぎる、強みを活かせるエージェントもコンサルタントとの相性が合わない場合があるなど、複数登録をする際には、しっかりと方法と注意点を踏まえて登録、活用しましょう。

どの転職エージェントに登録、活用するかは結果にも大きな影響を与えます。とくに、複数登録に関する注意点も含めた効果的な活用方法、別途記事でも解説しているので、参考にしてください。

成功のポイント:手順を把握、時間に余裕をもつ

製薬業界での転職は、大きくわけると3つの段階に分けられます。

情報収集やセキュリティ対策から転職エージェントへの登録の「準備段階」、必要な書類の作成から希望の求人への「応募段階」、内定、条件交渉を経て退職手続きや引き継ぎをする「内定から入社段階」です。

この3つの段階に加えて、求職者と企業側の「マッチング期間」があり、この期間はどのくらいかかるかが不確実です。

そのため転職で成功するには、「時間」をしっかりと余裕をもって活動することがとても大切です。

製薬業界の目安他の業界の目安
1.準備段階2週間から1ヶ月2週間から1ヶ月
マッチング期間1ヶ月〜6ヶ月
2.応募段階1ヶ月〜3ヶ月1ヶ月〜3ヶ月
3.内定から入社段階1ヶ月〜3ヶ月1ヶ月〜3ヶ月
かかる時間はやくて3ヶ月
6ヶ月から1年もあり得る
通常は3ヶ月
ながくて6ヶ月

業界の求人は専門性が非常に高い事と求人数が決して多くないのが特徴。そのため、十分な経験やスキルがある人でも希望する適切な求人がない場合もあり、マッチングまでに時間がかかる場合があります。

製薬業界の転職では時間をしっかりと準備することが重要、焦りは禁物です。

20年以上製薬業界特化でトップエグゼクティブの転職支援をしているモランダ社CEOのフィリップ・カリガン氏は、以下のように製薬業界の転職には時間がかかることを述べています。

転職まで1年かかったというのはよくあるケースです。必ずしも、転職エージェントへの登録したときが、転職のタイミングとはかぎらないんです。

【インタビュー】モランダCEOのフィリップ・カリガンさん

それでは、それぞれの段階でどのような転職活動が必要なのか解説します。

1.準備段階

製薬業界で転職を考えた段階、まだ転職をするか決めてはいない時期です。事前の準備とセキュリティ対策をしっかり整えましょう。

キャリアプランと自己分析

キャリアプランでは、自分にとっての理想的な転職先やその職種、キャリアアップの方向性を考えます

自分が得意とする分野や興味を持っている分野、今後挑戦したいことなどをしっかりと整理します。

自己分析では、客観的にスキルや適性を分析します。

将来の転職先で求められるスキルとの適合度を確認、転職先での自分の役割や業務内容をイメージ、そのために必要なスキルや資格、知識などを分析します。

基本的なセキュリティ対策

転職活動には「スマホ」「パソコン」「Eメール」「クラウドファイル」などは必須のツールです。必要に応じて個人のものを準備することや、社内での作業や会社支給のものは使わないなど十分な注意が必要です。

うっかりすると転職活動をしていることが、同僚や会社にバレてしまうリスクがあります。

会社研究・転職情報の収集

準備段階だからこそ、情報収集はしっかりとしましょう。

製薬業界の中にいても、他の会社に関しては意外と情報がわからないこともあります。転職サイトなどで実際の求人情報を見るだけでも、年収の相場感や人気のある職種などもわかります。

セミナーや説明会、転職のイベントへの参加や転職エージェントへの相談でも有益な情報が得られます。面接時の志望動機はもちろん、年収の交渉などでも持っている情報はとても重要です。

中でも、人気のある情報は、年収情報や働きやすさの情報です。転職会議など口コミサイトでは生の口コミ情報に加えて、働きやすさや製薬会社の年収情報も収集できます。

転職エージェントへの登録

準備段階で転職エージェントへの登録は「早い」と思う人もいますが、転職エージェントのもつ幅広い情報は準備段階でも活用する価値があります。

大切なのが、エージェントに対してまだ転職をすることを決定していないことをしっかりと伝えることです。その上でしっかりサポートしてくれるエージェントを活用しましょう。

また、製薬業界で実績のある転職エージェントを活用しましょう。製薬業界は専門性が高い求人が多く、専門外や製薬業界で実績がすくないコンサルタントでは、希望の求人としっかりとマッチングできない場合があります。

2.応募段階

情報収集やセキュリティ対策も万全にし、実際に転職をすることを決めた後、実際に希望する求人へ応募する段階となります。

この段階での転職の手順としては、いかのような流れとなります。

  • 履歴書と職務経歴書の作成
  • 求人と自身の希望とのマッチング
  • 面接対策
  • 求人への応募
  • 面接

製薬業界の転職では、実際に希望する求人がすぐにない場合もあります。そのため、応募したい求人を見つけるまで時間がかかる場合があります。あせらないことも重要です。

準備段階を終えると、面接や職務経歴書の作成、面接といった直接応募した企業との接触が始まります。自己アピールが重要な、具体的な転職活動の段階に入ります。

3.内定から入社段階

転職の手順も「内定から入社」の最終段階となりますが、この段階でもするべきことがあります。内定を得ることが、転職の最終目標ではありません。

転職の手順として、入社の意思を伝える段階や、退職手続きや引き継ぎのことも踏まえることが大事です。

  • 内定をもらう
  • 条件交渉
  • 条件の受諾
  • 離職と業務引継ぎ
  • 新しいキャリアのスタート

内定をもらった段階には大切な条件交渉となります。転職エージェントを活用している場合には、エージェントが窓口となって交渉をしてくれます。

転職の最終段階、新しいキャリアのスタートに向けて離職手続きと業務の引継ぎを丁寧に行うことが重要、離職手続きもきちんと行いましょう。

退職届の提出や雇用条件の確認、残業代や休暇の精算、社員証や業務用の機器の返却などが含まれます。

離職手続きを怠ると、後々トラブルの原因になる可能性があるため、しっかりと対応することが重要です。

さらに、職場を離れる際には、担当業務の引継ぎを適切に行いましょう。担当業務やプロジェクトの状況や進捗の報告、関連する文書やデータの整理・共有、後任者やチームメンバーへの指導やサポートなどが含まれます。

良い引継ぎを行うことで、職場の雰囲気や業務の効率性を維持し、後任者やチームに負担をかけずに円滑な移行を図ることができます。

なお、製薬業界の転職の手順は別記事「転職開始から入社までの10の手順」で更に詳しく解説をしています。

【関連記事】製薬業界の転職|転職開始から入社までの10の手順

成功のポイント:高い英語力を活用する

求められるスキルや専門性が非常に高いのが製薬業界。多くの人が、高い学位をもち、論文も多く発表するなど高いスキルを有します。

そのような中でも共通のスキルとして求められるのが「英語力」。製薬会社では、英語を活用する職種も多く、英語スキルに対する需要は高く、製薬業界で転職には高い英語力は、キャリアアップの武器となります。

転職で武器となるスキル「英語力」

製薬業界でキャリアップのために、英語力を高める努力をしている人が多いのですが、それはなぜでしょうか?

製薬業界では、業務上英語を使う機会が多いことや、海外の取引先のみならず、国内外の同僚や部下、上司がネイティブスピーカーであること場合もあります。

別途記事で詳しく「製薬業界での英語学習のメリット」を書いておりますが、転職という面でも以下のようなメリットがあります。

  • 海外勤務や国際業務に就ける
  • 昇給の可能性につながる
  • 求められる取引先、上司、同僚、部下との英語でのコミュニケーション
  • 国際的な場での講演、プレゼンテーション、発表の機会が増える

たしかに、転職でも有利な高い英語力ですが、英語学習は「今からでも遅くはない」だれでも伸ばせるスキルであることを忘れてはいけません。

英語力は、TOEICなど世界で活用されている公式な試験があり、客観的にスキルレベルを示せることが出来ます。

英語力の向上と活用は、製薬業界の中にいるすべての人に与えられたチャンスとも言えます。

TOEIC700点超では英語力を活かす転職は難しいのか?

製薬業界では一般的にTOEIC700点以上が英語力で求められますが、転職有利に進めるには足りません。

TOEICで700点以上の人は製薬業界には数多くいます。英語力での差別化には残念ながら難しいスコアと言えます。

英語力を使った転職で有利にするには、800点を超えるスコアの獲得が必要です。

「高い英語力を持つ人材」として認識され、英語を常に使う部門や業務、海外の取引先や外国人の人材が多くいるなど、英語を活用する求人を紹介される可能性が高まります

ハイクラスの転職の場合、英語はあたりまえの「スキル」

転職で有利となるTOEIC800点ですが、ハイクラスやエグゼクティブの転職の場合、英語は「当たり前のスキル」です。(出典:モランダCEOのフィリップ・カリガンさんインタビュー|20年以上製薬業界特化でトップエグゼクティブの転職支援

ハイクラスやエグゼクティブの求人は英語を活用するポジションが多く、TOEIC800以上レベルの人がたくさんいます。英語で会社の社員や社外取引先とコミュニケーションを取ることが、英語の契約書や提案書にも目を通すのが日常的な業務となっています

英語力という点で、800点超えで特に有利になることはなく、しっかりと「使える」英語レベルであることが求められます。

なお、英語力があるもののTOEICの高スコア取得がまだの人は、時間があるときに「英語力の証明」として取得するがおすすめです。

転職の際には、TOEICのスコアは求められますし、転職活動中に急いでTOEICの試験対策で時間を浪費することがないようにしましょう。実は、TOEICの試験は試験対策で点数が大きく変わります。

英語力がある人でこれからTOEIC試験を受ける人におすすめ記事

高い英語力を武器にする英語につよい転職エージェントを活用

高い英語力をもつ人材は、活用するエージェントも異なり、英語に強いエージェントを活用します。いくつか理由があります。

  • 英語を活用しなければならない求人が集まる
  • コンサルタントがネイティブ
  • 年収が高いなどよい条件、オファーへの期待

英語に強い転職エージェントには、外資系製薬会社をはじめ、英語を活用しなければならないポジションの求人が集まります。

このような転職エージェントにはネイティブのコンサルタントが求職者の担当をするなど英語力の高い人材を積極的にリクルートしています。

さらに、英語の活用は部門によって差はありますが、マネージメントクラスになればなるほど高い英語力が求められると言えます。

高い英語力を転職のときに効果的に活用することは、転職でキャリアアップのレベルを更に一段上げることが出来ると言えます。英語力を活用できる製薬業界で実績のある転職エージェントは、別記事「英語を活かせるオススメの転職エージェント」の記事にも詳しくまとめています。

成功のポイント:製薬業界を徹底的に研究

転職で成功するには、業界の最新動向やトレンドを収集、その情報を活かすことが大切。情報収取で、業界のトレンドと要望に自分自身のキャリア目標と一致させるは、転職の成功に直結します。

求職者にとって、「日々の国内外の製薬ニュース」はもちろんですが、転職の対象となる会社の「戦略と経営状況」「研究・開発全体のポートフォリオ」といった転職を希望する会社の詳細な情報や、「新たな技術と治療法」「業界全体の動向と将来性」といった業界の将来にも大きな影響を与える可能性のある情報を収集することは、とても重要です。

業界内の「人材動向、求人市場の傾向」も収集するべき大切な情報です。これらは、収入や求人数など転職にダイレクトに影響を及ぼす情報でもあります。

しっかりと情報収集をし、転職活動に活かすことで効果的に自分のキャリアップに活用することができます。

情報収集の基本:国内外の製薬業界ニュース

業界ニュースは多岐に渡ります。幅広く業界のニュースを把握することは業界の中にいる人にとっては日常業務とも言えます。

  • 新薬の承認
  • 開発の進捗
  • 規制当局の発表
  • 人事情報
  • 会社発表情報
  • M&Aやアライアンス情報

転職においても、希望の会社を選択する際の情報としてはもちろん、面接対策にも日々のニュースから得られる情報は必須です。

国内の製薬業界むけのニュースサイトや、海外のウエブメディアや市場調査会社発信の情報など幅広く情報ソースがありますので、自分にあった適切な情報ソースを選び継続的に活用しましょう。

なお、国内外の業界専門のニュースサイトを別記事で製薬業界で活用されている製薬業界ニュースメディアをまとめていますので、日々の情報収集にご活用ください。

応募する、関心の高い製薬会社の情報収集

転職を希望する人にとって、転職で応募したい会社や転職をつよく希望する製薬会社の情報は徹底的に収集しましょう。

会社の戦略、経営状況、現在販売中の医薬品と開発中の化合物の状況はもちろん、業界内でのポジションや将来性に関する情報は転職活動に欠かせません。

転職活動にはかならず面接があります。面接での適切な回答は、転職を優位に転職を進めるでしょう。会社の情報は以下のような情報ソースが活用できます。

  • 会社のホームページ
  • 転職サイト
  • ビジネス雑誌、業界研究用の書籍
  • SNSやブログ
  • 口コミサイト
  • 転職エージェントの担当者
  • 国内外の業界専門のニュースメディア

会社のホームページやビジネス雑誌、業界研究用の書籍は、公式な発表データや専門家の意見が元となっているので信頼度も高く利用価値が高いと言えます。

上場企業は、総売上、製品の売上、開発品の治験状況、従業員数、平均年齢、平均年収、組織図など多くの情報を公式で発表しています。

なお、外資系企業や非上場企業では開示情報に制限がありますが、公式ではないものの転職サイト、口コミサイトなどを活用することで情報入手が可能です。

口コミから得られた年収や働き方、会社の評価など投稿者の「なまの意見」が投稿されており、多くの求職者が活用しています。

例えば、口コミサイトで人気のある「転職会議」では、アステラス製薬、武田薬品工業、ジョンソン・エンド・ジョンソンの口コミは1,000件以上に登ります。(2024年4月時点)

なお、関心の高い年収に関しては、別記事で公式発表データと口コミデータをまとめ製薬業界130社の年収を一覧、ランキングにまとめているのでご活用ください。

転職サイトや転職エージェントの担当者からは、転職に役立つ実践的な情報が収集できます。実績のある転職エージェントを活用、有益な情報に直接アクセスが可能です。

希望する会社の情報を徹底的に収集することで、自分の専門性や経験を生かせるのかを確認、会社が求める人材とのミスマッチを防ぎ、自分にとってふさわしいキャリアにアプローチすることを可能にします。

なお、製薬業界研究に使いやすい製薬業界のランキングデータを別記事「製薬会社ランキングのまとめ」にまとめています。情報収集の一つとしてご活用ください。

製薬業界の人材動向、求人市場の傾向を押さえる

業界内の「人材動向、求人市場の傾向」も収集するべき情報です。

求人市場にもトレンドがあり、このトレンドに求人は大きく影響を受けます。例えば、以下のような情報はしっかりと業界内の転職トレンドを押さえることで成功に近づけます。

  • 従来の職種と新たな職種
  • 未経験でも転職可能な職種
  • 求人数の傾向
  • 年収の相場感と傾向

製薬会社の職種の中でも、特に特徴的なのが、研究職や開発職、営業部門でももとめられる業界に特化した専門性です。製薬会社の求人はいかのような職種があります。

  • 研究職
  • 開発職
  • 企画部門
  • MR職・マーケティング
  • 品質管理・品質保証・生産部門
  • 薬事部門
  • 間接部門

従来の職種の中での転職活動が多いのは確かですが、転職を機会に新しい職種にチャレンジする人も多くいます。

例えば、研究職であった人が、新たに学術部門や企画部門に挑戦する場合があります。研究者としての自分の専門性をベースにしつつ、全く異なる業種でのキャリアップをめざすケースは増えています。

求人数と求職者の数といった転職のトレンドに関しては、製薬特化の転職サービスを展開する「アンサーズ」が定期的に求人数の推移や転職トレンドを発行してます。別記事「製薬業界の転職トレンドを活用する方法を解説」でも解説しています。

製薬業界では仕事の多様性が進んでおり、種類も増える傾向にあります。これにより、同業種のみならず、他業種や、未経験の人材の流入も増加傾向にあります。

新たな職種、未経験や他業種からの人材の流入の例

  • デジタル関連・ビッグデータ関連
  • AI関連、ICT関連の専門家
  • ウェブマーケティング
  • 動画作成や編集、プロジェクトマネジメント
  • メディカルサイエンスリエゾン・メディカルドクター
  • 他業種からのMR職への転職

製薬業界においては、デジタル関連では新たな機会を模索する動きが多く、スマホアプリを医療や健康に活用したり、患者のカルテデータといったビッグデータを新たな治療の開発に使ったりする試みなどがここ数年の傾向として顕著です。

さらに、最近ではAIを製薬業界の業務の中での活用も課題として、多くの製薬会社が機会を探しています。

このような新薬の発見や開発以外でのITテクノロジーに関しては、従来の職種や人材ではなく、新たな業種として、製薬業界外の専門家や経験の高い人材を求めています。

また、製薬業界への未経験でも挑戦したい人が応募する機会も増えています。

例えば、医師や薬剤師の資格をもっている人が、製薬会社の中でメディカルドクターやメディカルサイエンスリエゾンとして新たにチャレンジをしている傾向もあります。

このように、従来の職種はもちろんのこと、新たな職種や未経験の人でも製薬会社への転職機会があるなど、製薬業界における求人の傾向や新しい職種に関する情報収集は、製薬業界へ転職を希望する人にとって有益な情報収集と言えます。

なお、製薬業界での職種に関しては、別記事「転職前に読んでおきたい製薬会社の「職種と仕事内容」徹底解説」でも詳しく解説をしていますので、ご活用ください。

成功のポイント:思い出すべき小さなコツ、テクニックを活用する

転職は、自分の目標に向かって実行する大切なプロジェクトです。ただ、転職を希望する人は決して「転職の専門家」ではありません。

そのため、決して自分ひとりだけが頑張っても成功できるとは言い切れません。

転職の開始から入社までの様々な「人やサービスの活用のポイント」をご紹介しましたが、5つめの実践できる成功するためのポイントとして細かいものの「思い出すべきコチやテクニック」をご紹介します。

  • ほとんどが無料、転職サービスを積極的に活用
  • あせらない
  • なんとなく応募しない
  • きれいに辞める
  • 慣れないイベントにも参加
  • 頼れる既存のネットワーク

以下にそれぞれのポイントについて詳しく説明します。

基本無料:転職サービスをフル活用

やはり転職サイトや転職エージェントのサービスは活用するべきです。

それは、ほとんどの場合、転職サービスは無料で提供されます。とくに転職エージェントは、「転職の専門家」であり、「相談相手」です。転職の成功という目標を一緒に持っているパートナーとしてフルに活用をしましょう。

転職エージェントの担当者は、求人の紹介から、面接、インタビューの設定、条件の交渉まで求職者の転職サポートをします。転職の中でも重要プロセスに関わってもらいます。

困ったときこそ、積極的に相談してみましょう。

転職サイトでは、無料でも多数の求人情報を収集できるので、どんどん活用しましょう。ただ、製薬特化のサイトから大手の転職サイトまで数多くのサイトがあります。特定のポジションや会社、キーワードを適切に設定して効果的に情報を検索することを心がけましょう

最後に、転職エージェントの担当者との「合う、合わない」はどうしても出ます。もし、合わないと思った場合は遠慮せずに担当者の変更など転職エージェントに相談をしましょう。

登録のしすぎには注意が必要ですが、信頼できる数名の転職コンサルタントと密に連絡を取ることで成功に近づけます

あせらない!

転職は時間がかかることと、自分の決定が結果に大きな影響と及ぼします。大きなストレスにもなってしまいます。

ここで大事なのが、「あせらない」ということです。

転職において焦りは禁物です。製薬業界の転職は求人数も決して多くなく、専門性も高いためとても時間がかかります。

転職の準備をしっかりし、手順を確認し、ひとつひとつ自分でするべきことを消化し、エージェントや頼れる人に悩んだときは相談をして冷静な決断をするように心がけましょう。

転職で、「ほとんどの人がストレスを感じます」。自分だけではないことを自分に言い聞かせるなどしましょう。焦りは禁物です。

きれいに辞める

現在の職場を辞める際には、適切なタイミングやマナーを守りましょう。

退職の意思を伝える際には、上司や人事部との適切なコミュニケーションを心掛けましょう。円満な退職を目指し、良好な関係を維持することが将来のキャリアにもプラスになります。

万が一、会社や上司と関係がこじれている場合などは、退職代行というサービスもあります。揉めずに退職することは、とても大切です。

慣れないイベントにも参加

優秀な人材をもとめて多くの企業が転職フェア、企業説明会、転職イベントに参加しています。このようなフェアでは、直接企業の人事担当者のお話を聞けるという意味でも便利です。

しかしながら、はじめての転職の人や、年齢的にも就職活動からずいぶん時間がかかっている人にとっては、イベントへの参加はちょっとハードルが高い可能性があります。

業界のイベントやセミナーに参加することで、すぐに転職先と転職に関する話ができるとは限りませんが、一つの情報収集の機会と、転職の雰囲気や自身のモチベーションアップにも繋げることが出来ます。

慣れない転職のイベントですが、積極的に参加しましょう。きっと転職に役立つネットワークや情報収集が可能です。

既存のネットワークもわすれずに活用

転職をすでにした元同僚や、希望する会社にいてコンタクトのある人など既存のネットワークを活用することも忘れないようにしましょう。

自分自身の知り合いの人に希望する会社の人の紹介をお願いするのも決して悪くないでしょう。ご自分の経験や専門性、そして人がらや特性を理解している知り合いの方々の意見や紹介はきっと自身の財産にもなるようなアドバイスをいただけるでしょう。

LinkedinやSNSといったネット上でのつながりもとても便利ですが、改めて自分自身が築いているネットワークを振り返って、活用することも小さいですが転職の成功には大事なポイントです。

転職とは、長いプロセスで、自分のキャリア目標に合ったポジションを見つける大事なプロジェクトです。

ときには不安や孤独を感じ、面接の前には怖いと思うこともあると思いますが、成功している人が活用しているポイントや小さくても役に立つコツやテクニックを活用、今後のさらなるキャリアップに転職を役立てていただけましたら嬉しいです。

製薬業界のキャリアアップのために実践するべきポイントのまとめ

製薬業界のキャリアアップのために実践するべきポイントを解説しました。

キャリアップとはスキルや経験をつむことで能力を高め、キャリアの経歴をあげることを指します。
昇進などによるポジションアップや、責任や管理する組織の規模が増えたり、管理する予算が大きくなったりすること、給与のアップなどがキャリアップといえます。

なお、最近はキャリアップが転職に近い意味でつかわれる場合が多いものの、かならずしも転職とキャリアップは同義ではなく、おなじ会社での昇給、昇進もキャリアップと言えます。

転職で年収やポジションを上げる人が統計で約3割ですので、転職を機会にキャリアップをする人がいることがわかります。
転職によって、キャリアップにつなげるようにしっかりとした準備やコツを押さえることが重要です。

製薬業界でキャリアップしている人が実践している方法として以下の3つを解説しました

  • 徹底して企業、業界研究をしている
  • 正しい転職エージェントを適切に活用
  • 英語力を活かす
  • 手順を把握してしっかりと準備をする
  • 時間を確保する

キャリアップを実践している人は、製薬業界の研究をすることで、自分の価値と求められる会社とのマッチングをしています。

会社による海外戦略や開発戦略を踏まえ、希望する会社の将来性なども成功するための大切な要素と言えます。

業界研究は、実際に転職で面接の際にも便利ですので、キャリアアップを目指す人は業界に関する研究をしましょう。

転職でキャリアップを成功している人は、ただしい転職エージェントを効果的に活用をしています。

製薬業界は専門性が高い業界ですので、実績のあるエージェントを選ぶことが重要です。また、転職には、エージェントの複数登録が有効ですが、製薬業界では製薬特化の転職エージェントを軸にすることも成功のためには有効です。

スキルや専門性が高いのが製薬業界だが、英語力はキャリアップに有利なスキルです。

部門での需要の相違はあるものの、グローバル化もすすみ高い英語力への需要は今後も高いことが考えられます。
キャリアップで英語力を使うにはTOEICなどの客観性の高いスコアなどを活用しましょう。

また、すでに英語力がある人は、活用できる転職エージェントでも英語に強い転職エージェントを活用することで、さらに英語を活用する転職に利用できます。

なお、英語を活用する理由として、将来的に管理職やマネージメントを目指す人にとって英語力は必須のスキルであることも、キャリアップを目指す人が英語力を高める理由の一つであることも言えます。

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