記事内に広告が含まれています

リリーとOmniAbがイオンチャネル創薬で最大3億7,000万ドルのライセンス契約を締結

スポンサーリンク

OmniAbは2026年8月17日、イーライリリーと新たなイオンチャネルプログラムに関する世界的な共同研究・ライセンス契約を締結したと発表しました。

契約一時金に加え、研究開発・商業化マイルストーンとして最大3億7,000万ドル、世界売上高に応じた段階的ロイヤルティーを受け取ります。

契約一時金の額、治療標的、モダリティーは非開示です。今回明らかになった契約条件とOmniAbの創薬技術、今後確認すべき開発情報を取り上げます。

  • 最大3億7,000万ドルとなる契約条件
  • 現時点で公表されていない標的とモダリティー
  • OmniAbが提供するイオンチャネル探索技術
  • 今後の開発で確認すべき公表事項

リリーとOmniAbが締結したイオンチャネル創薬のライセンス契約、その支払い条件と非開示情報

リリーとOmniAbによるイオンチャネル創薬のライセンス契約をイメージした署名場面
リリーとOmniAbはイオンチャネルプログラムの共同研究・ライセンス契約を締結しました。

今回の発表では、契約の経済条件と共同研究の対象領域が示されました。一方、候補物質や開発日程など、プログラムの進行を判断するための情報は開示されていません。

契約総額と支払い条件

OmniAbは金額非開示の契約一時金を受領します。さらに、研究、開発および商業化の達成状況に応じて、最大3億7,000万ドルのマイルストーンを受け取る権利を持ちます。

製品が販売された場合には、世界純売上高に対する段階的ロイヤルティーも設定されました。

最大3億7,000万ドルは確定した受取額ではなく、所定の研究開発・商業化条件を達成した場合の上限額です。

契約一時金とロイヤルティー率、開発費の分担、地域別の権利配分は公表されていません。契約条件は、OmniAbの共同研究・ライセンス契約発表で確認できます。

標的とモダリティーは非開示

新プログラムが対象とするイオンチャネルの種類、疾患領域、候補物質の形式は非開示です。OmniAbは抗体探索を主要事業としているものの、今回の案件が抗体医薬を用いるとは発表していません。

したがって、抗体、低分子化合物、その他の標的結合タンパク質のいずれを採用するかは未確定です。候補物質の選定時期、前臨床試験への移行条件、臨床入りの予定も示されていません。

リリーとOmniAbのイオンチャネル・ライセンス契約で活用される抗体探索技術と今後の確認点

共同研究では、OmniAbが保有するイオンチャネル探索・スクリーニング技術と、創薬プラットフォームが活用されます。

技術の構成と今回の発表後に判明した事業上の変化を確認します。

Biological Intelligenceを活用

OmniAbの基盤は、独自の遺伝子改変動物の免疫系を利用するBiological Intelligenceプラットフォームです。

ヒト配列を持つ抗体候補の作製に向け、ラット、マウス、ニワトリなどの宿主システムを使用します。

加えて、コンピューターによる抗原設計、単一B細胞の高速表現型スクリーニング、次世代シーケンシングデータの解析を組み合わせます。

イオンチャネルとトランスポーターについては、試薬作製と独自アッセイを用いて探索を支援する仕組みです。

OmniAbが説明するプラットフォームの特徴は、今回のプログラムにおける候補物質の創出や臨床開発の成功を意味するものではありません。

OmniAbの業績見通しも変更

OmniAbは契約発表と同じ2026年8月17日、直近の技術ライセンス活動を受けて通期の資金見通しを引き上げました。

2026年末の現金および現金同等物は、従来予想の3,700万~4,100万ドルから4,900万~5,300万ドルへ変更されています。

ただし、同社は見通し変更に含まれる個別契約の寄与額を示していません。このため、リリーから受け取る契約一時金の規模を新たな資金予想から特定することはできない状況です。(出典:OmniAb「2026年業績見通しの引き上げ」

リリーとOmniAbのイオンチャネルライセンス契約まとめ

  • OmniAbは2026年8月17日、イーライリリーとの世界的な共同研究・ライセンス契約を発表
  • 契約対象は、新たなイオンチャネル創薬プログラム
  • OmniAbが受け取る契約一時金の金額は非開示
  • 研究開発・商業化マイルストーンは最大3億7,000万ドル
  • OmniAbは世界純売上高に応じた段階的ロイヤルティーも受領予定
  • 治療標的、対象疾患、候補物質のモダリティーは非開示
  • 抗体医薬を用いるプログラムかどうかも現時点では未確定
  • OmniAbのイオンチャネル探索技術と独自のスクリーニング技術を活用
  • 候補物質の選定時期や前臨床・臨床開発の日程は未公表
  • 今後の確認点は、標的やモダリティーの開示、候補物質の選定、開発段階の更新

【PR】海外むけのプライマリー調査に「Konovo」

新薬や開発化合物の市場性、競合製品との差別化を、医師・患者・支払者の声から検証しませんか?海外の医師やKOLをはじめとする医療関係者への定量・定性リサーチには、Konovoを活用できます。

調査のご相談・お見積もりは無料、日本語でお問い合わせいただけます。資料請求はこちらから