全世界で6兆円以上の売上をあげて売上ランキングトップ3の「アッヴィ」。アッヴィは日本でも1000億円、1500人を超える規模を誇ります。アッヴィは、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品企業で、免疫疾患、ウイルス、がん、精神・神経疾患などの領域で革新的な医薬品を提供しています。
Contents
アッヴィ社の事業3つの特徴
世界最大級のバイオ医薬品企業
アッヴィの全世界での2022年の売上高は約6兆円を超えで、世界で最も売れている医薬品であるヒュミラをはじめとする多くのブロックバスター製品を持っています。自己免疫疾患治療薬のヒュミラは、2020年には約198億ドル(約3兆1,900億円)を売り上げ、9年連続で世界で最も売れた医薬品でした。
卓越した研究開発力
アンメットニーズに取り組み、イノベーションを生み出しています。例えば、BTK阻害剤のイムブルビカやBCL-2阻害剤のベネトクラクスなどは、血液がんの治療に革命をもたらした新しい分子標的薬です。免疫疾患、がん、精神・神経疾患、アイケア、さらに美容医療関連など幅広い疾患領域で開発を続けています。
社会貢献活動に積極的
医薬品の提供にとどまらず、医療の向上や地域社会への貢献のために、あらゆる資源を活用しています。例えば、疾患体験をさまざまなアートで表現するプロジェクトや、笑顔のメモリーという写真展などを実施しています。
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会社概要
会社名(英語表記) | AbbVie Inc. |
国 | 米国 |
本社住所 | 1401 Sheridan Road, North Chicago, Illinois 60085 |
本社サイト | https://www.abbvie.com/ |
グローバルでの売上 | 6兆1704 億円 |
日本法人社名 | アッヴィ合同会社 |
日本法人本社住所 | 〒108-0023 東京都港区芝浦三丁目1番21号 |
設立 | 2012年3月30日 |
代表 | ジェームス・フェリシアーノ |
資本金 | 4億円 |
上場 | n/a |
アッヴィの転職口コミ
アッヴィ社への転職に関する口コミを集めてみました。良い口コミからいまいちな口コミまで掲載しています。参考に指定ください。
同業他社から転職入社でキャリアアップを図れると期待して入社しました。今振り返ると妥当だったと思います。教育研修やリスキングへの理解が高く、(上司によるとは思いますが)自己研鑽に充てる時間も捻出できる環境でした。
どこの会社にも言えることかもしれませんが、上司によって当たり外れが有ると思います。社内公募などで移動もできる環境でしたので、自身のキャリアは自分でコントロールする意識を持っておくことが必要だと思います。男性 MR 在籍5年~10年
出典:OpenWork
製薬会社でMRをしていましたが、アッヴィの豊富なパイプラインや今後の成長に期待したのに加えて、介護や育児のための居住地選択MR制度をいち早く取り入れていたり、働く人の目線を大事にしているところにも魅力を感じて入社しました。
部長が目の前にいても言いたいことが言えます。そういう雰囲気の会社はなかなかないかもしれないですね。
下肢に機能障害があるのですが、デスクワークを長時間続けると脚の筋力が落ちてしまうこともあり、営業で動き回っているほうが多いですね。重い荷物を運ぶ機会も多いのですが、疼痛がひどいときには、同僚に気軽にサポートを頼める環境です。障がいがあることを気にせずにチャレンジでき、困ったときには相談しやすい環境ですので、まずはアッヴィがどういう会社か、知ってもらいたいですね。
Shinya M. 2020年入社 MR
出典:アッヴィ公式サイト
5年間臨床医として病院に勤めた後、患者さんと1対1で向き合う形ではない、自分の別の可能性を試してみたいと考えて、5年前に製薬業界に飛び込みました。
グローバル企業にジョインしたことで、より広い視野を保てるようになったことも、やりがいに通じていると思います。同じテーマでも、「国内ではどうか」「海外も含めた領域全体ではどうか」という風に、視点を切り替えて物事を考えられるようになりました。
臨床医や産業医として働く以外にも、MDの活躍の場があるということをアッヴィで日々感じています。日本の医療のグローバルな発展のためにも、製薬企業という選択肢に目を向けるドクターが増えることを願っています。
Yumi K. メディカルアフェアーズ メディカルアドバイザー 2017年入社
出典:アッヴィ公式サイト
もともと公衆衛生学が専門です。10年ほど前に、自分が得てきた疫学や生物統計学の知識とスキルをより多くの患者さんのために役立てたいと考えて製薬企業に入社しました。その後2度転職してアッヴィは3社目になりますが、ぜひ取り組みたいと思っていた臨床試験の安全監視活動に注力できると聞いて入社を希望しました。
(どのような点にやりがいを感じますか?) 患者さんや先生方が喜んで使える薬剤を上市できる”という点に尽きると思います。「アッヴィの薬を使い始めてから病気のリスクコントロールが容易になり、ほぼ普通の生活を送れるようになった」という患者さんにお会いした時、薬の開発に携われたことに心から感謝しました。
Tetsuya O. 開発本部 2014年入社
出典:アッヴィ公式サイト
ランキング・カテゴリー情報
世界売上ランキング *1 | 3 位 |
日本企業売上ランキング *2 | n/a |
日本国内での売上ランキング *4 | n/a |
日本国内年収ランキング *3 | n/a |
※ アッヴィ社が掲載されているラインキング記事の紹介
>>> グローバル売上ランキング製薬トップ5各社の主力製品・国内後期開発品と今後の展望
売上・従業員数・年収・採用情報
日本での売上 | 1,001 億 3,600 万円(2022年) |
従業員数 | 1577 人 |
平均年収 | 863 万円 ** |
平均年齢 | 調査中 |
平均勤続年数 | n/a |
公式採用情報へのリンク | https://www.abbvie.co.jp/work/career_information.html |
主力製品(売上順)
医薬品名 | 対象領域 | 売上高 |
ヒュミラ | 自己免疫疾患 | 198 億ドル |
イムブルビカ | 慢性リンパ性白血病 | 53 億ドル |
マヴィレット | C型肝炎 | 18 億ドル |
スキリージ | 自己免疫疾患 | 16 億ドル |
ボトックス | 美容関連 | 14 億ドル |
ベネクレクスタ | 慢性リンパ性白血病 | 13 億ドル |
クレオン | 慢性膵炎 | 11 億ドル |
ルプロン | オンコロジー | 8 億ドル |
リンヴォック | 自己免疫疾患 | 7 億ドル |
出典:同社ホームページ(21年度)
日本でのパイプライン
Phase | 医薬品名 | 対象疾患等 |
フェーズ3 | RGH-188 | 神経科・神経内科統合失調症/cariprazine |
フェーズ3 | AGN-241689 | 神経科・神経内科片頭痛予防/atogepant |
フェーズ3 | ABBV-399 | 癌領域非小細胞肺癌(NSCLC)/telisotuzumab vedotin/注 |
フェーズ3 | ABT-263 | 癌領域骨髄線維症(MF)/navitoclax/注 |
フェーズ3 | ABT-888 | 癌領域卵巣癌/ベリパリブ/経口 |
フェーズ3 | ABBV-GMAB-3013 | 抗悪性腫瘍薬B細胞リンパ腫/epcoritamab |
2023年3月現在。新規化合物等の開発品で、効能・剤形追加等の開発品は含みません
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参考記事:製薬業界で実績のある転職エージェントおすすめ10選!複数登録にはこのエージェントから選択
参考記事:【製薬業界の転職】転職エージェントの正しい「複数登録」の手順とは?
参考記事:製薬・医薬品業界の転職で失敗しないための5つコツとは?
まとめ
アッヴィ社は21年には全世界で6兆円以上の売上を上げて、ランキングでは第3位の世界最大手の医薬品会社です。
アッヴィの重点領域は、自己免疫疾患、血液腫瘍、ニューロサイエンス、美容関連と多岐にわたっています。自己免疫疾患治療薬「ヒュミラは年間2兆円を突破する大型製品です。現在は、特許切れ、バイオシミラーとの競合で売上はピークを超えています。
オンコロジー領域にも注力し、2015年に「Pharmacyclics」を約2.5兆円で買収。抗がん剤「インブルビカ(一般名:イブルチニブ)」を獲得。血液がんで適応拡大で承認されており、約36億ドルを超える大型品に成長しています。
2016年には、「Stemcentrx」を買収オンコロジー領域での製品パイプラインの多様化を図っています。
2019年、「アラガン(Allergan)」を6.7兆円で買収。シワ消しやリフトアップで知られる注射剤「ボトックス」などの美容医療、中枢神経系領域、コンタクトレンズなどのアイケア製品を取得、ポートフォリオの多角化を測っています。
ヒュミラの売上は同社にとって大きな収益の柱ですが、白血病治療薬「イムブルビカ(一般名:イブルチニブ)」「リンヴォック(関節リウマチなどの治療薬)」「スキリージ(乾癬などの治療薬)」など自己免疫疾患領域でのヒュミラの後継品も好調です。リンヴォックとスキリージもピーク時の売上は共に5000億円~と期待されています。
参照
- *1:世界売上高100億ドルを超える製薬会社25社の業績(2021年12月期、一部の日本企業は22年3月期、豪CSLは21年6月期)を集計した世界の製薬会社売上ランキング・出典は、製薬業界特化の転職サイト・エージェントの「アンサーズ」が運営するメディアアンサーズニュースの「【2022年版】製薬会社世界ランキング」
- *2:東証プライム上場の主要製薬企業41社(製薬が本業でない企業が手がける医薬品事業を含む)の直近の決算を集計(22年3月期を中心)した製薬企業の売上ランキング。出典は、製薬業界特化の転職サイト・エージェントの「アンサーズ」が運営するメディアアンサーズニュースの「【2022年版】国内製薬会社ランキング
- *3: 有価証券報告書を公表した国内の製薬会社。新薬メーカー、後発品メーカーやOTCメーカー、バイオベンチャーら85社対象。出典は、製薬業界特化の転職サイト・エージェントの「アンサーズ」が運営するメディアアンサーズニュースの「【2022年版】製薬会社年収ランキング」
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