医薬品原薬の製造と原薬輸入を柱として急成長。全事業で10%増を目指す「室町ケミカル株式会社」

Insights4 Pharmaの編集責任者の前田(@seigomaeda)です。本日は、自社での原薬・中間体の製造と販売に加え、海外からの原薬の輸入で成長を続ける室町ケミカル社をご紹介いたします。室町ケミカル社は、福岡県大牟田市に本社を構え、2019年にJASDAQに上場しました。ここ数年間も増益を続けている成長の著しい会社ですが、実は創業は明治期で100年以上の歴史がございます。

医薬品事業を柱に、3つの事業で展開する室町ケミカル

室町ケミカルは創業以来、医薬品・化学品・健康食品と3つの事業を展開しています。創業は明治期にまで遡るため100年以上の歴史をもちます。それぞれの事業において、技術力とノウハウをもち、経営理念には「新たなチャレンジと実現化の努力」を掲げています。

もとは「須恵⽬薬」の製造と販売から事業を開始し、戦時中、県内に製薬会社は一つのみという国の政策により一度解散するも戦後に会社を再設⽴、2021年には、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に上場をしています。

医薬品事業が約50%の売上をしめる柱ですが、化学品事業が約3割で2つ目の事業の柱、そして健康食品事業が3つ目の事業として構成されています。コロナ禍の中での営業活動や輸入活動に大きな制限がある中でも、2022年5月期の決算では、56億円と前年比15%の売上増を達成し、23年は売上60億円を超えるとの業績予測を発表しています。

健康食品事業では、スティックゼリー、Tパウチタイプの健康食品の企画と受託製造しており、商品設計から製造まで一貫して行うODMに注力をしています。化学品事業では、液体処理の課題解決において、純⽔製造用等のイオン交換樹脂及び分離膜の販売や再生処理をしており、液体処理案件毎に適した処理⽅法の提案をしています。その他、イオン交換樹脂加工、AdBlue製造、アミノ酸精製、機能性接着剤製造なども化学品事業部では行っています。

原薬の輸入、医薬品用原薬・中間体の製造販売が室町ケミカルの中核事業

医薬品事業は、室町ケミカルの中核部門で、製薬業界の方々も関心の高い事業だと思います。室町ケミカルの医薬品部門では、原薬の製造・加工・販売に加え、海外のメーカーから原薬、原料の輸入と販売も行っています。そのほか、医薬品や農薬の研究等で使用されるラジオアイソトープ等も同部門で取り扱っています。

商社機能とメーカー機能の2つを持つ室町ケミカル

自社工場で製造販売を手掛ける原薬・中間体メーカーという側面に加えて、海外原薬メーカーから原薬を輸入して販売という商社としての活動も行っていることが室町ケミカルを特徴づける1つと言えます。この2つの機能を持ち合わせることで、室町ケミカルは、原薬、原料の輸入から、製造・加工・分析まで一気通貫でサービスを提供することが出来ます。

原薬輸入に関しての海外原薬メーカーとの商談と交渉、日本への輸入の手続などを同社ではしっかりとサポート、仕入れ先から自社試験を行って原薬を販売するのみならず、自社工場で合成・加工して販売する事も対応できるなど、顧客の要望に合わせて対応をしています。

ポストコロナ、輸入原薬の取り扱い品目増加と、採用実績のある原薬のさらなるシェア拡大を目指す

室町ケミカルの医薬事業では、コロナ期間中はほぼ全てがオンラインでの交渉でしたが、コロナの制限が全世界で緩和される中で、国内外の展示会への出展も積極的に行っています。特に2023年には、海外からの仕入先の訪日と、自社の海外での展示会参加も予定しており、今後の輸入原薬の取り扱い品目の増加を目指して営業活動を行なっています。

輸入原薬品目の増加のみならず、数年間の成長を支えてきている実績のある原薬を横展開することでシェア拡大を目指しています。取り扱いの主力品目として、高カリウム血症改善剤向け原薬や抗てんかん剤向け原薬が数年間の堅調な売り上げに貢献しています。

医薬品事業は、上場後2期目の22年5月期決算において、売上高が29億1300万円で前年同期比17.1%増、同社経常利益は4億2300万円で前年比24.7%増の増収増益でした。同社の発表では、医薬品事業の23年決算では同事業だけで売上30億円を超える成長を目指しています。

積極的な人材採用と設備投資と研究開発で業績拡大を目指す。

医薬品事業部では、日本国内のジェネリック医薬品企業を中心として原薬の製造販売をしていると同時に、海外原薬メーカーからの輸入という商社的な一面も持ち合わせています。

同事業部の営業部門では、この両方の役割を同じ営業メンバーが担当をしています。海外メーカーとの折衝も常にあることから、手続や交渉において英語はもちろん中国語をしっかりと対応できるバイリンガルの人材登用も積極的です。輸入から国内販売までを一貫して営業部門が窓口となって対応できるため、小ロットや細かい要望などのクライアントからの難しい注文にもスピーディーできめ細かいサポートが出来ることも室町ケミカルの特徴と言えます。

ポストコロナとはいえ、海外原薬メーカーのクオリティや供給体制、材料費の高騰、ジェネリック医薬品へ以前のような業界全体での後押しが薄れるなど、事業活動において不確定な要素が多い中でも室町ケミカルは、積極的に事業の拡大を目指しています。

例えば、受託製造に加え、異物除去や精製・粉砕・小分けなどができる自社の製造設備での製造・加工案件受託や、新薬向けの合成案件にも積極的対応し、中長期的には自社製造品の販売を拡大していく方針です。

原薬メーカーに商社機能を併せ持つ室町ケミカルをご紹介しました

原薬や中間体は一般の人は購入することが出来ないこともあり、一般にはあまり知られていない「製品」ではありますが、私たちの健康を支えるおくすりの元となるものとして社会としてもとても大切な機能と役割を持ちます。

室町ケミカルは、100年以上の歴史をもつ中で、ここ数年、さらに成長を続けております。原薬の活用はジェネリック医薬品の活用を政府が奨励したことで市場として大きな成長を遂げました。室町ケミカルは、自社工場での原薬製造のみならず、海外の原薬メーカーとの取引も積極に拡大し専門商社としての一面も強みとして伸ばしてきています。

このことで、顧客が必要とする細かな要望にも対応できる体制を全社で作ってきたことに同社の強みがあると考えます。なお、室町ケミカルへのお問い合わせは以下でご対応いたしておりますので、お気軽にご相談ください。

設立 1947年
代表取締役社長 青木淳一
本社 〒836-0895 福岡県大牟田市新勝立町1丁目38番5
従業員数 270名
代表電話 0944-41-2131
資本金 1億4,300万円
ホームページ https://www.muro-chem.co.jp/business/medical.html
事業紹介 医薬品:医薬品原薬・中間体の輸出入・製造・精製

※ 室町ケミカル株式会社へのお問い合わせはこちらから >>>

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