アクサム社、アルツハイマー病における行動障害を状対象としたAXS-05の2回目試験成功

アクサム・セラピューティクス社は11月28日、アルツハイマー病の行動障害(アジテーション)を有する患者を対象としたAXS-05の第3相ACCORD試験で、主要評価項目を達成したと発表しました。同試験の結果、同社独自のデキストロメトルファンとブプロピオンの経口製剤であるAXS-05は、プラセボと比較して、再発までの時間を有意に遅らせ、また、興奮状態の再発を防ぐという重要な副次的目標も達成しました。

2025年完了予定の主要試験データ

アクサム社は「第3相ACCORD試験の結果は、ADVANCE-1試験の結果を補完するものであり、また一致するものであった」とし、「AXS-05のこの適応症における進行中の臨床開発との関連において、これらの知見をFDAと議論する予定である」と述べました。同社が今年9月に開始した第3相ADVANCE-2試験のトップラインデータは2025年半ばに発表されるものと予想されています。この試験は、AXS-05のアルツハイマー病における行動障害の適応拡大承認の後押しになるよう設計されているということです。

第3相ACCORD試験には、アルツハイマー病の可能性が高いと診断され、その疾患に関連する臨床的に意義のある行動障害を有する178名の患者が参加しました。患者には、9週間の非盲検試験でAXS-05の投与が行われました。持続的な臨床効果(Cohen-Mansfield Agitation Inventory(CMAI)総スコアのベースラインからの30%以上の改善および介護者評価による患者全般印象度(PGI-C)の改善がともに少なくとも4週間連続して維持されることと定義)が認められた患者は、最長26週間、AXS-05投与を継続するかプラセボに変更するかを二重盲検法でランダムに決められ、その結果AXS-05の投与が終了しました。

再発リスクの低減

アクサム社は、主要評価項目である再発までの期間のハザード比は0.275であり、AXS-05の再発リスクはプラセボに比べて3.6倍低いとしており、二重盲検期間中に再発した患者は、プラセボの25.9%に対して7.5%となったと述べています。

また、非盲検試験において、AXS-05を投与された患者さんは、ベースラインと比較して、興奮症状が有意に改善されたとのことです。特に、CMAIスコアは1週目からすべての時点で有意な改善が見られ、ベースラインからの平均減少幅は2週目で11点、5週目で20.6点であったということです。また、AXS-05のオープンラベル投与により、身体的攻撃性を含むすべてのCMAIサブスケールで有意な効果が認められたとしています。

薬剤に関連する重篤な有害事象はなし

アクサム社によると、二重盲検試験で観察された有害事象(AE)の発生率は、AXS-05が28.3%、プラセボが22.2%だったそうです。また、プラセボ群では、心停止と大腿骨骨折の2つの事象が発生しました。

AXS-05は、Auvelityの製品名で成人の大うつ病性障害(MDD)の治療薬として、今年8月にFDAの承認を取得しています。関連する分析として、Physician Views Results – Axsome Therapeutics set to become key player in US anti-depressant market および KOL Views Q&Aをご覧ください。Auvelityには魅力があるが、MDDの治療薬としての商業的なハードルがあります。

大塚製薬とルンドベック社は、アルツハイマー型認知症に伴う行動障害の治療薬として、ブレクスピプラゾールの研究も行っています。今年初めに報告された第3相試験結果によると、ドーパミンD2受容体の部分作動薬であるこの経口剤は、ベースラインから12週目までのCMAI総スコアをプラセボと比較して有意に改善することが示されています。ブレクスピプラゾールは、Rexulti/Rxultiの名称で、大うつ病性障害患者および統合失調症治療薬として既に承認されています。

国内外の製薬業界が「1分でわかる製薬ニュース」とは?

製薬会社やバイオテクノロジー企業の皆様が読んで役に立つ製薬業界ニュースをInsights4 Pharmaでは投稿しています。メルマガ「1分でわかる製薬ニュース」は、最新の投稿記事や特集記事を毎日メールで送信します。

メルマガ「1分でわかる製薬ニュース」をつかう理由

  1. 世界で注目の製薬ニュースをお送りします。
  2. 情報活用のノウハウを提供します
  3. 市場調査レポートの最新情報を提供
  4. 製薬業界の方々向けの役に立つ情報を提供

製薬業界にいらっしゃる方々の毎日の情報収集にご活用いただけると嬉しいです。
Insights4 Pharma編集責任者&情報コンシェルジュ 前田静吾

    メルマガ登録はこちら

    • コメント: 0
    1. この記事へのコメントはありません。

    1. この記事へのトラックバックはありません。

    コメントするためには、 ログイン してください。