【mRNAワクチン】おすすめ市場調査レポート5選|業界地図を変えたmRNAワクチンの次の1手は?

こんにちは、Insights4 Pharmaの編集長の前田@seigomaeda)です。今日は、mRNAワクチンに関するおすすめの市場調査レポートをご紹介いたします。

本日ご紹介の市場調査レポートは、mRNAワクチン関連に携わる製薬会社、バイオテクノロジー企業の方に加え、mRNAワクチンにより、影響を受ける既存の医薬品やワクチンを保有する方もしくは開発をされている方々むけにもおすすめです。

新型コロナウイルスに対して効果が示され、mRNAワクチンが、全世界で承認、接種されています。このmRNAワクチンがワクチン市場と製薬業界に起こした変化は大きく、世界の製薬企業ランキングにも影響を及ぼしています。現在、30%以上の開発されているワクチンがmRNAワクチンなどの核酸ワクチンとのデータもあります。

実は、mRNAワクチンの影響は幅広く新型コロナや感染症のみならず、それ以外の領域にも広がります。また、多くが開発段階で未承認薬のため、不確定要素が多く、自社のみでの市場の予測や動向の判断は非常に難しいといえます。そのような中で、専門の市場調査会社が発行する最新の市場調査レポートを活用して、すこしでもこの不確定な市場動向の理解に活用していただけると嬉しいです。

さて、今回「mRNAワクチン」に関しておすすめするレポートは、以下のような角度から選んでます。

■ ワクチン全体からmRNAワクチン市場を俯瞰する
■ mRNAワクチン特化の市場調査レポート
■ 季節性インフルエンザ市場とmRNAワクチンに注目した市場調査レポート
■ がんワクチンに関するmRNAワクチンの調査分析レポート

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注目があつまるmRNAワクチン、市場へ及ぼした影響と今後は?

日本で現在承認されている新型コロナウイルスは5剤ありますが、そのうち2剤がmRNAワクチンです。公的接種で使用されているワクチンは3剤のみで、そのうちの2剤がmRNAワクチンです。mRNAワクチン自体は、コロナ前も臨床試験は進んでいたものの、承認され、使用されるのは、新型コロナウイルス対象が初めての非常に新しいワクチン技術です。

モデルナ社とファイザー/ビオンテック社のみならず、新たにmRNAワクチンの開発を目指す企業も出ています。日本では、第一三共が、新型コロナウイルス対象のmRNAワクチンの後期開発段階にあります。このようにmRNAワクチン市場は新たな参入企業をはじめ、mRNAワクチンの技術や開発品を中心とした買収・提携など、今後も市場が大きく成長、変化していくものと考えられます。

さらに、このmRNAワクチン技術は感染症に加えそれ以外でも効果が期待されています。例えば、モデルナ社は、新型コロナ、季節性インフルエンザ、RSウイルスなどの感染症以外でも、「がん免疫療法」「希少疾患」「循環器系疾患」「自己免疫疾患」領域でも開発を進めると発表しています。新型コロナウイルスでの効果と市場へ与えたインパクトを考慮した場合、同様の市場へ影響は未知数です。

ワクチン市場が激変、ランキングも大きく変化

新型コロナウイルスのパンデミックが、このmRNAワクチンの新たな技術として世に出る大きなきっかけになったことは確かですが、新型コロナウイルスワクチンだけででも、このmRNAワクチンという新しい技術が市場全体に及ぼした影響は非常に大きいことがわかります。

では、実際、mRNAワクチンが及ぼした影響とは、どのようなものだったのでしょうか?世界の製薬企業のランキングからもこの新技術の影響は明らかです。まずは、mRNAワクチンの売上が、ファイザー社、ビオンテック社、モデルナ社へ与えた影響です。なお、過去5年の世界の製薬会社のランキング動向は別の記事「製薬業界この5年間でなにが起きたのか?」で更に詳しく解説しています。

さて、21年には、ロシュから世界ランキングトップの座を奪ったのが、前年8位だったファイザーです。21年度のファイザーの総売上は9兆円に登りますが、新型コロナウイル対象のmRNAワクチンの売上がそのうち4兆を占めています。

おなじくmRNAワクチンで成長をしたビオンテック社、モデルナ社が、21年度には世界ランキングトップ20位入りを果たしています。ともに2兆円以上の売上規模でビオンテック社は16位、モデルナ社が19位にランキングしています。両社ともに、新興企業ではなく、大手製薬企業とも言える規模です。
驚くことに、モデルナ社は、起業からまだ10年ほどです。

世界の製薬会社のランキングの動向をみても、mRNAワクチン技術がいかに革新的で、世界のヘルスケア市場にどれだけのインパクトを及ぼしたのかがわかります。

この勢い著しいmRNAワクチンですが、今後も大きなインパクトを市場に起こしそうです。英国のワクチン専門の市場調査会社ワクチンアナリティクス社の最新のレポートのよると、mRNAワクチンの今後の主戦場は季節性インフルエンザになると分析しています。すでに、ファイザー社/ビオンテック社、モデルナ社の季節性インフルエンザを対象とした臨床試験の第3相が始まっています。

季節性インフルエンザは、すでに予防ワクチンと治療薬も承認され、全世界で使用されています。そして、感染者数、死亡者数も高く、現状のワクチン、治療薬以上の効果のあるワクチンや治療薬への期待も高いことが言えます。

もし、これらのmRNAワクチンが季節性インフルエンザでの効果と安全性を示され、承認に至った場合には、季節性インフルエンザでの既存ワクチンを開発、販売している製薬企業にとっては大きな脅威となります。

新型コロナウイルス以外の感染症と感染症以外での開発もすすむmRNAワクチン

このようにmRNAワクチンは、ワクチンも治療薬もなかった新型コロナウイルスのパンデミックというタイミングで異例のスピードで承認、使用まで至りましたが、今後の臨床試験の結果次第では、新型コロナウイルス以外の感染症や感染症以外の疾患への効果も期待され、インフルエンザ市場のみならず、今後も話題の中心になりそうです。

「mRNAワクチン」のおすすめ市場調査レポート5本

market report

mRNAワクチンに関するレポートは、様々な角度で発行されていますが、今回は、全体像の俯瞰から、新型コロナウイルス以外での今後の動向、さらには感染症以外でのmRNAワクチンの可能性に関して、できるだけインパクトのある様々な角度から、おすすめのレポートを5本ピックアップしました。

ワクチン市場全体からmRNAワクチン市場を俯瞰する

まず、おすすめしたいのが、ワクチン専門で市場調査レポートを発行するワクチンアナリティクス社の「Strategic Pipeline Review」です。

mRNAワクチンの今後の市場への影響を見る際に、重要なのがワクチン市場全体像の中でのmRNAワクチンの動向を俯瞰することがあります。このレポートでは、ワクチン開発市場から今後のmRNAワクチン市場を分析することで、ワクチン全体の市場の中でのmRNAワクチンの動向とその影響をしっかりと把握することができます。

そのような方におすすめのレポートが、ワクチン特化の英国の市場調査会社ワクチンアナリティクス社の「Strategic Pipeline Review」です。

このレポートは、大手のワクチンプレーヤーが進めている現在の開発段階にある全てのワクチン(アジュバント、がんワクチン、核酸ワクチンを含む)を網羅的にまとめ、分析したレポートです。ワクチン領域での世界中のプレーヤーや規制当局や関係者の方々で広く活用されているレポートで、定期的にアップデートされています。

このレポートによると、現在開発が進められているワクチンは59件あり、約3分の1が、mRNAワクチンやDNAワクチンらの核酸ワクチンとのことです。なお、これらの候補は、28の異なる病原体/疾患を対象としています。

今後のワクチン市場を俯瞰する際に重要な、開発状況をひと目で把握できるレポートで、おすすめです。

Vaccines/mRNA Strategic Pipeline Review|VacZine Analytics|2022年Q3更新
タイトル 「ワクチン・mRNAワクチン」開発品の包括的評価と分析:90以上の疾患を網羅【2022年Q3版】
Title Vaccines/mRNA Strategic Pipeline Review
発行日 2022年Q3
発行会社 ワクチンアナリティクス
ページ情報 英文 PDFスライドとエクセルモデル
納期 2~3営業日
価格(消費税別) ~ £ 8,995
販売代理店 直接販売

mRNAワクチン市場分析に特化した最新市場調査レポートを2本紹介

次に、mRNAワクチンにのみに特化した2つのレポートを紹介します。mRNAにフォーカスし、mRNAワクチン市場がどのように変化するのか詳細な調査と分析結果が示されています。まずはmRNAワクチンとは?と思われる方におすすめのレポートです。

多くの疾患を幅広く、かつ包括的に分析を加えている市場調査レポートで活用されているデルブインサイト社のレポート「mRNA (メッセンジャーRNA) ワクチン・治療薬の世界市場 – 市場考察、疫学、市場予測:2030年」では、包括的にmRNAワクチン市場に焦点をあてたレポートです。
本レポートは、注文後に、さらに最新情報へのアップデート調査、分析を加えるので、mRNAワクチン市場の最新動向と予測を活用できます。なお、受注後のレポート送付まで10日ほどお時間がかかる場合がありますので、ご了承下さい。

mRNAワクチン市場は、今後も大きく変化します。これらすべての要因を把握し、拡大する市場動向をまとめています。同社によると、開発中の治療薬は、病状を治療/改善するための新しいアプローチに焦点を合わせ、主要製薬企業は、mRNAワクチン・治療薬の開発に更に投資を進めると予測します。

同レポートでは、開発のさまざまなフェーズにおけるパイプラインの詳細な分析、詳細な臨床プロファイル、競合企業など、同市場を分析する上で必要な情報を提供します。

mRNA-based Vaccines and Therapeutics|Delveinsight|2022年1月発行
タイトル mRNA (メッセンジャーRNA) ワクチン・治療薬の世界市場 – 市場考察、疫学、市場予測:2030年
Title Global Messenger RNA (mRNA)-based Vaccines and Therapeutics – Market Insight, Epidemiology and Market Forecast – 2032Vaccines/mRNA Strategic Pipeline Review
発行日 受注後作成
発行会社 デルブインサイト社
ページ情報 英文 200 Pages
納期 2~10営業日
価格(消費税別) USD 10,500から (お支払いは国内の販売代理店へ日本円でのお支払いとなります)
販売代理店 株式会社グローバルインフォメーション

次は10月22日にMordor Intelligence社が発行した最新のmRNAワクチンの市場動向レポート「mRNA VACCINES AND THERAPEUTICS MARKET」です。

同社によるとmRNAワクチンおよび治療市場は、2022年~2027年に年平均成長率(CAGR)7.2%で成長すると予測しています。

mRNA市場では、新たな投資、戦略的パートナーシップも成長を促進します。2021年1月、Ribometrixとジェネティック社が、複数の標的に対する新規RNA標的低分子治療薬で提携、また、2022年2月には、イーライリリーが、7億米ドルを投じてボストンにRNAベースの研究開発支援の施設を建設しています。

このレポートでは、アストラゼネカ、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、独バイエル、モデルナ、ビオンテック、GSK、ベーリンガーインゲルハイム。イーライ・リリーほかのmRNAワクチンや治療薬を対象として開発を進めている製薬企業を含んでいます。

mRNAワクチンおよび治療市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測(2022年~2027年)|Mordor Intelligence
タイトル mRNAワクチンおよび治療市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測(2022年~2027年)
Title mRNA Vaccines and Therapeutics Market – Growth, Trends, COVID-19 Impact, and Forecasts (2022 – 2027)
発行日 2022年10月31日
発行会社 Mordor Intelligence
ページ情報 英文 112 Pages
納期 2~3営業日
価格(消費税別) USD 4,750から (お支払いは国内の販売代理店へ日本円でのお支払いとなります)
販売代理店 株式会社グローバルインフォメーション

mRNAワクチン次の主戦場か?季節性インフルエンザ市場の動向は無視できない

mRNAワクチンが、季節性インフルエンザに対してどのような影響を及ぼすのか?詳細に分析したレポートがワクチンアナリティクス社の「Market View季節性インフルエンザ」です。
新型コロナウイルスに対して有効性を示したmRNAワクチンですが、その他の感染症を中心に開発が進められていますが、次に注目される疾患がインフルエンザを対象としたmRNAワクチンの承認で、今後の動向に注目が集まっています。

ワクチンアナリティクスが10月に発行した季節性インフルエンザの市場調査レポートでもmRNAワクチンに多くのページと分析を割いています。既存の季節性インフルエンザに対するワクチンの効果には、依然、主に不適切な株選択/ドリフトによる効果のばらつき(~40~60%)が課題としてあります。

現在、第3相試験中の第1世代のmRNAワクチンがあり、予測期間である2035年までにはインフルエンザワクチン市場でも大きな影響を及ぼすと見られ、mRNAワクチンはインフルエンザワクチンの既存プレーヤーにとって大きな脅威になると見ています。今後の動向に関しては、以下のブログでもう少し詳しくご紹介していますので併せてご活用ください。

季節性インフルエンザワクチン市場動向レポート【MarketVIEW】|ワクチンアナリティクス
タイトル 季節性インフルエンザワクチン市場動向レポート【MarketVIEW】
Title MarketVIEW: Seasonal influenza vaccines
発行日 2022年Q3
発行会社 ワクチンアナリティクス
ページ情報 英文 PDFスライドとエクセルモデル
納期 2~3営業日
価格(消費税別) ご相談下さい
販売代理店 直接販売

がんワクチンでmRNAワクチンの臨床試験が始まっている

最後にご紹介するレポートは、がんワクチンに特化した市場調査レポートDataM Intelligence社が発行した「Global Cancer Vaccines Market – 2022-2029」です。
COVID-19ワクチンの技術は、がん治療にも応用できる可能性があり、注目を集めています。では、このmRNA技術はどのように有効で、どのような効果があり、市場性はどうなのでしょうか?

動物での腫瘍モデルで評価した場合、がん免疫療法の効果を向上させ、腫瘍に侵入する抗腫瘍性T細胞のレベルを増加させること、免疫療法とワクチンの併用により、免疫療法単独よりも大きな腫瘍縮小効果などからマウスの生存率も向上する研究結果もあります。また、有効な治療法がない膵臓癌を対象としてビオンテック社が、mRNAワクチンの第1相臨床試験を実施、結果を発表しています。

このレポートでは、がんワクチン市場の、アンメットニーズ、価格、サプライチェーン、規制など、様々な市場分析を提供します。

タイトル がんワクチンの世界市場-2022-2029
Title Global Cancer Vaccines Market – 2022-2029
発行日 2022年10月18日
発行会社 DataM Intelligence
ページ情報 英文 180 Pages
納期 2営業日
価格(消費税別) USD 4,350から (お支払いは国内の販売代理店へ日本円でのお支払いとなります)
販売代理店 株式会社グローバルインフォメーション

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注目をあつめるmRNAワクチンに関する市場調査レポートを5本紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

注目以上に、今後の臨床試験の結果次第では、ワクチン市場のみならず、その他の疾患市場でも大きなインパクトが予測されますが、コロナワクチンがパンデミックの中での緊急的な措置での承認と使用であり、今後の疾患での状況は多くの不確定要素があるのがこのmRNAワクチン市場であるといえます。

今回は、最新のレポートに加えて、関連するレポートをご紹介いたしました。Insights4 Pharmaでは、このように世界の市場調査レポートや市場調査をサポートするサービスとして「レポート検索支援サポート」や「市場調査見積もり支援」サービスを無料で提供していますので、どうぞご活用ください。

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