アッヴィ、第1四半期業績発表。ヒュミラの売上高が減少。海外でのバイオシミラーとの競合の影響

アッヴィ社が第1四半期の業績を発表した。売上高は前年対比で4%増であったが、スキリージ、リンヴォック、美容領域、ニューロサイエンス領域は堅調な伸びをみせたものの、海外でのバイオシミラーとの競合の影響もありヒュミラの売上は2.7%減少した。

アッヴィホームページ(英語)
アッヴィ 合同会社ホームページ

2022年第1四半期の業績

2022年 第1四半期のヘッドライン結果。

– 売上高:135億ドル(予想136億ドル)、4.1%増
– 利益:45億ドル、前年同期36億ドルに対して

会社からのコメント

「第1四半期の業績は、主要な成長ドライバーであるスキリージ、リンヴォックをはじめ、美容医療領域、ニューロサイエンス領域など当社のポートフォリオの多様性を示すものであり、良好なものであった」と、CEOのリチャード・ゴンザレス氏はコメントしています。

業績

自己免疫性疾患領域:61億ドル、6.9%増
o ヒュミラ:47億ドル、2.7%減、うち米国の売上は40億ドル、前年同期比2%強の増、海外売上はバイオシミラーとの競合により22.6%減
o スキリージ:9億4000万ドル、63.7%増、アナリストの予想を2400万ドル近く上回りました。
o リンヴォック:4億6500万ドル、53.6%増、予想の5億60万ドルを下回る

血液腫瘍領域:16億ドル、1.6%減
o イムブルビカ:12億ドル、7.4%減、コンセンサスより約5,000万ドル下回る。
o ベネクレクスタ:4億7300万ドル、16.9%増

ニューロサイエンス領域:15億ドル、19.2%増
o ボトックス治療:6億1400万ドル、15.4%増、ただし予想を下回る。
o カリプラジン:4億2700万ドル、23.4%増
o ウブレルビー:1億3800万ドル、70%増

美容領域:14億ドル、20.5%増
o ボトックス化粧品:641百万ドル、34.4%増、予想の569.9百万ドルを上回る

眼科領域:7億7,100万ドル、5.6%減
o レスタシス:2億4600万ドル、12.2%減

その他
o マヴィレット:3億8,000万ドル、8.6%減

今後に向けて

アッヴィは、今年の1株当たり利益を13.92ドルから14.12ドルと予想しており、従来の14.00ドルから14.20ドルの範囲から引き下げました。修正後のガイダンスには、第1四半期に発生した研究開発費およびマイルストーン費用に関連する1株当たり0.08ドルの不利な影響が含まれています。米国証券取引委員会の要請により、複数の医薬品メーカーがマイルストーンペイメントや買収による費用を織り込み、業績予想を調整しています。
一方、アナリストの予測では、通期売上高602億米ドルに対し、1株当たり利益は14.16米ドルです。

アナリストのコメント

みずほ証券のVamil Divan氏は、「我々はアッヴィのストーリーのファンであるが、来年のヒュミラの独占権喪失を前に、いくつかの重要な製品が予想を下回る結果となり、今日の決算はアッヴィの株価にプレッシャーがかかると予想している」と述べています。

ただし、シティのアナリストであるAndrew Baum氏は、「最近の米国での関節リウマチに対する承認拡大およびラベル変更を受けて、リンヴォックが再加速する」と予想しており、これは12月のFDAによる狭義の推奨に言及しているものです。

パイプラインアップデート

アッヴィは、決算説明会において、嚢胞性線維症(CF)を対象とした第2相tripletプログラムの開発を、中間有効性解析の結果を検討した後、終了したことを発表しました。このレジメンは、C1 補正薬 ABBV-2222(galicaftor)と増強薬 ABBV-3067(navocaftor)からなるデュアルバックボーンに C2 補正薬 ABBV-119 を追加したものです。同社によると、ABBV-129を追加しても、ABBV-2222とABBV-3067の組み合わせに比べて、強制呼気1秒量(FEV1)の有意な改善や汗の塩化物濃度の低減は得られないとしています。

アッヴィは、「我々の二重療法の性能に基づき、我々はCFプログラムを継続する予定です」と述べ、現在第1相の段階にある別のC2補正薬、ABBV-576を、既存のC1補正薬および増強薬と組み合わせた新しい三剤併用療法の一部として進める予定であることを明らかにしました。

同社は、ABBV-576がABBV-119とは「構造的に異なる」ことに加え、より優れた薬物動態プロファイルを有し、さらに薬物曝露量が多いことから「より優れた効果を発揮する可能性がある」と述べています。この新しいトリプルコンボの第2相試験開始は、来年初頭を目標としています。

注:特に記載のない限り、すべての増減は対前年同期比

参照記事

AbbVie Reports First-Quarter 2022 Financial Results [AbbVie]

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