アストラゼネカ、SGLT2阻害剤フォシーガの売上が第1四半期10億ドル到達、22年予測達成に自信

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アストラゼネカが22年第1四半期の業績を発表した。同社のCEOパスカル・ソリオ氏は、「力強いスタートだ」として自信を見せた。新型コロナの影響を強く受けるがん領域などの診断と治療でのマイナス要因にもかかわらずがん領域では18%の成長、糖尿病・慢性心不全・慢性腎臓病の治療薬選択的SGLT2阻害剤フォシーガは第1四半期で10億ドルを達成した。

アストラゼネカ公式ホームページ(英語)
アストラゼネカ株式会社公式ホームページ

2022年第1四半期の業績

2022年 第1四半期のヘッドライン結果。

– 売上高:114億ドル(予想:109億ドル)、56%増
– 利益:3億8,800万ドル、75%減

会社からのコメント

CEOのパスカル・ソリオ氏は、「アストラゼネカは、2022年は力強くスタートした。新型コロナ感染症は、引き続きがんの診断と治療に大きなマイナスの影響を与えているにもかかわらず、フォシーガは四半期に10億ドルの売上を達成、当社のがん治療薬は18%の高成長(恒常為替レートベース)を果たした」述べました。

第1四半期の決算説明会は、マサチューセッツ州ケンブリッジに、アストラゼネカのアレクシオンの希少疾患部門の新本社を兼ねた戦略的研究開発センターを設置する計画の発表と同時に行われました。

業績

オンコロジー領域 34億ドル 14%増
 タグリッソ 13億ドル 14%増
 リムパーザ 6億1700万ドル 14%増
 イミフィンジ 5億9,900万ドル 8%増
  カルケンス 414百万ドル 98%増
循環器・腎臓・代謝疾患領域 22億ドル 14%増
 フォシーガ 10億ドル 60%増、アナリスト予想の8億1,900万ドルを上回る
 ブリリンタ 3億2,500万ドル 13%減
希少疾病領域 17億ドル 3%増
 ソリリス 9億9,000万ドル 5%減
 ユルトミリス 4億1,900万ドル 20%増
呼吸器・免疫系疾患領域 15億ドル 2%減
 シムビコート 6億7400万ドル 2%減
 ファセンラ 3億800万ドル 18%増
 パルミコート 2億1700万ドル 34%減
バキスゼブリア(Vaxzevria) 11億ドル アナリスト予想の7億3,900万ドルを上回る。
Evusheld 4億6900万ドル アナリスト予想の4億8000万ドルを下回る、米国での物流問題に対応中
新興国市場の売上 34億ドル 30%増

中国の売上は国家償還薬物リストと数量ベースの調達プログラムに伴う価格圧力により3%減の16億ドルにとどまる

今後に向けて

アストラゼネカは、今年の売上高が10%台後半、1株当たり利益が20%台半ばでの増加を見込んでいるとしています。また、新型コロナウイルス関連の売上高は20%台前半から半ばの減少が見込まれます。

新型コロナウイルスワクチン Vaxzevria の売上高減少が抗体治療薬Evusheldの成長で一部相殺されるとしています。なお、昨年、Vaxzevriaの売上は約40億ドルでした。

ソリオ氏は、Vaxzevriaは「まだ可能性を秘めており、投与や配布が非常に簡単だと考えているが、将来的には、おそらく年に1回だけのブースターを必要とし、誰もがそれを受けるわけではないので、量は少なくなるだろう」と述べている。このワクチンVaxzevriaは米国ではまだ認可されていませんが、「(米国でワクチンの認可を求めることに関して)最終的な決断はしていないが、すぐに結論を出すことができると考えている」と述べています。

一方、2022年に中国での売上が一桁台半ばの割合で減少すると予測した。「中国の将来は、我々はまだ非常に強いと信じており、今後2、3年で成長に戻ると予想しています。」とソリオ氏は述べましたが、彼は今年、同国でさらにロックダウンが進むと、癌治療薬やその他の薬の売上に打撃を与える可能性があるとも述べています。

パイプラインアップデート

アストラゼネカは、進行胆道癌のファーストライン患者を対象としたイミフィンジが米国およびEUでの承認申請をしたことを確認していると述べています。昨年、同社は、第3相試験であるTOPAZ-1試験において、イミフィンジと化学療法の併用は、化学療法単独と比較して全生存期間を有意に延長し、無増悪生存期間全奏功率も改善したことを報告しています。

注)特に記載のない限り、すべての増減は前年同期比です。為替レートは恒常為替レートベースです。

参照記事

First quarter 2022 results

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