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オンコロジー
P300によるアセチル化で居座る蛋白質TRIB3が腫瘍へのT細胞進入を阻む
2022年1月6日
アセチル基転移酵素P300によるアセチル化で安定化する蛋白質TRIB3が大腸癌にCD8+ T細胞が入れないようにしており、大腸癌マウスのTRIB3の分解をP300阻害剤で早めるとT細胞が腫瘍により集結できるようになって免疫チェックポイント阻害剤がより効きやすくなりました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98208
Spectrum社が従業員約30%を減らしてFDA承認申請段階の2剤に専念
2022年1月6日
Spectrum Pharmaceuticalsが従業員のおよそ30%を減らし、昨年12月に米国FDAに承認申請した肺癌治療薬poziotinib(ポジオチニブ)と昨夏に米国FDA承認を逃した抗癌剤副作用・好中球減少症治療薬Rolontis (eflapegrastim) に専念します。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98205
独Merckが選択権利を行使してF-star社から癌治療二重特異性抗体を更に取得
2022年1月6日
Merck KGaAが選択権利を行使してF-star Therapeutics社から4つ目の癌治療二重特異性抗体を取得します。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98204
膠芽腫はヒストンメチル化酵素DPY30が頼り~DPY30の手下のPDEの阻害で弱る
2022年1月6日
マウス頭蓋内の膠芽腫は培養の膠芽腫とは違ってヒストンメチル化酵素複合体サブユニットDPY30を頼りに増え、DPY30の手下のホスホジエステラーゼ(PDE)4Bの阻害剤rolipram(ロリプラム)はマウスの腫瘍増殖を妨げました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98209
感染症
ModernaのエプスタインバーウイルスmRNAワクチンの第1相試験投与開始
2022年1月6日
Modernaのエプスタインバーウイルス(EBV)mRNAワクチンmRNA-1189の第1相試験が最初の投与に至りました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98201
Pfizer/BioNTech連盟が帯状疱疹mRNAワクチン開発~今年後半に臨床試験開始
2022年1月6日
言わずもがなの超大成功COVID-19ワクチンBNT162b2を売るPfizer(ファイザー)がその生みの親BioNTech(ビオンテック)にひとまず2億2500万ドルを払い、更に一山当てるべく帯状疱疹mRNAワクチンを両社で共同開発します。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98200
ウイルスベクター不使用遺伝子治療を開発するSalioGen社が1億1500万ドル調達
2022年1月6日
ウイルス成分ではなく哺乳類酵素サリオガーゼ(saliogase)を頼りに目当てのゲノム地点に導入した遺伝子の発現調節や編集による病気治療技術Gene Codingを開発するSalioGen Therapeutics社が1億1500万ドルを調達しました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98206
希少疾患
ハンチントン病へのAnnexon社の補体阻害剤のPh2試験で期待と裏腹にNfLが上昇
2022年1月6日
ハンチントン病へのAnnexon Biosciences社の補体C1q阻害抗体ANX005の第2相試験で6か月の投与が済んだ被験者の途中解析で神経の傷みを反映する神経フィラメント軽鎖(NfL)が期待と裏腹に上昇しており、10ドル以上だった同社の株価が水曜日に7ドルほどに下落しました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98207
自己免疫性疾患
Kyverna社がIntellia社のゲノム編集技術込みの自己免疫疾患治療CAR-Tを開発する
2022年1月6日
Kyverna Therapeutics社がIntellia Therapeutics社のCRISPRゲノム編集技術を取り入れた自己免疫疾患治療CD19標的CAR-T・KYV-201の開発に取り組みます。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98203
新型コロナウイルス感染症
Gritstone社の自ずと増えるCOVID-19 mRNAワクチンのPh1試験で抗体反応を確認
2022年1月6日
Gritstone Bio社の自ずと増える抗新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)mRNAワクチンGRT-R910(CORAL samRNA-SWT-TCE5)の第1相試験CORAL-BOOSTで確かな中和抗体反応が認められています。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98199
PCR検査に劣らずCOVID-19を検出しうる手軽で素早いRT-LAMP検査を開発
2022年1月5日
より高価で手間がかかるPCR検査に引けを取らない正確さで新型コロナウイルス感染(COVID-19)を検出しうる自宅で実行可能なRT-LAMP検査が開発されました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98196
室温でも大丈夫なCOVID-19 mRNAワクチンをTonix社が米国大学と組んで開発
2022年1月5日
現在出回っているのと違って常温での安定性に優れると期待できる亜鉛ナノ粒子(ZNP)添加新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)mRNAワクチンTNX-3700の開発にTonix Pharmaceuticals社がカンザス州立大学と協力して取り組みます。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98197
新型コロナウイルスは腎臓に感染でき、腎細胞を傷めて線維症を誘発しうる
2022年1月6日
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は腎細胞に感染でき、その感染症(COVID-19)患者の腎臓に線維化が認められました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98202
代謝性疾患
高血糖で増えたイオンチャネルPIEZO1が2型糖尿病での血栓を促すらしい
2022年1月6日
高血糖で増えたイオンチャネルPIEZO1の血小板、赤血球、好中球での盛んな活性が2型糖尿病での血栓形成を促すようです。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98213
中枢神経系疾患
より早く進行するアルツハイマー病に特有の折り畳み異常タウ蛋白質構造を同定
2022年1月6日
より早く進行するアルツハイマー病患者に特有の変屈(misfolded)タウ蛋白質構造が見つかりました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98210
自閉症患者の脳の視覚処理異常がGABA活性化剤arbaclofenで解消しうる
2022年1月6日
視覚検査のときの自閉症患者の脳の反応がGABAB受容体活性化剤arbaclofen(アルバクロフェン、STX209)で自閉症でない人のようになると分かりました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98211
星状細胞を神経にするNeuroD1発現遺伝子治療が側頭葉てんかんラットに有効
2022年1月5日
海馬の星状細胞を抑制性(GABA放出)神経細胞にその場で変える転写因子NeuroD1供給遺伝子治療で側頭葉てんかん(TLE)ラットの発作が減って振る舞いが落ち着きました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98198
病原性T細胞の脳侵入を助ける接着分子の阻害で多発性硬化症マウスの症状が緩和
2022年1月6日
TH17リンパ球が血液脳関門(BBB)を通って中枢神経系(CNS)に至ることに細胞接着分子・DICAMがどうやら寄与しており、多発性硬化症(MS)と似た特徴を含む自己免疫性神経炎症・実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)マウスの症状が抗DICAM抗体で緩和しました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=98212