【2021年11月29日】1分でわかる世界の製薬ニュース:今日のまとめ

【11月29日 Insights4 プレミアム】世界の製薬業界の方々が注目しているニュースを日本語でお届けいたします。これを読めば世界の業界人が今何に注目をしているかが「1分」でわかります。世界の製薬ニュースは製薬・バイオ業界の世界の「今」が読めるBioTodayとの協賛でお届けいたします。なお、BioTodayの全文購読には法人もしくは個人での別途ご契約が必要です。今日は「オミクロン株」のニュースが多数ある中でInsights4が注目したニュースは「オミクロン株の症状は今の所いたって軽症」です。

新型コロナウイルス感染症

オミクロン変異株のスパイクタンパク質の抗体認識領域はどれも変異している

2021/11/29
新型コロナウイルス感染(COVID-19)研究で名を馳せた英国の大学インペリアル・カレッジ・ロンドンの専門家によるとオミクロン変異株を警戒する理由の一つはスパイクタンパク質のこれまでに知られている抗体認識抗原部分のどうやら全てに変異を有していることです。 https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97885

オミクロン株の症状は今の所いたって軽症

2021/11/29
担当の患者の新顔の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染を察した南アフリカの医師の一人Angelique Coetzee氏によるとオミクロン株感染症状は今の所いたって軽症であり、自宅で治療できています。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97886

Pfizer/BioNTechやModernaがオミクロン変異株へのワクチンの準備を進めている

2021/11/28
南アフリカの今月中旬14-16日の検体から見つかった心配な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株オミクロン(Omicron、B.1.1.529)に対応するようにワクチンの手直しが必要かどうかを決める更なるデータが早ければ来月初めまでに揃い、必要とあらば修正済みの新たなワクチンを100日もあれば出荷しうるとの見解をPfizer/BioNTechが先週金曜日に発表しました。

Moderna社もオミクロンへの対応に着手しており、オミクロンに特化したワクチンmRNA-1273.529の開発を急いで進める予定です。また、先立って試験が進む変異株向けのワクチンmRNA-1273.211やmRNA-1273.213、それにすでに認可済みのmRNA-1273の高用量投与がオミクロンにどうかの検討も進めます。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97881


米国Merckの抗COVID-19経口薬の入院や死亡の抑制効果が約50%から30%に低下

2021/11/28
Merck & Co(メルク、MSD)は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対策の開発でツキに見放されているらしく、経口薬モルヌピラビル(molnupiravir、MK-4482(EIDD-2801)のプラセボ対照第3相試験(MOVe-OUT)での効果が減弱しています。

10月1日に発表された途中解析でのモルヌプレビル投与群の入院か死亡の発生率はプラセボ群のおよそ半分で済んでいましたが(7.3% vs 14.1%)、今回の11月26日に発表された全被験者の解析での入院か死亡のプラセボ群に比べた発現率低下は30%に落ち込んでいます。今回発表のモルヌプレビル投与群の入院か死亡率は6.8%(48/709人)、プラセボ群では9.7%(68/699人)でした。

Merck & CoはCOVID-19ワクチンの開発も当初目指しましたが、今年2021年早々の1月25日にその開発断念を発表しています。https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97883

南アで今月上旬から広まる新型コロナウイルス変異株をオミクロンとWHOが命名

2021/11/29

先週金曜日26日、南アフリカから24日に初めて報告された心配な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株B.1.1.529を世界保健機関(WHO)がオミクロンと命名しました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97884

ラマの抗体の一工夫で有望な抗COVID-19薬XVR011ができた~臨床試験進行中

2021/11/26

ラクダ科動物ラマを起源とする重鎖のみ抗体VHH72の親和性を高める工夫を経て有望な抗COVID-19抗体XVR011が完成しました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97876

ワクチン接種した人のCOVID-19後遺症の生じ易さは非接種の人と変わらない

2021/11/28

ワクチン接種済みの人とそうでない人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の顛末を比較したところ後遺症(long-COVID feature)の発現率に差はなく、ワクチンのCOVID-19後遺症予防効果は認められませんでした。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97880

感染症

腸内細菌の有害な血中移行を無害な枯草菌胞子の経口服用で阻止しうる

2021/11/26
腸で害を及ぼすことなく過ごすフェカリス菌(Enterococcus faecalis)などの細菌が抗生剤の長期使用や免疫を弱らす治療に乗じて血液中に移行して増えることで全身に及ぶ感染症・敗血症が生じます。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97875

HIVエンベロープ蛋白質保存領域標的ワクチンのサルへの接種の効果は期待はずれ

2021/11/27

HIVエンベロープ蛋白質V3グリカンパッチへの抗体反応を引き出すワクチンがマウスで有望な効果を示しましたが、サルへの接種では残念ながら8匹中1匹の感染しか防げませんでした。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97878

酸化で痛手を負った結核菌は生きているにもかかわらず検出できなくなる

2021/11/27
酸化でDNA、蛋白質、脂質が傷んでその修復のために複製がよりゆっくりになった結核菌は生きているにもかかわらず生きている菌を見つけるコロニー形成検査で検出できななくなると分かりました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97877

呼吸器系疾患

タバコの煙を吸わされたマウスの慢性閉塞性肺疾患がmiR-21阻害剤で改善

2021/11/26

タバコの煙を吸わされて生じた慢性閉塞性肺疾患(COPD)のマウスでは肺のSATB1を減らすマイクロRNA・miR-21が多く、miR-21の阻害剤はCOPDの治療法となりうることが示されました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97874

代謝性疾患

AGE受容体の細胞内領域結合化合物が糖尿病マウスの合併症を抑制

2021/11/26

糖尿病組織で蓄積する炎症促進リガンド幾つかや終末糖化産物(AGE)と結合するAGE受容体(RAGE)の遮断薬は糖尿病の数々の合併症に効くらしいことが前臨床試験で示唆されています。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97873

Pfizer/Ionisの抗ANGPTL3薬のPh2試験でコレステロール低下するも肝酵素が上昇

2021/11/28

トリグリセリドとコレステロール代謝の主軸蛋白質ANGPTL3生成を減らすPfizerのアンチセンス薬Vupanorsen(ブパノルセン)の後期第2相試験(TRANSLATE-TIMI 70)で有望なことに主目標・非HDLコレステロール値有意低下やその次の目標・トリグリセリド値有意低下が認められましたが、心配なことに肝臓に主に備わる酵素アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の正常範囲上限3倍超えの上昇が多く認められました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97882

中枢神経系疾患

TRIP8b-HCNチャネル相互作用の阻止は心労による認知不調の治療法となりうる

2021/11/27
cAMPはモノアミン作動性抗うつ薬で増え、cAMPで調節されるHCNチャネルの遮断が大うつ病(MDD)治療効果を担いうることが先立つ研究で示唆されています。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97879

パーキンソン病患者へのFAScinate社のFAF1阻害剤の第2相試験開始をFDAが許可

2021/11/28

今月中旬17日にFAScinate Therapeutics社がパーキンソン病薬KM-819の第2相試験開始が米国FDAに許可されたと発表しました。
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=97074

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