ネオアンチゲン共有でT細胞ベースがん免疫療法のターゲットが広がる。Medigene社発表


T細胞免疫療法の開発に注力している臨床段階の免疫腫瘍学企業であるMedigene社の最高経営責任者兼最高科学責任者であるドロレス・シェンデル教授が、10月27日、「ダークマター」と呼ばれるネオアンチゲンが共有されることで、T細胞ベースのがん免疫療法のターゲットの幅が広がることを、2021年10月26日から28日に開催されるNeoantigen Based Therapies Summitで講演を行うことを発表しました。

望ましくない危険な副作用を避けるために、T細胞ベースの免疫療法は、がん細胞のみを標的として攻撃する必要があります。そのためには、新しい腫瘍特異的な標的抗原を同定する必要があります。

T細胞療法に最も適したがん抗原は、ヒト白血球抗原(HLA)分子上でT細胞に提示され、免疫原性があり、したがって免疫反応を誘発するもの(「抗原」)でなければならず、理想的には、健康な組織ではなく、がん細胞でのみ起こるDNAの新規変化(「ネオ」)に由来するものでなければならない。

このようなDNAの新規変化の例としては、特に、遺伝子コード領域におけるがん特異的な変異や、いわゆるゲノムの「ダークマター」であるノンコーディングDNAの転写が挙げられます。