オンコロジー
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CD28-腫瘍抗原連結二重特異性抗体と抗PD-1薬の併用で抗癌作用が増す
T細胞のCD28と癌細胞の腫瘍抗原を繋ぐ二重特異性抗体(TSAxCD28)とRegeneron社のPD-1阻害剤Libtayo (リブタヨ;cemiplimab) …
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千島のヒトデから抗癌化合物を単離~神経変性疾患を食い止める作用も有望
健康な細胞を死なすことなく癌細胞増殖を阻止しうる珍しい長鎖脂肪酸付き極性ステロイド化合物4種がヒトデから見つかりました…
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皮膚癌・パジェット病にMsi1-mTOR経路が寄与~ラパマイシンが有効
大柄で透明な細胞・パジェット細胞の出現を特徴とする悪性皮膚癌・パジェット病にRNA結合蛋白質・ムサシ1(Msi1)過剰発現と…
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胸部がんとメラノーマの抗PD-1療法著効と分子レベルの転帰予測【ASCO20…
ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの胸部がん専門家およびがんゲノム専門家は、がん治療・ケアに携わる医師および…
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メルケル細胞がんに術前抗PD-1療法ニボルマブが有望な可能性
免疫「チェックポイント」阻害剤による治療がメルケル細胞がんに対して有用であることが多施設共同臨床試験で判明世界初と考…
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バイエルが除草剤ラウンドアップの癌訴訟を最大109億ドル払って終わらせる
2018年のMonsanto社買収で背負い込んだ10万件近い除草剤Roundup(ラウンドアップ)訴訟をBayer(バイエル)が最大109億ドルを…
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皮膚扁平上皮癌へのMerck & CoのKeytruda使用をFD…
再発/転移性皮膚扁平上皮癌へのMerck & Coの抗PD-1薬Keytruda(キイトルーダ;pembrolizumab)使用が米国FDAに承認されました…
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蛋白質の動きに付け入る抗癌剤を開発するRelay社が2億ドルのIPO調達を計…
蛋白質の動きと機能の結びつきに乗じて癌を治療する低分子薬を開発しているRelay Therapeutics社が2億ドルのIPO調達目論見書…
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市販抗癌剤の試験で患者が訴えた副作用一覧を公表する取り組みをFDAが開始
販売されている抗癌剤の臨床試験で患者が訴えた副作用症状を公表する取り組みProject Patient Voiceを米国FDAが始め、AstraZe…
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Sunesis社がBTK阻害剤vecabrutinibをPh2に進めるのを断…
Biogenとの提携で手に入れたBTK阻害剤vecabrutinibの白血病/リンパ腫治療成績が芳しくないことを受け、同剤を第2相試験段階に…
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膠芽腫CAR-T治療を発見したEmpirica Therapeutics社を…
患者毎の仕立て不要のiPS細胞(iPSC)由来免疫細胞による癌治療を開発するCentury Therapeutics社が膠芽腫(GBM)CAR-T治療を…
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Rocheの抗TIGIT抗体と抗PD-L1抗体の併用がPD-L1発現肺癌患者…
標準治療が無いか無効な進行癌患者が参加しているPh1a/b試験の結果、Rocheの抗TIGIT抗体tiragolumab(チラゴルマブ)単独投与…
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Myovant社の前立腺癌治療薬relugolix承認申請を米国FDAが受理…
Myovant Sciences社の1日1回経口服用の前立腺癌治療薬relugolix(レルゴリクス)の承認申請が米国FDAに受理されて医薬品優先…
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抗腫瘍免疫薬を開発するPionyr社の買い取り権利をGilead社が取得
今年3Qに治験開始申請される抗癌免疫誘導薬2つ・PY314とPY159を擁するPionyr Immunotherapeutics社を買い取る権利をGilead Sc…
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これまでより10倍高感度の癌血液検査を開発~膠芽腫患者の75%のctDNAを…
これまでの方法の限界の10分の1ほどの微量変異でも見つけ出す癌の血液検査が開発されました。 2段落, 135文字
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ARID1A変異+CXCL13発現を呈する転移性尿路上皮癌に抗癌免疫治療がよ…
ARID1A変異とCXCL13発現がある転移性尿路上皮癌(mUCC)患者のPD-L1抗体Tecentriq(テセントリク;Atezolizumab)や抗PD-1薬O…
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腫瘍浸潤骨髄細胞を認識するアプタマーの手引きで抗癌剤を腫瘍により届けうる
腫瘍浸潤骨髄細胞を認識するRNAアプタマーと繋いだ化学療法剤ドキソルビシンは腫瘍により集まって乳癌/肉腫マウスの生存を改…
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Karyopharm社のXPOVIOによる再発/難治性リンパ腫治療を米国FD…
Karyopharm Therapeutics社の多発性骨髄腫薬XPOVIO(Selinexor、セリネキサー)の新たな用途・再発/治療抵抗性(r/r)びまん…
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手術不能な肛門癌の最初の化学療法はカルボプラチン+パクリタキセルがより優秀
60病院での無作為化試験の結果、手術不可能な進行肛門癌のカルボプラチン(carboplatin)とパクリタキセル(paclitaxel)によ…
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間質細胞が取りこぼした脂肪が前立腺癌細胞の糧となって転移を促すようだ
腫瘍取り巻きの間質細胞の脂肪取り込みに携わる蛋白質CAVIN1が前立腺癌転移抑制作用を担うと分かりました。 2段落, 142文字
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Epizyme社のEZH2阻害剤Tazverikによる濾胞性リンパ腫治療を米…
Epizyme社の肉腫薬Tazverik(タズベリック;tazemetostat、タゼメトスタット)の新たな用途・再発/治療抵抗性(r/r)濾胞性リ…
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Ultragenyx/協和キリンのCrysvitaの新用途・腫瘍性骨軟化症治…
2018年に年20万ドルで売り出されたUltragenyx Pharmaceutical/協和キリンの高額薬Crysvita (burosumab) の新たな用途・腫瘍性…
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RocheのPI3K/AKT経路阻害剤ipatasertibが前立腺癌Ph3…
転移あり去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)へのRocheのPI3K/AKT経路阻害剤ipatasertib(イパタセルチブ)の第3相試験(IPATential1…
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FDAが小児のCD33陽性、急性骨髄性白血病にゲムツズマブオゾガマイシンを承…
2020年6月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、ゲムツズマブオゾガマイシン(販売名:マイロターグ、Wyeth Pharmaceuticals LLC…
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目当て通りのT細胞一揃いによる血液癌治療のOrca Bio社が1億9200万…
自然任せのために細胞組成がまちまちな骨髄移植ではなく目当て通りのT細胞一揃いTRGFT-201による血液癌治療のPh1/2試験を進め…
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シスプラチンやタモキシフェンの核内MED1集落への密集が抗癌作用を引き出す
サラダドレッシングの油滴のように周囲とは一線を画す核内の蛋白質凝集体、いわば分子の集落(condensate)が抗癌剤シスプラ…
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老化細胞をキメラ抗原受容体T細胞で除去~癌や肝線維症のマウスに有効
老化細胞の蓄積は炎症を許して組織を傷め、肝臓や肺の線維症・動脈硬化・糖尿病・変形性関節症等の温床となります。 7段落, 5…
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癌や線維症を治療する抗IL-11R抗体を開発するLassen社が3100万ド…
CSL社から手に入れた抗IL-11R抗体・LASN01による線維症や癌の治療を開発するLassen Therapeutics社が3100万ドル調達と共に親…
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大量変異(TMB-H)固形癌へのMerck & CoのKeytru…
先立つ治療の甲斐なく進展して手の打ちようがない大量変異(TMB-H)固形癌をその発生場所を問わずMerck & Coの抗PD-1薬Keytru…
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Rocheのテセントリクによる初期の3受容体陰性乳癌術前治療Ph3試験が成功…
初期の3受容体陰性乳癌(TNBC)患者の手術前にRocheの抗PD-L1抗体Tecentriq(テセントリク;Atezolizumab)を投与した第3相試…
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フォンヒッペル・リンダウ病に伴う腎がんに分子標的薬MK-6482が良好な臨床…
テキサス大学 MD アンダーソンがんセンターの研究者が主導した国際試験において、低酸素誘導因子(HIF)-2a の小分子阻害剤で…
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改訂版栄養成分表示は、がんも含めた健康や食の科学を反映
2020年1月1日、米食品医薬品局(FDA)は多くの食品製造業者に対し、各自社製品に栄養成分表示の改訂版を表示するよう、要請を…
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転移を食い止める癌細胞脂肪断ち治療を開発するOna社が3000万ユーロ調達
抗CD36抗体による脂肪取り込み阻害で転移を抑制しうることを2016年の暮れにNature誌に報告した研究者等が去年設立したスペイ…
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癌の欠陥に付け入る薬の開発会社IDEAYA社が1億2000万ドル持参のGSK…
変異や欠損に付け込んで癌を治療する薬を開発しているIDEAYA Biosciences社にGlaxoSmithKline(GSK)が大枚1億2000万ドルを払…
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Eli LillyのCDK4/6阻害剤Verzenioが初期乳癌術後再発予防…
PfizerのCDK4/6阻害剤Ibrance(イブランス;palbociclib)が逃した初期乳癌術後(アジュバント)治療の成功をEli LillyのCDK4…
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Jazz社が米国で売る小細胞肺癌治療薬Zepzelcaが同国で承認された
Jazz Pharmaceuticals社が昨年PharmaMar社にひとまず2億ドルを払って米国での販売権利を手に入れた小細胞肺癌(SCLC)治療薬Z…
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BTK阻害薬が COVID-19のサイトカインストームを抑え、呼吸困難を改善…
ブルトンチロシンキナーゼ(BTK)タンパク質を阻害することは、一部の重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に臨床的…
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リンチ症候群患者の2年半のアスピリン服用の大腸癌予防効果は10年後も継続
大腸癌やその他の癌を生じやすくする親譲りのMLH1, MSH2, MSH2, PMS2, EPCAM変異を原因とするリンチ症候群の患者の平均2.5年…
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Lillyの抗癌免疫薬開発リーダーLeena Gandhi氏がアカデミアDa…
Eli Lillyの研究開発(R&D)部門の回転扉がまた開き、昨夏に同社を去ったLevi Garraway氏を追って抗癌免疫薬開発リーダーLeen…
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好中球が放つ投網NETと癌細胞表面CCDC25の相互作用阻害剤で転移を防ぎう…
好中球が微生物を捕えるのに放つ殺菌酵素添加DNA網・NET(好中球細胞外トラップ)が癌細胞表面のCCDC25結合を介してその転移…
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MICA抗体による癌治療開発新会社Cullinan MICAをCullina…
月初におよそ1億ドル(9850万ドル)を調達したCullinan OncologyがAvalon Ventures手持ち会社PDI Therapeuticsと組んで癌治療…
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腫瘍が糖を貪る仕組みを介して前立腺癌細胞に集まるウニ色素利用抗癌剤を作製
腫瘍細胞が糖を貪る仕組みワールブルク効果を介して前立腺癌に集中する抗癌剤がウニ色素・スピノクロム(spinochrome)を起源…
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癌の諸刃の剣APOBEC3A活性の定量法開発~癌の弱みを狙う治療の開発に役立…
癌細胞の変異を促すシチジン脱アミノ化酵素APOBEC3A(A3A)の腫瘍での活性をRNA編集活性を頼りに測定する方法が開発されまし…
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腫瘍起源細胞外小胞のMMP14を頼りに癌を詳らかにするマイクロ流体装置を開発…
腫瘍に端を発する細胞外小胞(EV)に備わるマトリックスメタロプロテアーゼ14(MMP14)の発現や活性を検出して癌の診断、特徴…
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本庶氏と同氏が訴えた小野薬品はPD-1癌治療の米国特許裁判では協力関係にある…
PD-1発見によるノーベル賞学者本庶佑氏は約束の報酬が支払われていないとして小野薬品を訴えていますが、そのPD-1に関するよ…
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AbbVieがGenmabに7億5000万ドルを払って抗癌二重特異性抗体3つ…
Genmabが7億5000万ドル持参のAbbVieと協力して癌治療二重特異性抗体3つ・epcoritamab(DuoBody-CD3xCD20)、DuoHexaBody-CD37…
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化学療法経験済みの食道扁平上皮癌患者へのBMSのOpdivo使用を米国FDA…
フロロピリミジンと白金剤による化学療法の経験がある切除不能、進行、再発、転移性の食道扁平上皮癌患者へのBristol-Myers S…
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Sanofiが中国Alphamab Oncology社のHER2+乳癌治療抗…
中国のAlphamab Oncology社のHER2+乳癌治療抗体KN026の臨床試験にSanofiが協力し、めぼしい結果が得られたら権利獲得交渉に望…
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上皮間葉転換(EMT)元締め遺伝子Slugの阻害で膵癌転移を抑制しうる
癌細胞はグルタミンを頼りに増殖し、グルタミンの使いすぎは腫瘍増殖に不利な代謝ストレスを招きます。 3段落, 153文字
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癌を予防する生活習慣方針を米学会が改訂
癌予防の食事/運動ガイドラインを米国癌協会(ACS)が改訂しました。 3段落, 156文字