製薬業界の最新ニュースと解説
タラゾパリブはドセタキセル治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がんに有望

タラゾパリブはドセタキセル治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がんに有望

2020年泌尿器がんシンポジウムにおいて、DNA損傷応答・修復(DDR)遺伝子に変異があり、ドセタキセル(販売名:タキソテール)治療歴がある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者にPARP阻害薬タラゾパリブを投与した第2相TALAPRO-1臨床試験の最初の中間解析結果を発表した。その内容を日本語に翻訳した。

FDA乳がん治療薬承認情報詳細。2020年2月転移性HER2陽性乳がんにネラチニブが承認される

FDA乳がん治療薬承認情報詳細。2020年2月転移性HER2陽性乳がんにネラチニブが承認される

2020年2月25日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移を伴う乳がんに対して2つ以上の抗HER2療法を受けた進行または転移HER2陽性乳がん成人患者の治療として、カペシタビンとの併用でneratinib[ネラチニブ](販売名:NERLYNX、Puma Biotechnology, Inc.社)を承認した。FDAが発表した承認情報に関する記載を日本語に翻訳した。

PDGFRAエクソン18変異GIST患者に高い効果が期待。2020年1月アバプリチニブがFDA承認、NIHの評価は?

PDGFRAエクソン18変異GIST患者に高い効果が期待。2020年1月アバプリチニブがFDA承認、NIHの評価は?

2020年1月9日、米国食品医薬品局(FDA)は、血小板由来増殖因子受容体アルファ(PDGFRA)エクソン18変異を有する一部のGIST成人患者にアバプリチニブ(販売名:AYVAKIT、Blueprint Medicines Corporation社)を承認。その承認の対象となった臨床試験を検証、効果、課題、そして今後は?NIH(米国国立衛生研究所)発行の記事を翻訳。

血液循環腫瘍細胞(CTC)はステージ3メラノーマ再発・治療の予測因子として有望

血液循環腫瘍細胞(CTC)はステージ3メラノーマ再発・治療の予測因子として有望

リキッドバイオプシー検体の一つ、血液循環腫瘍細胞(CTC)は単独でメラノーマ(悪性黒色腫)の再発に関連することがテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究で示された。初回治療後の術後補助療法が奏効する可能性がある、再発リスクのある患者を特定する上でCTC評価は有用となる可能性を示唆している。

白血病/リンパ腫にCD19 CAR-NK細胞療法が73%の奏効

白血病/リンパ腫にCD19 CAR-NK細胞療法が73%の奏効

テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターの第1/2a相臨床試験の結果で、CD19を標的とする臍帯血由来キメラ抗原受容体(CAR)ナチュラルキラー(NK)細胞療法は、再発または難治性の非ホジキンリンパ腫(NHL)および慢性リンパ性白血病(CLL)患者の大部分に対し、重大な毒性は認められずに臨床効果が得られた。

日本のHPVワクチン接種率の回復は多くの死を防ぐ可能性

日本のHPVワクチン接種率の回復は多くの死を防ぐ可能性

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは今なお日本の予防接種法の接種対象に含まれており、12歳~16歳の女子に対し無料で提供されている。しかし接種後の確証のない有害事象がメディアに報道されたことにより、日本政府は2013年の6月から積極的な接種勧奨を一時的に控えた。その結果、ワクチンの接種率は70%超から1%未満へ急速に低下した。HPVワクチンクライシス(推奨中止)の結果、現在までに約5000例の子宮頸がんによる死亡が生じたと推定される。

高頻度変異乳がんの患者割合、変異パターン、ゲノムプロファイル

高頻度変異乳がんの患者割合、変異パターン、ゲノムプロファイル

乳がん全体の5%で腫瘍遺伝子変異量(TMB)が多く検出され、転移乳がんでさらに多いことを、ダナファーバーがん研究所、ブロード研究所、ハーバード大学医学部、ブリガム&ウィメンズ病院(米国、ボストン)の研究グループが発見した。高頻度遺伝子変異(hypermutated)腫瘍には多様な変異スペクトラムが存在するが、APOBEC活性は最も多くみられる変異過程である。高頻度変異乳がんの患者は、免疫チェックポイント阻害薬から利益が得られる可能性の高いサブグループである。

ASCOのTAPUR試験の新データ発表:消化器がんシンポジウム2020

ASCOのTAPUR試験の新データ発表:消化器がんシンポジウム2020

Targeted Agent and Profiling Utilization Registry(TAPUR)試験コホートにおける、進行大腸がん患者でのさまざまな分子標的薬に関する肯定的な結果は、2020年1月23日から25日にカリフォルニア州サンフランシスコのモスコーン・ウェストビルで開催される消化器がんシンポジウム2020で発表される。

CC-486維持療法が急性骨髄性白血病患者の生存期間を延長

CC-486維持療法が急性骨髄性白血病患者の生存期間を延長

血液がん急性骨髄性白血病(AML)の臨床試験薬CC-486が、AML患者の生存期間を延長する効果があることが大規模な臨床試験によって示唆された。この試験薬はアザシチジン(販売名:ビダーザ、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社)と関連がある。