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浸潤性小葉乳がんの再発リスクを遺伝子検査で判定

JMAT202010

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【海外がん医療情報リファレンス 2020/10/24】 乳がん組織中の70遺伝子の活性を探索する検査は、手術後にがんが再発または進行するリスクが高い浸潤性小葉がん(ILC)患者を特定するのに役立つと、ダナファーバーがん研究所の研究者らが新たに発表した。この知見は、浸潤性小葉がんの女性500人近くを対象とした国際臨床試験に基づくもので、本日開催される第12回欧州乳がん学会(EBBC)で発表される予定である。 

浸潤性小葉がんのための手術を受ける患者の大多数はホルモン療法に良好に反応し、さらなる治療を必要としないが、一部の患者はがんの再発リスクが高く、化学療法、放射線療法、または分子標的療法による追加の治療が有益である可能性がある。今回の新たな研究で、研究者らはMammaPrintとして知られる70遺伝子の検査により、これらの高リスク患者の一部が第3相臨床試験で同定されたことを見出した。

浸潤性小葉がんは浸潤性乳がん症例の約10%を占める。手術後およびホルモン療法後にどの患者が治療から利益を得られる可能性が高いかを明らかにすることは困難であった。

「浸潤性小葉がんと診断された患者に化学療法を行うかどうかの決定は困難です。ベルギーのJules Bordet研究所のChristos Sotiriou教授と共同で行った初期の研究の結果では、浸潤性小葉がん症例の10~15%が遺伝子レベルで高リスクに分類されることが示されました。低リスクに分類された患者と比較すると、これらの患者の生存転帰は不良でした」

とEBCCで研究結果を発表する予定のダナファーバーがん研究所のOtto Metzger医師は述べた。

出典: 浸潤性小葉乳がんの再発リスクを遺伝子検査で判定
発行元:海外がん医療情報リファレンス (一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT・ジャムティ)
発行日: 2020/10/24

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