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今週のオンコロジートップニュース:2018年1月11日〜1月15日 【1分でわかるオンコロジー】

ノバルティス、オンコロジー部門のCEOに元ファイザー社のElizabeth Barret氏を指名

2018年1月11日 ノバルティスは、2月1日より、オンコロジー部門の最高経営責任者(CEO)にElizabeth Barret氏を指名した。彼女はファイザー社のオンコロジー部門の最高責任者を2009年から務めている。
ノバルティスは、先月、現在のオンコロジー部門の最高経営責任者であるBruno Strigini 氏が個人的理由で退職すること明らかにしていた。
Barret氏は、ノバルティスでの彼女の新たな役割について、「オンコロジー部門における変革を推し進め、この目的のために強いインパクトのあるリーダーシップの役割を果たすことが私にとって重要だ。」と述べた。
ノバルティスはまた、レギュラトリーアフェアー部門のグローバルでの責任者であるRobert Kowalski,氏が、後任が決まるまで、暫定的に医薬品開発のグローバルでの責任者の役割も兼務することを明らかにした。

オラパリブ(Lynparza:PARP阻害剤)、BRCA有害変異を有する転移性乳がんに適応拡大

2018年1月12日 FDAは、AstraZeneca社およびパートナー会社のMerck&Co社のオラパリブ(Lynparza:PARP阻害剤 和名リムパーザ)に関して、BRCA有害変異の転移性乳がんへの適応拡大を承認したと発表。この決定により、同薬は、PARP阻害剤で乳がんへの承認を得た最初の薬であり、BRCA遺伝子変異乳癌に対して承認された初の治療薬となる。

キイトルーダ、非小細胞肺癌の化学療法併用の第3相試験で主要評価項目を達成

2018年1月13日 メルク社、非小細胞肺癌に対して、キイトルーダが化学療法との併用投与の臨床試験においてPD1阻害剤としては最初である全生存期間においての良好な結果を発表した。キイトルーダは非小細胞肺癌(転移性の非扁平上皮癌)の第一選択治療薬として化学療法との併用に関する第3相臨床試験を実施し、今回、全生存期間およびPFSの2つの主要評価項目を達成した。

2018年ロシュ社CEO「現実的な期待」を

2018年1月13日 ロシュのCEO、Severin Schwan氏は、同社の「高い収益をあげている製品の一部の特許切れにより今後同社の収益性に「大きなプレッシャー」を与えている。と述べた。同氏は、「同社の業績に関して、過去数年とは2018は異なりより「現実的」な業績への期待の必要性を強調した。

Celgene社、Juno theraputics社買収交渉

2018年1月14日 Celgene社、Juno theraputics社の買収に関する交渉に入ったことを示唆した。交渉がストップしなければ、数週間以内に合意に達する可能性があるとの情報もあるが、取引の条件は明らかにされなかった。Celgene社とJuno社は、2015年にCAR-T細胞療法を活用したがん、自己免疫疾患の治療の共同開発に関して10年間の契約を締結している。 Celgene社は、今月初めにImpact Biomedicinesの最大70億ドルでの買収契約も発表している。

FDA、Novartis社のKymriahを優先審査に

2018年1月14日 FDAは、成人の再発性または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を対象としたNovartis社のKymriahを優先審査の対象とすることを発表した。
欧州の規制当局は、同じ適応症である小児および若年成人の優先審査に関する申請に関しても迅速に判断をするとも発表した。

前立腺癌治療のブロックバスター医薬品ザイティガ、2027年までの特許を守れず、早ければ10月にはジェネリックが市場に

2018年1月15 日 米国特許商標庁は、ジョンソン・エンド・ジョンソン社ザイティガ(Zytiga)の特許に関してが特許性がないと結論づけた最終的な決定を発表した。 米国特許商標庁は、Argentum Pharmaceuticalsの本特許に関する請願内容が明白であろうことを証明していると判断した。 ザイティガの投与方法を記載している特許第8,822,438号は、2027年8月24日に期限切れになる予定であったが、早ければ10月にはジェネリック版のザイティガが市場に出ることに。ザイティガは1000億以上の売上を記録するブロックバスター医薬品であり、ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、この決定に対して、失望しており、決定には強く反対し、再審理や上訴に関する選択肢を検討していると述べた。

サンド社、バイオシミラーでBiocon社と提携

2018年1月15 日 ノバルティス社のサンド社とBiocon社が、免疫領域ならびにオンコロジー領域におけるバイオシミラーの開発、製造、販売をするパートナーシップを締結した。このライセンスに基づき、サンド社は北米とEUでマーケティングを、Biocon社は残りの国で商業化を進める。