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【専門医サーベイ】キイトルーダと化学療法の併用療法に大きな期待。承認になった場合、一次治療が更に大きく変化する可能性?

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FirstWord社が米国の30名のオンコロジストを対象として行った調査によると、キイトルーダと化学療法との併用療法が2017年5月に非小細胞肺がんの一次治療として承認された場合、半数以上の医師が活用したいとの結果が発表されました。

この調査は、米メルク社の、肺がんの一次治療としてキイトルーダの化学療法との併用療法が先日FDAにより受理されたことを受けて行われました。

仮に5月に、承認になったと仮定して、「米国のオンコロジストを対象に「キイトルーダと併用治療が承認になった場合のこの療法をどのように活用するか?」という質問を米国のオンコロジストに対して行ったサーベイ調査です。

すでにキイトルーダは昨年PD-L1高発現の非小細胞肺がんの一次治療で承認を受けております。BMO Capital Markets社ではこの単剤の併用療法で約25%の新規患者が対象となり併用療法が承認されるとこれが一気に80−85%まで上るという分析もあります。

昨年のESMO学会で報告されたKeynote-021 (Cohort G)では、55%の高い奏効率をしめした一方で、この試験はエンロールメントが123人と比較的小さい試験で、6ヶ月間の生存率では92%と同じ割合でした。

このような点を現時点で米国のオンコロジー専門医師はどう評価し、どのように使いたいと思うのでしょうか?

この度の調査の結果、キイトルーダの化学療法との併用療法に対して米国において、非常に高い期待を持って待たれていることがわかりました。調査では、半数以上の医師が、期待をもって待っており、仮に承認をされた場合に実際に投与したいと述べております。なお、サーベイデータおよび発表記事はFirstWord社の有料会員サービスFirstWord Plusの年間購読が必要です。

この度のサーベイの調査質問状を日本語にしましたので、ご参照ください。

質問内容

メルク社よりキイトルーダと化学療法との併用療法の臨床試験が実施され、昨秋123名の患者に対する第二相の臨床試験結果が発表されました。化学療法では29%のORRに対して併用療法では55%のORRが発表されました。6ヶ月のOSデータでは92%と差異はありませんでした。この試験結果をもって申請は受理され今年5月にはキイトルーダと化学療法との併用療法が非小細胞肺がんの一次治療として米国において承認となる可能性があります。
この度の調査は、5月に承認になったと仮定して以下の4つの質問にご回答下さい。

  • Q1. キイトルーダと化学療法との併用療法を、今後治療対象となる患者へ投与することを検討すると思いますか?
  • Q2. データではPD-1陰性の患者においても化学療法のみに比べて有意なデータが発表されました。(化学療法のみの場合にORRが13%、それに対し57%)PD-1陰性の患者に対しては、PD-1阻害剤の単剤での効果があまり見られないと思いますが、この併用療法に関してはPD-1陰性の患者に対して投与を検討しますか?
  • Q3. 以下の中でどの表現が最もあなたのキイトルーダと化学療法の併用療法に対して最も近いと考えますか?
    • 非常に期待をもってみている。承認されたらすぐに活用すると思う。
    • 期待を持ってみている。現状の治療の代わりとして選択するには、効果の持続性、そして全生存期間の効果を見る必要があるが。
    • いいえ、期待してません。FDAはこの程度の臨床結果で承認をするべきではないと思う。
  • Q4. 全生存期間の効果の結果は今後発表となりますが、もし全生存期間の効果があるとの結果が出た場合に関しての質問です。
    化学療法での副作用に対しては医師の経験と知識を踏まえての投与となる一方で、現在、免疫療法だけの併用療法も現在臨床試験中です。おそらく価格としては化学療法との併用が安価になると考えられます。
    今後の臨床試験の結果と承認結果を待たなければいけませんが、これらの仮定条件を踏まえた場合に、このキイトルーダと化学療法の併用療法が非常に支持をえるとあなたは思いますか?

本記事は、「FirstWord Pharma」の記事をインサイト4が翻訳した一部です。Insights4プレミアムの「FirstWord Plusオプション」ご購入の方は、FirstWord Plus日本語タイトルと記事全文をご利用頂けます。