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大日本住友製薬、米国臨床腫瘍学会消化器癌シンポジウム2017 でがん幹細胞性阻害剤ナパブカシンに関するデータを発表しました。

1月21日、大日本住友製薬が、米国臨床腫瘍学会 消化器癌シンポジウム(ASCO-GI)において、開発中のがん幹細胞性阻害剤ナパブカシン(一般名、開発コード:BBI608)に関する 2 演題のポスター発表をしデータを発表しました。

【ASCO-GI でのポスター発表の概要】

結腸直腸がん患者におけるナパブカシンの FOLFIRI または FOLFIRI およびベバシズマブ併用フェーズ1b/2 試験の結果
Cancer stemness inhibition and chemosensitization: Phase Ib/II study of cancer stemness inhibitor napabucasin (BBI608) with FOLFIRI +/- bevacizumab (Bev)administered to colorectal cancer (CRC) patients (pts)

本試験結果の概要

  • 平均 2 回超の前治療歴がある 63 例の結腸直腸がん患者が登録されました。
  • ナパブカシンは、化学療法耐性の結腸直腸がん患者に対する FOLFIRI またはFOLFIRI およびベバシズマブの反応性を高めることが示唆され、p-STAT3 の発現量に関わらず、併用による上乗せ効果の可能性が示されました。

安全性

  • 薬物相互作用および用量制限毒性は観察されませんでした。最もよく観察された有害事象はグレード1または2の下痢、吐き気、嘔吐、疲労でした。グレード4は1例(下痢)、グレード 3 は 27 例(下痢 14 例、疲労 4 例、脱水症状 2 例、電解質異常 4 例、吐き気 1 例、嘔吐 1 例、腹痛 1 例、体重減少 1 例)が観察されましたが、全て用量低減や支持療法により回復しました。

有効性

  • RECIST 評価が可能な 56 例での DCR は 88%(49 例)であり、ORR は完全奏効 1 例を含む 29%(16 例)でした。

参照:大日本住友製薬プレスリリース

FirstWord: Boston Biomedical Presents Clinical Data on First-in-Class Cancer Stemness Inhibitor Napabucasin at 2017 ASCO GI Symposium