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FDAが希少変異を有する消化管間質腫瘍にアバプリチニブを承認

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1月9日に米国においてGIST(消化管間質腫瘍)を対象としたアバプリチニブが承認された。この疾患は2019年の3月に69歳で亡くなった萩原健一さんが患っていた非常に稀ながんである。「肉腫」と呼ばれるがんで7割が胃に、他にも十二指腸や小腸にできることもある。罹患率は年間10万人に1~2人と少ない。

今回承認されたアバプリチニブはPDGFRAエクソン18変異を有するGIST患者に対して承認された初めての治療薬であり、FDA発表の情報を「がん医薬情報リファレンス」の承認ニュースの中で翻訳、詳細に紹介されている。

FDAが希少変異を有する消化管間質腫瘍にアバプリチニブを承認

2020年1月9日、米国食品医薬品局(FDA)は、血小板由来増殖因子受容体アルファ(PDGFRA)エクソン18変異( D842V変異含む)を有する切除不能であるか転移のみられる消化管間質腫瘍(GIST)の成人患者に対してアバプリチニブ(販売名:AYVAKIT、Blueprint Medicines Corporation社)を承認した。

アバプリチニブはPDGFRAエクソン18変異を有するGIST患者に対して承認された初めての治療薬である。

NAVIGATOR試験での有効性が評価

NAVIGATOR試験(NCT02508532)によって有効性が評価された。この試験は多施設共同、単群、非盲検試験で、血小板由来増殖因子受容体アルファ(PDGFRA)D842V変異を有する患者38人を含むPDGFRAエクソン18変異の消化管間質腫瘍(GIST)患者43人が登録された。

当初、1日1回400mg経口投与の開始用量で患者を登録したが、毒性が発現したため減量し、推奨用量である1日1回300mgでの経口投与を実施した。
患者は、疾患進行または許容できない毒性が発現するまでアバプリチニブの投与を受けた。

有効性主要評価項目と副作用

有効性主要評価項目は、modified RECIST 1.1基準を使用した独立画像判定による疾患評価に基づいた奏効率(ORR)であった。

副次的有効性評価項目は、奏効期間であった。血小板由来増殖因子受容体アルファ(PDGFRA)エクソン18変異を有する患者では、奏効率(ORR)は84%(95%信頼区間[CI]:69%~93%)で、完全奏効7%と部分奏効77%であった。

PDGFRA D842V変異を有する患者のサブグループでは、ORRは89%(95%CI:75%~97%)で、完全奏効8%と部分奏効82%であった。

全患者の追跡期間の中央値が10.6カ月(範囲0.3~24.9カ月)で、奏効期間の中央値に到達しなかった。エクソン18変異を有する奏効患者の61%は、6カ月以上持続する奏効を示した(奏効が持続した患者の31%は追跡期間が6カ月未満であった)。

アバプリチニブ投与群に最もよくみられた副作用(発生率> 20%)は、浮腫、悪心、疲労/無力症、認知障害、嘔吐、食欲減退、下痢、毛髪変色、流涙増加、腹痛、便秘、発疹およびめまいであった。

推奨されるアバプリチニブの用量は、空腹時、食事の1時間以上前または2時間以上後に1日1回300 mgである。

画期的治療薬としてファーストトラックおよび希少疾病用医薬品の指定

AYVAKIT の全処方情報はこちらを参照。

FDAは本申請を優先審査および画期的治療薬に指定した。アバプリチニブはファーストトラックおよび希少疾病用医薬品の指定も受けた。FDAの迅速承認プログラムに関する情報は、「企業向けガイダンス:重篤疾患のための迅速承認プログラム-医薬品およびバイオ医薬品」(Guidance for Industry: Expedited Programs for Serious Conditions-Drugs and Biologics)に記載されている。

翻訳:西原 晋
監修:中村 能章(消化管悪性腫瘍/国立がん研究センター東病院 消化管内科)
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原文掲載日

出典: FDAが希少変異を有する消化管間質腫瘍にアバプリチニブを承認

発行元:海外がん医療情報リファレンス (一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT・ジャムティ)
発行日: 2020年1月23日

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