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リアルワールドデータでみる米国の三叉神経痛の治療実態丨DRGブログ

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ディシジョンリソースが、2019年8月に、「三叉神経痛 | 治療アルゴリズム:クレームデータ分析」では、リアルワールドを解析し、米国における三叉神経痛に関する治療実態を明らかにしている。この最新レポートでは米国における三叉神経痛の治療の実態を調査するためリアルワールドデータを用い、診断後の治療までの時間から、新規薬物療法の使用薬剤の詳細、単独療法、併用療法の実態、コンプライアンス、そして1年後の患者の状態と治療薬に関して詳細に調査を加えた。

すべてのラインにおいて抗てんかん薬が主に活用されるも、セカンドラインへの高い移行

診療ガイドラインに沿ったかたちで、三叉神経痛の治療には抗てんかん薬の使用が多い。その他の薬剤クラスは三叉神経痛治療においてはそれほど目立ちません。

新規診断の三叉神経痛患者において、60.9%が診断後1年以内に薬物療法を開始(平均33日以内)。三叉神経痛は痛みの極めて強い疾患ではあるものの、複雑で、タイプの特定に時間がかかるため、患者の中には診断後1年以内に処方薬での治療を開始しない例もあります。治療開始が遅れるその他の理由として、患者の治療開始への抵抗感、市販薬の使用、外科的治療などが挙げられます。

ファーストライン治療を受ける三叉神経痛患者の約半数が診断後1年以内にセカンドライン治療に進み、1年内にセカンドラインからサードライン治療に移行する患者も約50%。ファーストライン治療期間は約3カ月で、薬剤の変更または追加後、平均して2カ月後にはさらにセカンドラインから次の治療に移っています。これらの結果から、概して早期治療は有効性の不足または忍容性の問題から、新規診断三叉神経痛患者の大多数には不適切であることがうかがえます。

新規診断の三叉神経痛患者のファーストライン治療では抗てんかん薬が圧倒的で、シェアは64.5%。抗てんかん薬の使用は、後の治療ラインではわずかに低下しますが、セカンドラインで44.9%、サードラインで54.5%と、首位の座を維持しています。

医薬品ではガバペンチンが最大シェア

各薬剤を検討した場合、新規診断患者においてはガバペンチンが最大の患者シェアを得ており、ファーストライン、セカンドライン、サードラインともに高い割合で投与されている。カルバマゼピンは三叉神経痛を適応症として正式に承認されている唯一の薬剤で、診療ガイドラインでは、ファーストラインでの使用が推奨されていますが、副作用(悪心、嘔吐、めまいなど)の問題から使用は概して限定的です。このため代替としてガバペンチンの処方が伸びていると考えられます。一方で、ファーストラインでこれらの3剤ガバペンチン、カルバマゼピン及びカルバマゼピンXRのいずれかを処方された患者において、セカンドラインでの利用割合はガバペンチンの場合を後者の2剤がわずかに上回っています。

併用療法に関しては、特に好まれている特定の併用療法の傾向は見られませんでした。ただし併用療法の割合は、後のラインほど増加している傾向は明らかであった。セカンド、サードラインの治療では、適切な疼痛管理のため多剤併用療法を処方される割合が高まることからと推測します。

課題の高いその他のてんかん治療薬と併用オプション

抗てんかん薬の使用のトレンドとして、セカンドラインでの利用傾向が若干であるが低下する傾向である。新規診断患者におけるトレンドを見た場合データによると、抗てんかん薬でのセカンドラインで低下傾向が続いている。ガバペンチン、リリカ等の個別での薬剤の処方は増加しているにも関わらずである。これは多くの抗てんかん薬に対する安全性、忍容性上の懸念によるものと推定されます。

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出典:三叉神経痛| 治療アルゴリズム:クレームデータ分析|米国【DRGレポート】
Treatment Algorithms: Claims Data Analysis

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