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乾癬治療市場は2027年には22億6500万ドルへ成長:IL -17阻害剤、IL -23阻害剤が牽引【DRGレポート】丨DRGブログ

Psoriasis

ディシジョン・リソーシズ・グループ(DRG)社は世界の医薬品・医療機器市場の様々な分野において自社独自の分析・評価を行い、世界のヘルスケア関連企業にアドバイザリー・サービスを提供するインターナショナル・コンサルティング会社です。

DRGが2019年8月に発行された最新の調査報告書 (Psoriasis | Landscape & Forecast | Disease Landscape & Forecast)によると世界主要7カ国の乾癬治療市場は2027年には22億6500万ドル(約2,440億円)に成長すると予測している。同報告書によると、2017円に13億4900万ドルであった市場は年平均5.3%で成長を続けると予測、これらのこの成長の主な要因は、乾癬と診断された患者数の増加、IL -17阻害剤、IL -23阻害剤などの非TNF製剤の成長、および異なる作用機序を持つ新たな興薬剤IL -23阻害剤の発売が予定されることを挙げている。

乾癬市場、2027年にはIL -23 阻害剤クラスがリードする

乾癬治療薬市場は、生物学的製剤の使用の増加によって、高収益の見込める市場になりつつある。非常に効果的なIL-17及びIL-23阻害薬の導入によってTNF-α阻害薬及びインターロイキン(IL)-12/23阻害薬の圧倒的地位が脅かされつつあります。現在の市場をリードする薬剤クラスのTNF – α阻害剤とIL -12/23阻害剤であるが、今後主要ブランドであるアダリムマブ(ヒュミラ)、エタネルセプト(エンブレル)、およびウステキヌマブ(ステラーラ)は、新しい生物製剤や経口剤との競争の激化、バイオシミラーが発売となり売上は減少する。

IL -17阻害剤セクキヌマブ(ノバルティスのコセンティクス)は発売後、数年間で目覚ましい成長を見せましたが、新たに有効性に優れたIL-17阻害薬(イキセキズマブ[イーライリリーのトルツ]、ブロダルマブ[Bausch Health/レオファーマ/協和発酵キリンのSiliq/Kyntheum/ルミセフ])、さらにIL-23阻害薬(ヤンセンのグセルクマブ[トレムフィア]及び発売間もないメルク/Sun Pharma/Almirallのtildrakizumab [Ilumya/Ilumetri]とアッヴィのリサンキズマブ[スキリージ])との競争に直面しています。これらに加えて、すでに確立された生物学的製剤をめぐっても、バイオシミラーの登場に伴い、変化が予想される。DRGの最新の調査では、2027年には、リードする薬剤クラスはIL23阻害剤になると予測している。

ピークの売上に達するIL -17阻害剤はそれぞれ20億ドル以上の売上へ

2015年に発売されたノバルティスのIL -17阻害剤であるセクキヌマブ、および2016年に発売されたイーライリリーのイキセキズマブは、予測期間中に最高の売上に達する見込みである。セクキヌマブの売上は2021年に25億ドルに達し、イキセキズマブの売上は2022年に 21億ドルに達するとDRGでは予測する。この成長を促進する要因は、IL-17阻害剤の優れた有効性とプレミアム価格設定である。

さらにIL-23阻害剤の参入、2027年にはトップシェア獲得

2027年乾癬治療市場クラスごとの売上シェア予測

生物製剤のもう1つの新しいクラスであるIL-23阻害剤は、2027年までの間で最もシェアを伸ばす。このクラスの強力な有効性(確立された生物製剤との直接比較試験に基づく)、IL-17阻害剤よりも便利な投与経路、および好ましい安全性プロファイルにより、IL -17阻害剤は強力にシェアを獲得することとなる。結果、2027年にはIL-23阻害剤クラスが他のクラスを上回る最も高い売上となる見込みです。