製薬業界の最新ニュースと解説

グローバル製薬ニュースピックアップ|FirstWord【今週のまとめ】

Matome

最新ニュースをアナリストが解説。KOL、専門医、医師へのインタビューとサーベイの独自調査を通じて製薬業界を一網打尽にする『FirstWord Plus』は全世界の製薬業界で活用されてます。
www.firstwordpharma.com

Firstword Pharmaでは、今週の製薬業界における注目の5つのニュースを「Friday Five」としてピックアップし今週を振り返ります。今週のFriday Fiveでピックアップした5つのニュースを日本語でご紹介します。

Biogenにとって悪夢の一週間

Biogenは、企業戦略を大きく変更しなければならなくなるくらい大きな2つの開発品の後退がここ1週間で起きてしまいました。同社はR&Dに関してハイリスク-ハイリターンの開発戦略を推し進めてきましたが今後はM&Aによる成長戦略を取らざるを得ないプレッシャーにさらされるでしょう。

先週、Biogenとパートナーであるのエーザイが、リスクとベネフィットのプロファイルが好ましくないため、初期のアルツハイマー病患者を対象として承認を目指していた経口BACE阻害剤エレンベセスタットの第III相試験の終了を発表しました。

今年の初め、両社は抗アミロイドベータ抗体アデュカヌマブの第III相試験を中止しましたが、BACE阻害剤エレンベセスタットは、アルツハイマー病と軽度のアルツハイマー病の認知症による軽度の認知機能障害を対象として臨床試験が続けられていましたが主要評価項目に達しないとの判断から開発中止となりました。

バイオジェンとエーザイは、この結果は「βアミロイド仮説を否定するものではない」として抗アミロイドβ(Aβ)プロトフィブリル抗体BAN2401の第III相試験は継続する

さらに、Biogenは今週「安全性の懸念」により特発性肺線維症(IPF)の患者を対象とした開発品BG00011の第II相試験を中止したと発表した。Biogenは、2012年にStrromedixを5億6,000万ドル以上で買収した際にBG00011を獲得している。

Biogenの「高リスク、高報酬」のR&D戦略は、脊髄性筋萎縮症(SMA)のSpinrazaで成功を収めましたが、今後はノバルティスの遺伝子療法ZolgensmaとRocheのrisdiplamとの競合にもさらされると見られる

Baird社ののアナリストは、「投資家に満足してもらうためには、10億から20億程度の収益の追加が必要で、買収でこの収益の不足に関する問題を解決するのが最も簡単だ」と示唆しています。

ルンドベックがAlder BioPharmaceuticalsを買収。エプチネズマブを得る

もはやAlder BioPharmaceuticalsは買収の対象としてテーブルにはない。CNS領域での潜在的な買収対象のターゲットの1社であったAlder BioPharmaceuticalsが、ルンドベックによりわずか20億ドルでの買収することに同意した。

同社は、片頭痛予防のための第4のCGRP阻害剤であるエプチネズマブを有し、これは来年FDAによって承認される予定である。ルンドベックは、エプチネズマブが大ヒットとなる可能性があると説明していますが、この基準を満たすには、競合薬の毎月の自己注射投与と比べた3か月ごとの静脈投与のメリットを医師に納得させる必要があります。ルンドベックによると、エプチネズマブは他のCGRP阻害薬よりも作用が早く、慢性片頭痛に苦しむ多くの患者がほぼ即時に利益を得ると述べています。

ロシュのファーマデイ。さらなる成長を強調

ロッシュは、今週月曜日にロンドンで開催されたイベントで、研究開発の生産性の向上を通じて、オンコロジー領域でのバイオシミラーによる市場侵食も対抗し、さらに成長できることを強調した。

多発性硬化症対象のOcrevus、血友病治療のHemlibraなどの最近の新製品発売が、がん治療以外でのロシュの多様化を示します。ロシュが継続的に新製品を市場に投入できていることを強く示している。

現状の開発品に目を向けても、脊髄性筋萎縮症(SMA)の経口治療であるリスジプラム、ハンチントン病進行修飾薬として最初の承認薬となる可能性のHTT-ASOなど、期待される開発品が並ぶ。

オンコロジー領域を軽視するものではなく、オンコロジー領域でも勢いも継続している、来年は、テセントリクの肺がん維持療法の臨床データの発表を計画があり、さらに今週、2つの新規の乳がん治療薬がフェーズ1からフェーズ3に進むことを発表した

来週ESMOが開催。今年の注目は?

来週、スペインのバルセロナでの欧州腫瘍学会(ESMO)の国際会議が始まっております。今回のESMOでは、標的療法と免疫療法の両方に注目すべきデータ発表があり、期待されます。

What to watch at ESMO 2019(Firstword Plus会員限定)

卵巣がんの維持療法のファーストラインとして、PARP阻害剤(アストラゼネカ/メルクのLynparzaとGlaxoSmithKlineのゼジュラ)を評価する2つのポジティブな臨床結果が提示されます。EGFRm変異非小細胞肺がんを対象としたアストラゼネカのタグリッソの全生存データも発表されます。

膀胱がん対象のロシュのテセントリク、トリプルネガティブ乳がんのアジュバント療法におけるメルクのキートルーダの発表を含む、主要な免疫療法の最新情報も発表される予定だ。

紹介記事(英語)を「Firstword Plus 」無料トライアルで読む!

製薬業界を一網打尽:FirstWord Plus

FirstWord Plusとは?

■ 製薬業界ニュースを一網打尽
■ KOLインタビュー、サーベイなどの独自記事
■ アナリストがニュース解説
■ 年間$2,495/一人あたり