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ファイザー社がアレイ・バイオファーマ社を114億ドル(約1兆2400億円)で買収へ。「ビラフトビ」と「メクトビ」を獲得、オンコロジー領域の拡充へ

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米ファイザーは6月17日、米バイオ医薬品企業のアレイ・バイオファーマの買収で合意したと発表した。アレイの発行済み全株式を1株あたり48ドルで買収する。買収額は総額約114億ドル(約1兆2400億円)にのぼる。これはアレイ社株の14日終値を60%上回る金額だ。また、アレイの直近四半期の製品売上高はわずか3500万ドルにとどまるため、同社の買収がファイザー社の利益を押し上げるのは2022年以降になるとの見方も示した。

ファイザーはこの買収により、大腸がんを対象に開発中のBRAF阻害薬「ビラフトビ」とMEK阻害薬「メクトビ」を獲得し、がん領域を強化する。日本では小野薬品工業が両剤を開発しており、今年2月に悪性黒色腫の適応で発売している。

さらに両薬剤の併用療法は現在約30件の臨床試験が進められている。2019年5月には、大腸がんの治療に関して後期臨床試験で良好な結果が出たことを発表している。第3相臨床試験(BEACON mCRC)の結果では、1回または2回の治療を経たBRAF (V600E) 変異転移性大腸癌患者を対象としたビラフトビ/メクトビとERBITUX(cetuximab)併用治療の全生存(OS)中央値がERBITUXとイリノテカン併用を約4か月上回った。この臨床試験結果を受けてファイザー社がアレイ社の買収を本格的に検討したと経営陣は言っている。なお、BRAF (V600E) 変異は大腸癌患者の最大15%に認められ、予後不良と関連する。アレイ社はこの試験結果をもって、年内に規制当局に承認を申請する予定だ。

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