世界の製薬業界の最新ニュースと解説

【デジタルヘルス】自己免疫性疾患およびがん患者は、バイオ医薬品について驚くほど認識が低い丨DRGブログ

Itemeditorimage 5c5881e71df03 1024×548

ディシジョン・リソーシズ・グループ(DRG)社は世界の医薬品・医療機器市場の様々な分野において自社独自の分析・評価を行い、世界のヘルスケア関連企業にアドバイザリー・サービスを提供するインターナショナル・コンサルティング会社です。

この記事は、DRGが発行した以下のオリジナル記事を承諾を得て掲載しております。

製薬企業は、新しいバイオ医薬品の開発に莫大な金額を投資するため、発売後に抱えるリスクを最小化することが課題である。研究開発費を取り戻せるだけの販売スピードを達成するには、できる限り発売する医薬品の認知を広めることが絶対的に必要である。従って、新しいバイオ医薬品は結果的に、発売時において多額の宣伝費を費やすことが常である。
DRGの調査によると、がん領域、自己免疫疾患領域におけるバイオ医薬品の認知度は製薬品メーカーが期待するほどの認知度を達成できていないようである。

DRGが2018年に行った米国の患者を対象とした調査を実施、自己免疫性疾患及びがんの患者におけるバイオ医薬品に対する認識の高さを調べた。その結果、バイオ医薬品に対する認識は非常にに低いことがわかった。例えば関節リウマチの患者では5名中たった1名しか自分たちの状態に対してバイオ医薬品を使用できるということを認識していなかったのである。

なぜ、バイオ医薬品に対する認知度はこれほどまでにも低いのか。

市場には「Orencia」(アバタセプト)、「Humira」(アダリムマブ)、「Cimzia」(セルトリズマブペゴル)、「Enbrel」(エタネルセプト)、「Simponi」(ゴリムマブ)、「Remicade」(インフリキシマブ)、「Rituxan」(リツキシマブ)、Actrema」(トシリズマブ)、「Xeljanz」(トファシチニブクエン酸塩)、およびその他多数のバイオ医薬品が承認されているにも関わらず、どうしてこれほどまでにも多くの患者が病気で苦しみながらも、これらの治療オプションについて認識が低いのでしょうか?

医師?保険会社?償還制度?インターネット?

この認知度が低いことは、米国においてどの要素が課題でしょうか?一つは患者と接点をもつ医師であると言える。 患者たちの中でバイオ医薬品を認知している患者のうち60%が、医師よりその存在について知らされている。つかりバイオ医薬品を認知する機会は医師が提供しているケースが多いと言える。
一方で、バイオ医薬品について認知していた患者はどうでしょうか?認知しているにも関わらずバイオ医薬品の治療を受けない患者に注目してみると、22%の患者が医師よりバイオ医薬品による治療をすすめられなかったと回答した。このことの最大の要因は保険会社による事前査定である。29%の患者がバイオ医薬品による治療を受けられるほど重度ではなかったと回答、次いで、27%の患者が副作用を要因にあげた。

製薬企業のバイオ医薬品の認知度を高めるためにはインターネットを有効に活用することがカギとなるとも言える。患者はインターネットを使って自ら治療オプションについて学び、自分たちの状態についての情報を調べている。DRGの調査によると、バイオ医薬品を認知している患者の27%がインターネットから情報を得ている。新薬の上市のタイミングでの多額の宣伝費と営業経費を投資しているが、インターネットへの投資を有効に活用し、より効果的なデジタルチャネルへの賢明に投資がこの状況が改善できるひとつの手段であると言える。そしてDRGのデジタル部門では、このようなインターネットを活用しての「より賢明な投資」のサポートできるサービスと情報を持っています。

出典:上記ブログはDRGデジタル部門が発行した以下のブログを日本語に翻訳、編集して日本語ブログとして投稿しております。
Autoimmune and cancer patients are surprisingly unaware of biologic treatments