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アルツハイマー型認知症 | ランドスケープ&フォーキャスト|主要7カ国

アルツハイマー型認知症治療薬は、対症療法の数製品に限られ、効果もその持続期間も十分とは言えません。「ベビーブーム世代」の高齢化に伴い、この疾患に苦しむ患者数が急速に増加することが予想されます。同時に医療資源への新たな負担となりそうです。

レポート概要

アルツハイマー型認知症治療薬は、対症療法の数製品に限られ、効果もその持続期間も十分とは言えません。このため有効性の高い新たな薬剤、特に疾患の進行を遅延できる疾患修飾療法には十分な余地が残されています。「ベビーブーム世代」の高齢化に伴い、この重篤な疾患に苦しむ患者数が急速に増加することが予想されます。同時に治療対象となる患者数も増え、医療資源への新たな負担となりそうです。対応の必要なニーズが相当残されているため、高い開発中断率にもかかわらず、多社が開発努力を続けています。最新の動向及び専門医の洞察に基づき、DRGではアミロイドカスケードを標的とする疾患修飾薬(DMT)候補、エーザイ/バイオジェン/Neurimmuneのaducanumab、ロシュ/ジェネンテック/AC Immuneのcrenezumab、ロシュ/MorphoSysのgantenerumabの3剤の発売を予想しています。

これにより、当市場は今後10年間で劇的に拡大することが予想されます。さらに、アルツハイマー病に伴うアジテーション治療薬としてアバニア/大塚のAVP-786及びルンドベック/大塚のRexultiの2剤の発売が予想されます。アジテーションは患者本人及び介護者双方にとって負担の大きい問題症状です。

しかしながら、新たな各候補薬の臨床的有用性についてはまだ明確ではなく、前述の疾患修飾薬の臨床的有効性、安全性及び上市の可能性にも疑問が残されているため、治験段階の薬剤は仮に上市を果たしても治療改善のニーズに十分に対応できないのではないかと考えます。

調査におけるキーポイント

  • 治療対象となるアルツハイマー病患者の規模、診断率・薬物療法の受療率は今後どう変化するとみられるか?疾患修飾薬はどの患者群において、診断・薬物療法にどのような影響を与えうるか?
  • 現在開発段階の薬剤のうち最も有望なのはどの薬剤か?アルツハイマー病でどの程度の売上・使用が見込まれるか?バイオジェンのaducanumabなどの疾患修飾薬候補やアバニア/大塚のAVP-786などアルツハイマー病に関連するアジテーションの治療薬の予測は?
  • 当市場における成長原動力、抑制要因は?予測期間中、高額な薬剤の上市を受け、こうした要因はどう変化するか?