ER陽性乳がんの治療決定に役立つ新たな画像検査

【海外がん医療情報 2021/3/9】 NCIが資金提供した小規模な臨床研究の結果によると、新しい画像検査が一部の進行乳がんの治療決定に役立つ可能性がある。今回の試験では、この画像検査によってタモキシフェン(ノルバデックス)やレトロゾール(フェマーラ)のような抗ホルモン療法に反応する腫瘍を特定できることが示された。

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この画像検査は、エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんの人を対象としている。ER陽性とは、腫瘍細胞にホルモンの一つであるエストロゲンの受容体が豊富に含まれており、がんの成長がエストロゲンに依存していることを意味している。女性の乳がんの約70〜80%、男性の乳がんの約90%がER陽性である。

ER陽性乳がんの治療では抗ホルモン療法が中心となる。抗ホルモン療法は内分泌療法とも呼ばれ、腫瘍に届くエストロゲンを枯渇させたりエストロゲンが受容体に結合するのを阻害することで、腫瘍の成長を遅らせたり止めたりする。

しかし、ER陽性乳がんのすべての人が抗ホルモン療法に反応するわけではなく、多くの人が最終的に薬剤に対して耐性を持つようになる。

今回の画像検査では、腫瘍のエストロゲン受容体が活性化し、エストロゲンに反応しているかどうかを示すことで、どのような患者が耐性腫瘍を持つのかを特定できる可能性がある。今回の試験において、エストロゲン受容体が活性化している腫瘍を持つすべての患者が、抗ホルモン療法を受けた時に病状が改善または安定していた。一方、エストロゲン受容体が活性化していない腫瘍を持つ女性は、すべて病状が進行したと、2月2日付のNature Communications誌で報告された。

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