臨床第1相CAR T細胞療法は再発B細胞リンパ腫に何年にもわたる寛解をもたらしている

【海外がん医療情報 2021/11/25】 患者自身の免疫細胞をがん細胞を攻撃するように再設計するキメラ抗原受容体(CAR)T細胞治療の第1相臨床試験で治療を行った再発B細胞リンパ腫患者において、ごくわずかな副作用はあるものの最大5年の寛解という前例のない効果がもたらされていることが示された。2020年10月6日付けJournal of Clinical Oncology誌に発表されたNCIがん研究センター(CCR)の研究は、CAR T細胞治療の効果がこれまでに報告されていたよりもはるかに長く続くことを示している。

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CAR T細胞治療では、T細胞として知られる病気と闘う白血球が患者より採取され、がん細胞の表面にあるタンパク質を標的とする受容体であるCARを発現するように実験室で遺伝子工学的に修飾される。作成されたCART細胞は、増殖させてから点滴により患者の体内に戻され、そこでさらに増殖して標的タンパク質を発現するがん細胞に襲いかかり破壊することができるようになる。
B細胞リンパ腫は、B細胞として知られる白血球の一種に発生するタイプのがんである。外科部門の上席研究員James Kochenderfer医師および部門長スティーブン・ローゼンバーグ(Steven Rosenberg)医学博士が率いる研究者らは、B細胞にのみ発現しているタンパク質であるCD19を標的とするキメラ抗原受容体(CAR)を開発した。

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