皆さま、はじめまして!「共二兼好(ともにけんこう)」と申します。仕事がら海外の論文を常にみております。製薬関連の業界におりますので健康には誰よりも関心があります。そのような私が、日々発表される海外や日本の最新の論文から「徒然なるままに」皆様の健康に関連する情報を紹介します。しばらくの間、お付き合いいただければ幸いです。
「一日三善すると長生きできる」ってご存知
さて、極端な言い方ですが、みなさんは「一日三善すると長生きできる」ってご存知でしたか? 6月6日のNHKの「ガッテン」を見て衝撃を受けました。
昔から「情けは人のためならず」と言いますが、今回のお話はUCLAのスティーブ・コール教授の研究で、昨年報告されました。
これによると、159人を「社会性のある行動」の4グループにわけて1ヵ月間研究をしたところ、白血球中の遺伝子の発現で差が生じたということです。
4つのグループとは、「他人に親切にする」、「一般的な世間に対して社会性のある行動をする」、「自分自身に親切にする」、「中立的なコントロールとしての業務をする」グループでした。
コール教授らは以前から「ヒトがストレスを受けた際に活性化する遺伝子群(CTRA)」とでも訳すのか、炎症性の遺伝子発現を研究しています。コール教授らは、この遺伝子群が、ストレスを受けると発現が上昇する炎症関連の遺伝子群と,発現が減少する抗ウイルス・免疫反応関連の遺伝子群で構成されていることを以前に報告しています。
教授は以前からこういう研究をしていて、以前も「向上心や目的意識を持って生きていることに生きがいを感じているときの幸せ」と「好きなことをして欲求を満足させているときに感じる幸せ」とで遺伝子の発現に差が生じるかどうかを研究していました。
後者だとストレスを感じている時と同じような遺伝子の発現になりましたが、前者だとそれとは真逆になりました。
- Kindness in the blood: A randomized controlled trial of the gene regulatory impact of prosocial behavior.
- A functional genomic perspective on human well-being.
今回の研究では、「自分自身に親切にする」などのグループでは、ストレスを受けた時と同じような遺伝子発現をしていたそうです。
ところが、「一日三善」だとそれらを抑えるような大きな変化がありました。この炎症性の遺伝子が発現すると寝たきりになったりするということですし、長生きにも関係するということから、やはり「情けは人のためならず」というのは本当でしょうね。
ただ、「自分自身に親切する行為」は炎症性の遺伝子の発現を抑制しないようですが、別の因子が関与して長生きできる可能性がありますね。
「情けは人のためならず」実践中!
というわけではないのですが、私は道に迷っている外国の人に道を教えたり、連れて行ってあげたり、旅行サイトでの質問にボランティアで答えたりしています。日頃の仕事のストレス解消という意味で継続していたのですが、これで余計に力を入れてやろうかな?とも思っています。
一日三善、みなさんもいかがでしょう?
以前から仕事で成果をあげるために、私は健康であることを重視しています。
いくら高いモチベーションやビジネススキルがあったとしても、健康でなければ成果がでないからです。健康であるために、最近はよくテレビ番組も観ています(笑)でも、専門家のみなさんもご存じのように、眉つばものの健康食品も提供されていますね。
みなさんも健康食品だけでなく、体操や行動で健康で長生きしましょう。健康であることが成果を上げるそうです!
共二兼好(ともにけんこう)です。製薬関連の仕事についておりますので、私は健康であることを重視しています。健康であることは、仕事で成果をあげるために大切。いくら高いモチベーションやビジネススキルがあったとしても、健康でなければ成果がでないからです。私のブログでは、最新の論文の発表情報も紹介しつつ、私のペンネームのようにみなさんと一緒に健康であるために出来ることを「徒然に」綴ってまいります。