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Valneva社、ライム病ワクチンVLA15の開発計画を発表

Geographical Distribution Of Reported Lyme Disease Cases

Valneva社のCFOであるはDavid Lawrence氏が、同社のライム病ワクチンの開発状況と今後の展望に関して発表をした。

同氏の発表によると、Valneva社で開発を続けているライム病ワクチンVLA15の承認、上市にはまだ5年ほどかかる予定だが、臨床試験では有用なデータが得られているとした。ライム病ワクチンVLA15は、世界の大部分を占める6つの株を対象とし、最大96%の2歳以上のライム病患者の感染予防をカバーする。同氏は、第I相VLA15-101試験の中間データをでは71.4%と96.4%の間で有効であるデータが得られているとしている。

同治験は、ボレリア・ブルグドルフェリに感染していない欧州および米国の健常成人179人を対象としたこの治験では、有害事象に関しては 「非常に少ない」および「関連する安全上の懸念」も見られず、 他の市販のワクチンのプロファイルと同等であった。

ライム病は、野鼠や小鳥などを保菌動物とし、野生のマダニによって媒介される人獣共通の細菌(スピロヘータ)による感染症である。マダニ刺咬後に 見られる原因不明の神経症状(Garin‐Bujadoux 症候群、Bannwarth 症候群、Hellerstrom 病など)、1970 年代以降、アメリカ北西部を中心に流行が続いている、マダニ刺咬後に見られる関節炎、および遊走性皮膚紅斑、良性リンパ球腫、慢性萎縮性肢端皮膚炎、髄膜 炎、心筋炎などが、現在ではライム病の一症状であることが明らかになっている。(出典;国立感染症研究所)

米国におけるライム病を対象とした最初のワクチンは、2002年に使用が中止となっている。これは、ワクチン投与が、関節炎の発症の懸念があったからだ。イングランドでの数値によると、ライム病は2005年の14%から2010年には20%に、2016年には36%に拡大している。当局は、この増加の傾向の大きな理由として、ライム病の認知度の向上が病気の報告例の増加にもつながっているとしている。

Valneva社は今回の発表で、VLA15の研究と開発に対して2億6200万ポンドの投資をしているとして、今後のフェーズⅡ試験においては、用量を調整し感染予防の向上の試験も進めるとしている。今後の治験では、以前に病気にかかっていた被験者が参加、感染が発生している地域で行われる。第二相臨床試験は、今年の後半に始まる予定だ。なお、VLA15は、昨年7月にFDAによってファーストトラックの指定を受けている。

Lawrence氏は、「開発が前進し、規制当局がより広範な対象で安全であるという自信が増すことで、私たちは接種対象年齢層を青少年、そして乳児に広げる計画だ。」と述べた。

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